海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!


本格推理②奇想の冒険者たち
鮎川哲也編
アンソロジー(国内編集者) 出版月: 1993年10月 平均: 6.00点 書評数: 3件

書評を見る | 採点する


光文社
1993年10月

No.3 6点 ミステリ初心者 2019/10/22 00:22
ネタバレをしています。長くなるので一言ずつ書きます(笑)。

・双子神社異聞:凝っていて面白かった。
・死霊:好みの展開ではありませんでしたが良かったです。
・落研の殺人:性別を誤解させる叙述?トリックはたびたび見ますが、名前を芸名と勘違いさせるのは納得感がつよくて良かったです。
・死線:平面の図を見ているうちに罠にはまってしまった(笑)。個人的には発想が飛躍していてとても良かったが、このやり方で確実に殺せるのか疑問。
・亡霊航路:男女の話しも、推理小説的部分も、あまり好みではありません。
・汚された血脈:私の頭が追いついていません。結局誰が真犯人なのでしょうか? あずさなのでしょうか? しかし、ナイフをなめることを注意していましたよね?
・推理研の冬休み:話の流れ的に、結末がなんとな~く読めました(笑)。
・数文字:いまいちでした。私が推理小説に求めるものではありませんでした。
・落下する緑:すべての伏線を予想できたわけではありませんが、あまり意外性の無い結末でした。
・調香師の事件簿(1):探偵ガリレオのようなミステリでした。ガリレオもそうだけど、推理小説というよりかは豆知識になっていていまいち。
・誰が彼を殺したか:文が読み易いですが、ちょっといまいちでした。
・アンソロジー:あの時本を読んでいたなら・・・という述懐が非常に良いヒントであり、納得感を高めています。が、やっぱり犯人の行動はリスキーすぎませんか(笑)。

No.2 5点 バード 2018/12/24 11:37
特別意識したわけではないが、①を読んだときと比較すると厳しい目で読んだ。(読んでしばらくしてそう思った。)
はしがきで鮎川編集が述べたように、この手のシリーズでは読者がそういった目線で読んでしまうことは避けられないのかもしれない。

一つ言わせていただくと、メインの仕掛けに自信をもってよいのに、余計な小細工を仕込んでいる作品がいくつかあると感じた。皆さんそれぞれおもしろい仕掛けを考案しているので、次を読む機会があればよりレベルが高いものを期待したい。

個人的に好きな話
・佐々植仁  作「死線」
簡略化した図を見せることでミスリードを誘っており上手いと思った。この位シンプルなトリックは好き。自分は蝶番の隙間から狙撃というあほ推理をしました。

・江島伸吾 作「アンソロジー」
招待枠とのことですが、これもシンプルなしかけで好きですわね。ありそうで今まで見たことなかったタイプかと。今後読む作品内で、本が問題になったらこの仕掛けも頭の隅においておきたい。

No.1 7点 Tetchy 2010/03/30 22:20
当時既にミステリ作家であった司凍季氏が作品を寄せているだけで、これといった感慨は無い。
が、近年になって短編集として刊行された田中啓文氏の「落下する緑」が93年刊行の本書に掲載されているのが特色といえば特色か。

第1集はやはり購入者を惹きつけるためにそれなりの作品を集めたようで、また出来不出来の激しい玉石混交感もあったことで逆に特色が出てたが、第2集の本書は全体的に一定の水準の作品(プロ作家の司氏の作品も含めて)が揃えられており、可もなく不可もなくといった感じか。しかし田中氏の「落下する緑」は頭一つ抜きん出た感がある。近年になって編まれた田中氏の短編集の表題に同題が使われており、そのとき、既視感を感じ、『このミス』の解説を読んで「ああ、やっぱり!」と思ったものだった。


