皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
蟷螂の斧さん |
|
---|---|
平均点: 6.10点 | 書評数: 1676件 |
No.1676 | 6点 | 九時から五時までの男- スタンリイ・エリン | 2025/03/29 18:01 |
---|---|---|---|
明確なオチがないことが特徴?。⑤の主人公と同じで、私は結末が知りたい(笑)
①ブレッシントン計画 5点 「老齢学協会です。あなたのお悩みをお助けに伺いました」…その目的は?(分り易い) ②神様の思し召し 5点 病を治すことができる教祖。その行く末は?(ブラックでもない) ③いつまでもねんねえじゃいられない 6点 自宅で暴漢に襲われた妻。犯人の顔は見ていないが、警察や夫の圧力で…(筋は単純だが、色々な要素が詰め込められている) ④ロバート 5点 女教師は6年生の男子生徒から、驚くべき言葉を浴びせられる…(年金をもらうのは、あと二年なのに) ⑤不当な疑惑 6点 列車の中で、殺人事件に係る会話に興味をもち、聞き耳を立てるが…(結末を聞きたいがための行為が面白い) ⑥運命の日 5点 新聞で三十年も会っていない幼馴染の死を知った…(二人が別れた日の出来事が今に結びつく) ⑦蚤をたずねて 3点 物乞いの男が語る蚤のサーカスの話…(SF?ホラ噺?よくわからない) ⑧七つの大徳 4点 就職面接で社長から言われたことは七つの大罪…(オチが?) ⑨九時から五時までの男 7点 どこにもいるようなサラリーマンに見えるが…ある商売(飄々とした人物像がいい) ⑩伜の質問 8点 死刑の電気椅子係の男が息子に跡を継がせようとするが…(鋭い質問) |
No.1675 | 7点 | たけまる文庫 謎の巻- 我孫子武丸 | 2025/03/18 14:20 |
---|---|---|---|
皆さんのベスト票が割れているところから、個々の作品のレベルが高いのでしょう。私は皆さんが挙げていない「花嫁…」がいい。それと「小さな悪魔」。これがツートップ。なぜならテーマが「殺戮にいたる病」に通じており、大好物だから(笑)
①裏庭の死体 4点 庭に埋まった死体…アリバイ崩し(誰でも可能?) ②バベルの塔の犯罪 7点 SF。地上300階の部屋に不審な男が侵入。爆弾が仕掛けられたとの情報で再度、その部屋を訪れるが…部屋の消失(なるほど) ③花嫁は涙を流さない 8点 花嫁の控室に見知らぬ男が侵入。花婿の秘密を…反転(これぞ短篇の極み。この手のオチ大好き) ④EVERYBODY KILLS SOMEBODY 7点 恋人を奪ったメス豚を殺したいとつぶやいてしまった…○○殺人(ありふれた○○と思いきや) ⑤夜のヒッチハイカー 7点 若いカップルの車が故障。そこへ二人組の男性の乗った車が通りかかり…警官殺し(ありがちな話だが、笑える) ⑥青い鳥を探せ 6点 ある会社員から妙な依頼を受けた探偵は…真意(単純なお話、探偵の妻に+1) ⑦小さな悪魔 8点 塀の穴をふさごうと大工仕事をしていたら、少年がやって来て犬が行方不明と言う。病床の父親が、その様子をのぞき見していた…ホラー系(阿刀田高氏の初期作品を彷彿させる「切れ」がある) ⑧車中の出来事 5点 刑事と犯人らしき二人連れ。休暇中の刑事と名乗る男が二人に話しかける…本物の刑事?(可能性の問題で、好みではない) |
No.1674 | 5点 | マドンナ- 奥田英朗 | 2025/03/12 21:32 |
---|---|---|---|
①マドンナ 6点 課長は新任の若い女性部下に惚れてしまい、独身の若手社員と張り合うが…妻が社員たちを自宅に招待(この手の話はオチを含め阿刀田高氏が上手かな?)
