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13の密室 渡辺剣次編 |
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アンソロジー(国内編集者) | 出版月: 1975年01月 | 平均: 6.50点 | 書評数: 2件 |
講談社 1975年01月 |
講談社 1979年10月 |
No.2 | 6点 | 蟷螂の斧 | 2023/07/21 16:56 |
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①火縄銃(江戸川乱歩) 6点 弟の火縄銃で兄が殺されていた・・・M・D・ボースト、モーリス・ルブラン、乱歩は実際の事件をヒントにしたようです
②蜘蛛(甲賀三郎) 6点 地上9mの円筒形の研究所に閉じこもり蜘蛛の研究を続ける博士。転落事故が起きた・・・島田荘司、東川篤哉に引き継がれるトリック ③完全犯罪(小栗虫太郎) 5点 寝室で娼婦の笑い声に交じって男の忍び笑いが聞こえた。だが、男はいなかった・・・オルガンの演奏 ④石塀幽霊(大阪圭吉) 5点 悲鳴を聞き、振り返ると人が倒れていた。その場から二人組が角を曲がって逃げて行った。追いかけると反対側から男がやってきた。二人組とは出会っていないという・・・双子の兄弟 ⑤犯罪の場(飛鳥高) 4点 「THE密室」で書評済 ⑥不思議の国の犯罪(天城一) 6点 守衛と宿直者に挨拶して会社を最後に出た男。守衛が門の鍵を掛けに行くと男がナイフで刺されていた。門から出口までは路地で50m。両側は高さ10mの塀。出口に偶然、警察官がいた・・・盗まれた金 ⑦影なき女(高木彬光) 7点 (既読)同じ密室状況で3件の殺人・・・語り部 ⑧立春大吉(大坪砂男) 5点 風呂場で刺殺体。換気用の上窓は開いており、凶器とみられる槍が発見された・・・槍に付着した血痕 ⑨赤い密室(鮎川哲也) 7点 同題で書評済 ⑩完全犯罪(加田伶太郎) 5点 見張りのいる部屋で絞殺。人が入れない丸窓は開いていた・・・意外な犯人。消去法 ⑪密室の裏切り(佐野洋) 6点 内開きのドアは施錠はされていなかった。だがドアの内側に缶が転がっており実質的な密室・・・推定死亡時間 ⑫梨の花(陳舜臣) 4点 「THE密室」で書評済 ⑬聖父子(中井英夫) 5点 母親が鍵をかけた風呂場で頭を打って死亡・・・父親の手記 |
No.1 | 7点 | kanamori | 2010/05/19 20:36 |
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国内密室ミステリの名作がずらっと並ぶ珠玉のアンソロジーで昭和50年初版。編者は渡辺剣次。
乱歩から中井英夫まで、どの作品も現在では簡単に読めると思いますが、なかなかのラインナップです。 あえてベスト3を選ぶと、小栗虫太郎「完全犯罪」、鮎川哲也「赤い密室」、中井英夫「聖父子」でしょうか。 大阪圭吉、天城一、飛鳥高、大坪砂男、高木彬光、陳舜臣など、どれも遜色ない逸品ぞろいです。 |