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清張ミステリーと昭和三十年代 藤井淑禎 |
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評論・エッセイ | 出版月: 1999年03月 | 平均: 4.00点 | 書評数: 1件 |
文藝春秋 1999年03月 |
No.1 | 4点 | 斎藤警部 | 2017/11/23 01:19 |
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どんな山奥の田舎町でも駅から映画館が何軒か見渡せたとか、振り返って見るには魅力の昭和三十年代。高度経済成長をバックボーンとした様々な社会様式変化、すなわち人口集中に伴う交通網拡充と首都圏の拡大だとか、性倫理柔軟化だとか、流通業態の変遷だとか、医学の発展/未発展だとか、を端的に示す要素を清張魅惑の作品群中からそれぞれ引っ張り出して、政府系等第三者データと照らし合わせ「ああそうだったねえ」と納得し合う本。内容は緩いうえ面白味に欠ける。 半端に学識ぶってないで、ノスタルジー面白本に徹してガツンと決めてくれたら良かったのに。まあ、著者がそういうタイプの方ではないって事でしょう。 |