②ダンス 4点 家庭では息子、会社では上司と同僚に問題あり…(著者は殴り合いが好き?。現実はもっと厳しいと思ったり) ③総務は女房 4点 営業のエリートが2年間だけ総務部に配属された。長いものに巻かれるか、我を通すか…(主人公に感情移入できず残念) ④ボス 6点 新任部長は女性。次々と改革を実施。課長はついてゆけない…彼女の趣味は(人間、何かで発散しないとね) ⑤パティオ 6点 新興ビル群の中で、ぽつんと一人で読書する老人が気になる課長は…父親を重ね(本作がベストかな) |
No.1673 | 7点 | ミスト- スティーヴン・キング | 2025/03/05 16:40 |
---|---|---|---|
①ほら、虎がいる 5点 授業中、チャールズはモジモジ。トイレに行くとドアの隙間から虎が見えた…友達と先生もやってくる(ショート・ショート、結構ブラック)
②ジョウント 9点 火星への移動手段はジョウントという瞬間移動装置。当初、生きているネズミでの実験は失敗していた。現在では睡眠(麻酔)処理が施され、人間でも全く問題がない。4人家族は、マスクから麻酔を吸い込む…(少年は昔の人体実験の話に興味を) ③ノーナ 8点 終身刑を宣告された青年の手記。ドライブ・インで出会ったノーナに一目惚れ。トラック野郎にからまれ…(今、ノーナは何処に?。ボニー&クライド風な展開からの) ④カインの末裔 5点 卒業まじかの大学寮生。部屋に隠していた銃を…(無機質な狂気) ⑤霧 7点 嵐のあと霧が発生。普通の霧とは様子が違う…(理由は?映画「ミスト」の原作。ラストは違うようです) |
No.1672 | 8点 | アリアドネの声- 井上真偽 | 2025/02/23 15:50 |
---|---|---|---|
「無理だと思ったら、そこが限界」「無理だと思ったら、すぐに潔く諦めます」 さて、どっち派?。ただいま読書は30分が限界(笑)。だから、短編ばかり読むようになってしまったのか?。単純に、こういうラストが好きなので8点献上。 |
No.1671 | 7点 | 恐ろしく奇妙な夜- ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ | 2025/02/15 13:15 |
---|---|---|---|
①人形は死を告げる(1945) 6点 戦地から戻った夫。だが妻は不在。土産の魔神人形に話しかけると、妻の行先を示唆してくれた…結婚記念の場所(人形は主役ではないが、不安な気持ちにさせる)
②つなわたりの密室(1946) 7点 「密室殺人コレクション」(二階堂黎人・森英俊編)にて書評済(怪奇色豊か。ミステリー的には一部アンフェア?) ③殺人者(1946) 7点 道路に横たわっている女性をトラクターで轢いてしまった。それは妻であった。そこへ保安官が通りかかり…犯人は浮気相手?(夫の挙動が怪しい) ④殺しの時間(1947) 6点 雑誌にミステリーを投稿するも何回も落選。しかし、今回の作品を高価で買い取るという…上階に住む女性がモデル(編集長の正体?) ⑤わたしはふたつの死に憑かれ(1949) 8点 夫とベビーシッターがボートで溺死。未亡人がその実話を小説化した…ベビーシッターは夫の愛人だった。未亡人が怪しい(HOWに気を取られた) ⑥恐ろしく奇妙な夜(1958) 4点 遺伝子の変化により巨大な蜘蛛が発生…うーん、どうなんだろうというレベル |
No.1670 | 7点 | 利腕- ディック・フランシス | 2025/02/02 20:16 |
---|---|---|---|
(東西ミステリーベスト100の46位)その解説には「恐怖の克服」を描いたスリラーとあります。まさにその通りですね。利腕に銃を向けられるシーンは迫力がありました。脇役も魅力的でした。元妻の言葉も印象的でしたが、ラストの悪役の言葉も、またしかり。 |
No.1669 | 5点 | 有栖川有栖に捧げる七つの謎- アンソロジー(出版社編) | 2025/01/25 08:00 |
---|---|---|---|
①縄、綱、ロープ(青崎有吾) 4点 被害者には「何か」で縛られた痕があった。「何か」をゴミ出しした3人の容疑者(設定に魅力がない。落語ネタかい?)
