皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
アガサ・クリスティー読本 H・R・F・キーティング他 |
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評論・エッセイ | 出版月: 1990年09月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
早川書房 1990年09月 |
No.1 | 5点 | 蟷螂の斧 | 2020/03/04 19:35 |
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国内外の21名による評論などが掲載されています。「クリスティが語る」「簡潔の女王」が楽しめました。
江戸川乱歩氏と評論家・瀬戸川猛資氏の「アクロイド殺し」の評価が正反対で興味深いです。乱歩氏はクリスティの代表作として推していますが、瀬戸川氏はミステリ史上不朽の問題作であって、不朽の名作ではないと述べています。理由は一人称で終始し、客観性がなくアンフェアというものです。記述が事件の正しい記述であるという最低限の保証、すなわち客観性が必要。同じトリックでも、カーの某作は客観性があると言っていますが、某作の「手記」がどうして正しいといえるのかよくわかりません(苦笑) |