キーワードから探す
アンソロジー(国内編集者)
AIとSF
英国古典推理小説集
う○こ文学
2084年のSF
私の居る場所 小池真理子怪奇譚傑作選
世界推理短編傑作集6
ポストコロナのSF
伝染る恐怖 感染ミステリー傑作選
歪んだ名画
日本SFの臨界点[怪奇篇]  ちまみれ家族
現代語訳 怪談「諸国百物語」
死の濃霧 延原謙翻訳セレクション
2010年代SF傑作選2
2010年代SF傑作選1
ヤオと七つの時空の謎
世界推理短編傑作集5【新版】
平成ストライク
20世紀ラテンアメリカ短篇選
世界推理短編傑作集4【新版】
トラウマ文学館
世界推理短編傑作集3【新版】
世界推理短編傑作集2【新版】
猫のまぼろし、猫のまどわし
ガール・イン・ザ・ダーク 少女のためのゴシック文学館
世界推理短編傑作集1【新版】
二冊の同じ本
絶望図書館
奇想博物館
30の神品 ショートショート傑作選
みんなの怪盗ルパン
街角の書店 (18の奇妙な物語)
怪奇文学大山脈Ⅲ
最初の舞踏会 ホラー短編集3
連城三紀彦レジェンド
NOVA+バベル
THE密室
怪奇文学大山脈Ⅱ
怪奇文学大山脈Ⅰ
ミステリマガジン700 国内編
ミステリマガジン700 海外編
怪奇小説精華
幻想文学入門
幻想小説神髄
エラリー・クイーンの災難
リアル怪談 寄せられた「体験」
密室晩餐会
現場に臨め
綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー2
岡本綺堂 怪談選集
不可能犯罪コレクション
綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキ-3
綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー
文豪のミステリー小説
山口雅也の本格ミステリ・アンソロジー
バカミスじゃない!?
密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー
文豪の探偵小説
贈る物語 Wonder
スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎001
法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー
北村薫のミステリー館
明治探偵冒険小説集(4)露伴から谷崎まで
幻想と怪奇 おれの夢の女
幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる
新・本格推理05九つの署名
幻想と怪奇-ポオ蒐集家
平成都市伝説
奇妙におかしい話 わくわく編
暗闇―ホラーセレクション
新・本格推理04赤い館の怪人物
新・本格推理03りら荘の相続人
贈る物語 Mystery
少年探偵王
新・本格推理02黄色い部屋の殺人者
謎のギャラリー こわい部屋
ネット探偵局の事件簿 密室・アリバイ・暗号22連弾!
独逸怪奇小説集成
有栖川有栖の本格ミステリ・ライブラリー
密室殺人コレクション
北村薫の本格ミステリ・ライブラリー
八ヶ岳「雪密室」の謎
新・本格推理01モルグ街の住人たち
猟奇文学館3 人肉嗜食
絢爛たる殺人
名探偵の憂鬱
密室殺人大百科〈上〉魔を呼ぶ密室
乱歩の選んだベスト・ホラー
本格推理⑮さらなる挑戦者たち
秘密の手紙箱―女性ミステリー作家傑作選<3>
恐怖の化粧箱―女性ミステリー作家傑作選<2>
殺意の宝石箱―女性ミステリー作家傑作選<1>
本格推理⑭密室の数学者たち
謎のギャラリー特別室1
本格推理⑬幻影の設計者たち
本格推理⑫盤上の散歩者たち
鯉沼家の悲劇(アンソロジー)
本格推理⑪奇跡を蒐める者たち
本格推理⑩独創の殺人鬼たち
硝子の家
本格推理⑨死角を旅する者たち
本格推理⑧悪夢の創造者たち
本格推理⑦異端の建築家たち
孤島の殺人鬼
推理短編六佳撰
黒い軍旗
密室の奇術師 本格推理展覧会①
真夜中の密室 密室殺人傑作選
本格推理⑥悪意の天使たち
本格推理⑤犯罪の奇術師たち
本格推理④殺意を継ぐ者たち
本格推理③迷宮の殺人者たち
本格推理②奇想の冒険者たち
怪奇小説日和
本格推理①新しい挑戦者たち
こんな探偵小説が読みたい―幻の探偵作家を求めて
ミステリーの愉しみ⑤奇想の復活
クイーンの定員Ⅳ
ミステリーの愉しみ②密室遊戯
ミステリーが好き
古代史ミステリー傑作選
新トリック・ゲーム
鉄道ミステリー傑作選 無人踏切
フランス・ミステリ傑作選(2)心やさしい女
フランス・ミステリ傑作選(1)街中の男
恐怖特急
密室殺人傑作選
怪奇探偵小説集③
クイーンの定員Ⅲ
怪奇探偵小説集②
クイーンの定員Ⅱ
クイーンの定員Ⅰ
シャーロック・ホームズのライヴァルたち③
怪奇探偵小説集①
シャーロック・ホームズのライヴァルたち②
シャーロック・ホームズのライヴァルたち①
犯罪交叉点
シグナルは消えた
紅鱒館の惨劇
ミステリー総合病院―医学推理小説傑作選
アメリカン・ハードボイルド!
最大の殺人
ユーモアミステリ傑作選
SFミステリ傑作選
世界鉄道推理傑作選2
幻想小説名作選
世界鉄道推理傑作選1
世界ショートショート傑作選1
鮎川哲也の密室探求
君らの魂を悪魔に売りつけよ―新青年傑作選
推理小説代表作選集1977年版
続・13の密室
恐怖の1ダース
13の密室
名探偵13人登場
殺しの一品料理(ア・ラ・カルト)
奇妙な味の小説
世界短編傑作集5
世界短編傑作集4
世界短編傑作集2
世界短編傑作集3
世界短編傑作集1
名探偵登場 4
名探偵登場 2
死者は語らず 「宝石」傑作選集Ⅰ 本格推理編
真紅の法悦
世界スパイ小説傑作選1
死体消滅 戦慄ミステリー傑作選