②クローズド・クローズ(一穂ミチ) 7点 制服盗難事件。演劇部のライバルが怪しいが(日常の謎、ほのぼの系。お初の直木賞作家) ③火村英生に捧げる怪談(織守きょうや) 3点 山小屋、遊園地、夢枕の怪談(納得感がない。お初の作家) ④ブラックミラー(白井智之) 7点 「マジックミラー」の本歌取り(本人認証は著者らしいトリックで、そこまでするか?(笑)) ⑤有栖川有栖嫌いの謎(夕木春央) 4点 有栖川作品を全て読んでいるのに酷評する男。その理由は?(動機が弱すぎる) ⑥山伏地蔵坊の狼狽(阿津川辰海) 6点 旧知の山伏にそっくりな若い山伏が、蝶にまつわる殺人事件を語り始めるが(ロジックはスッキリ頭に入ってこない(苦笑)。ラストが好きなタイプなので) ⑦型取られた死体は語る(今村昌弘) 5点 ダイイング・メッセージが書かれた経緯(背景)がメインと思うが(ダイイングメッセージは解けない?。青二才絡みと思ったが全く違っていた) |
No.1668 | 6点 | 輪廻の蛇- ロバート・A・ハインライン | 2025/01/16 17:10 |
---|---|---|---|
①ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業 6点 昼間、自分が何をしているのか分からないという男から調査を依頼された探偵。その男の正体は…存在しないビルの13階(そういう職業だったんだ)
②象を売る男 6点 愛妻と愛犬と死別した男。今まで通りに旅を続けていると、愛犬に似た犬を見つける…象の行列と女王(ファンタジーでほのぼの) ③輪廻の蛇 7点 バーテンダーは客の青年の話を聞く。青年は元女性で子供を産んだ。相手の男は逃げ、更に赤子は誘拐されたと言う。バーテンダーは相手の男に会わせてやるという…パラドックス(このオチは初物かも) ④かれら 5点 病室の男は自分は陰謀の犠牲になっており、また妻も主治医も偽者だと決めつけている。男は脱出を試みるが…陰謀の発見(まあ、ありがちな) ⑤わが美しき町 4点 市政を糾弾する新聞記者の前につむじ風が出現…人間の言葉を理解するつむじ風(よくわからん) ⑥歪んだ家 6点 建築家は四次元的超立方体の住宅を建てたが、外に出られなくなる…外の様子(もう一工夫欲しい) |
No.1667 | 6点 | ベスト本格ミステリ2018- アンソロジー(出版社編) | 2025/01/03 17:16 |
---|---|---|---|
「ベスト本格ミステリTOP5(004)」(「同2018」の5冊のみ掲載)にて拝読。
①夜半のちぎり(岡崎琢磨) 9点 シンガポールへ新婚旅行中で新妻が殺害された。耳の一部が食いちぎられていた…最後の一行。著者による最初の殺人事件の旨 ②透明人間は密室に潜む(阿津川辰海) 7点 透明人間(人妻)が殺人を犯した。その部屋に探偵と夫が入って来て施錠した。どうやって脱出するかの攻防…動機 ③顔のない死体はなぜ顔がないのか(大山誠一郎) 7点 顔を潰され、指を焼かれた女性の死体。警察は身元確認のため、元夫の連れ子のDNAを依頼するが…動機の新機軸 ④首無館の殺人(白井智之) 2点 雪密室。グロで気色悪いだけ、これはダメだった ⑤袋小路の猫探偵(松尾由美) 5点 髑髏のTシャツを着た男が女性用バックを持って走り去った。その後に警官がやってきて袋小路へ入って行った。目を離した瞬間、警官の姿が消えた…猫探偵のほほえましい推理、テニスボールは不要だったなあ。 |
No.1666 | 7点 | 刺絡・死の舞踏- シュトローブル | 2024/12/29 05:16 |
---|---|---|---|
1899~1914年の作品。著者は画家ブリューゲルやボッシュが好きとのことで拝読。彼らの絵画と同様、異次元の世界。
