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NHKカルチャーラジオ 文学の世界 怪奇幻想ミステリーはお好き?―その誕生から日本における受容まで 風間賢二、(NHKテキスト) |
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評論・エッセイ | 出版月: 2013年12月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 2件 |
NHK出版 2013年12月 |
No.2 | 7点 | おっさん | 2014/01/16 15:07 |
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今回は、雑談ふうに。
去年の暮から、なんだかんだと雑事に追われて、まともに本が読めていないんですよ。多少、目を通しても、考えを整理して書く(PCのキイを叩く)時間がとれない。 なので、多忙が解消される、来月あけまで、このサイトへの投稿は休もうと思ってたんです。 そしたらねえ、たまたま mini さんの“本書”評を見ちゃって。 そうか、これを取りあげる手があったかw 「怪奇幻想ミステリーはお好き?」は、ネットラジオで受講するつもりで、去年のうちにテキストを買ってきて―― ちょっと読みはじめたらやめられなくなって、「第1回 ゴシックとは何か」から、「第12回 探偵小説から推理小説、そしてミステリーへ」まで、その日のうちに全部読んじゃいましたwww ミステリ者として、いろいろ突っ込みたいところはあります。 「ひとくちにミステリーと言っても、<本格>と<変格>があります」というテキストの書き出し(「はじめに」)には、しょっぱなから、おいおい変格なんて、いまどき「ミステリー」には使わんだろ、とか。 ただそのへんに関しては、第一回の放送で丁寧なフォローがされていて、ああ、これは教科書を読み飛ばすだけでなく、マジメにラジオを聴取する価値があると思わされました。 テキストではまったく触れられていない、ロマンス小説のサブジャンルとしての“ゴシック・ロマンス”(たとえば『ジェイン・エア』→『レベッカ』→ヴィクトリア・ホルトやメアリー・スチュアートらの、1970年代にブームになったロマンティック・サスペンス)への言及も、あったらいいなあ・・・ って、これは寄り道になるので無理か? でも、オトラントの城を改装したのは、彼女たちじゃないかと思うんですがねえ・・・。 あだしごとは、さておき。 著者(講師)の風間氏は、もとより「怪奇幻想」の人ですが、軸足を、文学ではなくエンタテインメント小説に置いているので、その考察は、筆者には、とても親しみやすい。 今後の講義が楽しみです。 |
No.1 | 7点 | mini | 2014/01/16 09:56 |
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NHKラジオ第2放送では日曜を除く毎日カルチャーラジオというのをやっている、毎日の午後8時30分~9時までの放送である
各曜日毎にテーマが日替わりとなっており、土曜日『漢詩を読む』、火曜日『歴史再発見』、水曜日『芸術その魅力』などである そして毎木曜日は『文学の世界』がテーマで、現在は1クール12回連続で「怪奇幻想ミステリーはお好き?」と題した内容で講座が始まった 講師はホラー文学に強い風間賢二氏で、第1回目放送の「ゴシックとは何か」は先週に放送済だが、今夜の第2回目以降にはミステリー読者には聴き逃せないポーやドイル、さらには日本の翻案小説から乱歩、久作といったラインナップが控えている 第1回目を聞き逃した聴取者も大丈夫、NHK出版から詳しいテキストが刊行されている、当サイトでラジオ放送を直接採点というわけにもいかないから、NHKテキストを書評するという建前で採点します このテキスト、本屋で是非立ち読みしていただきたい、目次を眺めればミステリーの成立事情に興味の有る方は間違いなく惹かれるはずだ 講師が風間賢二氏という事もあり、ややホラー寄りの視点でのミステリー小説の見方だが、そもそもポーの時代は本格派謎解きとホラーとは親戚と言うか不可分な存在なので的確な解説になっていると思う 放送時間をもう一度整理すると 木曜日 午後8:30~9:00 【再放送】 金曜日 午前10:00~10:30 |