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男と女とチェーンソー──現代ホラー映画におけるジェンダー キャロル・J・クローヴァー |
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| 評論・エッセイ | 出版月: 2026年02月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 晶文社 2026年02月 |
| No.1 | 7点 | HORNET | 2026/08/31 21:38 |
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| 1980年代は、「ホラー映画」の全盛期だった。いわゆる“ゾンビもの”をはじめ多くの作品が乱立したが、その中でも「ハロウィン」「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」など、殺人鬼が凶器で無残に人を殺害する残虐なシーンを描く作品群は「スラッシャー映画」と呼ばれ、シリーズ化され長期にわたって続編が作られ続けた人気作だった。かくいう私も、(今にも通ずる)好みで愛好していた一人である。
<ファイナル・ガール>―こうしたスラッシャー映画で、次々と殺されていく登場人物の中で最後の一人として生き残り、殺人鬼と戦う女性のことをこう呼ぶらしい。本書は、そんなふうに「パターン化」されたホラー映画の形態から、ジェンダーを読み解くという非常に興味深い映画評論である。 確かに、当時のホラー映画は完全にパターン化されていた。本書でも、ある映画監督が「基本的に続編とは、前作と同じ映画だ。」と堂々と言いきっていた(笑!)。ホラー映画における男性キャラクターについて「せいぜい女の子たちのボーイフレンドか学校のクラスメイトといったところで、たいていは脇に追いやられた描写の浅いキャラクターである。さらに言えば、登場してわりとすぐに死ぬ。」「救援に駆け付けた男が…あっけなく殺される場面も少なくない。そうして結局、少女は自らの手で闘うことになる。」などと述べられているくだりは、当時観ていた作品を思い返すと「そう!そう!」とあまりにも的を射ていて笑ってしまう。 とはいえ、あくまで大真面目にホラー映画(スラッシャー映画)の系譜とそこから読み解けるアメリカの価値観を論じている著作である。 |
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