①首 7点 ギロチンで首を落とされた男。しかし意識は残っていた。そばにある女の首を民衆は槍に差し屈辱する。やがて男の首は女の胴体と合体する…生前の悪行、サディスティック、SF的 ②ヨーナス・バルクとの冒険 6点 「無鉄砲クラブ」のバルクは、人生とは怪物の屁のようなものと言い、人生を否定し仲間二人を死に追いやった。そして会員全員を古城に招待した…バルクの正体、哲学的な皮肉 ③ペール・ラシェーズの墓地 8点 一年間、大理石の部屋(亡き夫人の墓)で過ごせば大金が入る。贅沢な食事が用意され男は肥えてゆく。亡き夫人が自分の血を欲していると考える。男の恋人は中止するよう忠告するが…敵の裏をかく ④死の舞踏 5点 恋人を亡くした医学生。仮面舞踏会で骸骨姿の女に声をかけられ意気投合、喫茶店に誘うが…コーヒー一杯 ⑤刺絡 6点 医師に成りすました悪魔が修道院で刺絡(悪い血を排出させる医術)を行なう…肖像画のキリストの口、地獄図 ⑥レアティーズ 6点 以前、ハムレットを演じ、舞台でレアティーズ役を誤って刺殺してしまった。今度のレアティーズ役の言動がおかしい…亡霊? ⑦メカニズムの勝利 7点 玩具を開発する天才技師は独立を希望。ところが邪魔をされる。技師は街に十億の玩具のウサギを放つと宣言…ユーモア、SF。発想がぶっ飛んでいる(笑) |
No.1665 | 6点 | 火神被殺- 松本清張 | 2024/12/23 07:31 |
---|---|---|---|
①火神被殺 7点 昭和41年、出雲湯村温泉の山林でバラバラの白骨死体が発見された。腰部の骨がなく、そこに麦が生えていた。古事記になぞらえたものなのか?…DNA鑑定のない時代、妹の証言
②奇妙な被告 7点 金貸しの老人が殺害され、犯人はあっけなく逮捕された。凶器のことも素直に自白したが…裁判では無罪を主張 ③葡萄草文様の刺繍 7点 海外でテーブルクロスを購入し、愛人にプレゼント。愛人が殺され、テーブルクロスだけが無くなっていた…妻には内緒のはずが ④神の里事件 5点 「宝物殿」内で見学者が殺害された。案内人は逃げ出したが森の中で殺害されてしまう。犯人は目撃されていない…教祖は槍が空を飛んだという ⑤恩誼の紐 4点 子供の頃、祖母が女中をしている家へ泊まることがあった。ある日、金のない父親が現れ、中の様子を窺っていた…祖母の言葉「お前を守ってやるけんのう」、子供の視点である「潜在光景」「天城越え」には遠く及ばず残念。 |
No.1664 | 7点 | ウナギの罠- ヤーン・エクストレム | 2024/12/16 20:06 |
---|---|---|---|
登場人物が多いし、名前が覚えにくい。何回も表を見直した(苦笑)。前半は、誰もが動機を持ち、怪しいように描こうとしているのは分かるが、もう少しコンパクトにしても良かった。そして、最も怪しい人物を設定しても良かったような。やはり、クリスティ氏は、そういうミスリードがうまいと改めて感じる次第。後半の推理・展開は急ぎ過ぎかな?。2件の電話は好きな真相なので、あっさりし過ぎて勿体ないと思った。結婚の真相と、密室の動機は高評価。 |
No.1663 | 5点 | 蝶のいた庭- ドット・ハチソン | 2024/12/08 16:59 |
---|---|---|---|
蝶と監禁となれば、名作「コレクター」(ジョン・ファウルズ・1963)が頭に浮かぶ。オマージュ作品と言えるのかも?。ストーリーに謎があるわけではないので、時系列はオーソドックスな展開にした方がサスペンスフルになったと思う。つまり、主人公は生き残っているわけだから、スリル感がないのである。時系列を逆にした効果はそれほどでもなかった。著者はYA向け作品がデビューとのことで、内容はかなりグロテスクではあるも、直接的な描写は少なかった。訳者は「おぞましくてグロテスクで美しい」と言っているが、さて美しいかどうか?。 |
No.1662 | 7点 | 黄金の十二- アンソロジー(海外編集者) | 2024/12/03 19:47 |
