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探偵小説談林 長谷部史親 |
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評論・エッセイ | 出版月: 1988年07月 | 平均: 4.00点 | 書評数: 1件 |
六興出版 1988年07月 |
No.1 | 4点 | 蟷螂の斧 | 2016/08/18 13:13 |
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探偵小説愛好団体である”怪の会”の機関誌「地下室」のコラムに掲載したものや、他の雑誌に発表したものであり、かなりマニアックな内容でした。探偵小説に関わった人々についてのものが多いのですが、ほとんど知りませんでした(苦笑)。
そんな中で興味を持ったものを2点ほど。 「EQ」誌に連載(1984年)されたH・R・F・キーティング氏による代表作採点簿があり、それはC(人物)P(プロット)R(読みやすさ)T(サスペンス~TはTension)の4項目で採点したそうです。なお、エラリー・クイーン氏が発表した採点表は10項目あったようです。後者は主に本格を、前者はサスペンス、ハードボイルドなどを対象としているので項目数が少ないのは致し方ないのかも。個人的には、意外性や先駆性をかなり重要視して採点しています。 江戸川乱歩氏の作品で「蠢く触手」(1935)があり、それは岡戸武平氏による代作であるということです。遅筆の乱歩氏は短期間に長篇を書きあげることは出来ないので、やむなく代作者を使用したとのことです。よって、その後の全集などに載せることもなかったし、今後も刊行されることもないであろう。”幻の作品”として珍重されるかもしれない。・・・とありました(1986時点)。しかし、1997年、春陽文庫より復刻されていました。早速読んでみよう!(笑)。 |