---|---|---|---|
エラリー・クイーンが企画し、J・D・カー他12名が選出した短篇。未読は2編。
獲得票 8票 ①オッターモール氏の手(トマス・バーグ)8点 6票 ②ぬすまれた手紙(エドガー・アラン・ポオ)8点 ③赤毛組合(アーサー・コナン・ドイル)6点 ④偶然は審く(アントニイ・バークリー)9点 5票 ⑤健忘症連盟(ロバート・バー)5点 ⑥13号独房の問題(ジャック・フットレル)9点 3票 ⑦犬のお告げ(G・K・チェスタトン)5点 ⑧ナボテの葡萄園(メルヴィル・D・ポースト)8点 ⑨ジョコンダの微笑(オルダス・ハックスレイ) 6点 病気もちの妻が死亡。夫は愛人の若い娘と内緒で結婚。ところが夫に妻殺しの噂が出始めた…女性心理を扱った、いかにも古典らしい一作 ⑩黄色いなめくじ(H・C・ベイリー)5点 ⑪ほんものの陣羽織(E・C・ベントリー)4点 旅の途中、僧院を発見。墓石は1700年代のもの。中には古式豊かな陣羽織が飾られていた。蒐集家はどうしても手に入れたい…はたして本物? ⑫疑惑(ドロシー・L・セイヤーズ)5点 |
No.1661 | 6点 | 彼は彼女の顔が見えない- アリス・フィーニー | 2024/11/30 11:11 |
---|---|---|---|
「彼と彼女の衝撃の瞬間」より、サスペンス感や謎がかなり落ちる。途中で挿入される「妻」の日記が、ちょっとダレ気味。メイントリックは7点、サブトリックの2つは6点くらいかな。400頁が300頁程度であったら7点献上といった感じです。 |
No.1660 | 9点 | 彼と彼女の衝撃の瞬間- アリス・フィーニー | 2024/11/20 15:23 |
---|---|---|---|
折原一、リチャード・ニーリィの両氏の大ファンとしては、たまらんサスペンス作品でした(笑)。「信頼できない語り手」と合間に挿入される「犯人の独白」。冒頭の「視点はふたつ、真実はひとつ。あなたはどちらを信じるのか?」に翻弄されてしまいました。また、過去の事件や、人物の繋がりを小出しにするテクニックや、妖しい(怪しい)女性警察官の絡ませ方など巧い。 |
No.1659 | 5点 | ロンドン・アイの謎- シヴォーン・ダウド | 2024/11/14 06:14 |
---|---|---|---|
YA向け作品。トリックはこれしかないと、思いながらの読書。ところが、謎解きの9つの仮定が提示され、その一つに私の予想に近いものがあった。まあ、その応用が正解だろうと思ったが…。実はハズレ(笑)。ハズレたから言いたくはないが、完全なる後出しジャンケン(苦笑)。最重要な事項(主人公は最初から知っていた)が、9つの仮定で語られていないのだ。よって私の推理や、最も可能性のある仮定の一つはあり得なくなる。「手がかりはすべて出揃った。」とは言えず、辛めの採点となりました。悪しからず。 |
No.1658 | 6点 | 天涯の砦- 小川一水 | 2024/11/07 21:48 |
---|---|---|---|
宇宙ステーションの平面図等はあるが、構造がなかなか理解できなかった(苦笑)。前半はやや冗長であったが、後半は、ほろりとする場面や活劇もあり楽しめた。真空状態の様子は、良く描かれていると思います。また、単なる脱出ものではなく、異質な登場人物が複雑に絡みあっている物語性は評価したい。 |
No.1657 | 8点 | 真夜中のマリオネット- 知念実希人 | 2024/10/27 17:44 |
---|---|---|---|
いかに落とし前をつけるかが勝負のストーリー。最後の一行、サイコ系、アリバイ、フェイクなどプロットはよく練られている。新宿の裏びれたビルに住む住人。薬漬けの家出少女、DV被害者、店から逃げ出した風俗嬢など。美貌の少年は自分の身体を売った金で、彼女らを援助している。成程。うまい!。 |