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[ 本格 ]
書斎の死体
ミス・マープル
アガサ・クリスティー 出版月: 1956年01月 平均: 5.43点 書評数: 14件

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早川書房
1956年01月

早川書房
1976年12月

早川書房
2004年02月

No.14 6点 斎藤警部 2024/04/18 20:40
“……の顔に浮かんだ微笑は、美しかったーー勇しく、もの悲しげで。”
「心から、ほんとに心から、あなたの幸福を祈っています」

アガサクらしい企画先行勝負・・・タイトル通りいかにも推理小説にありがちな設定で幕開け・・・の割にというか、だからこそなのか、慎ましく質実な事件捜査の歩みを、されどセミカラフルな描写を引き連れ読者に提示し続ける技は、ある種典型的クロフツのような落ち着きと信頼感を宿している。
地方名士宅の書斎にて若い金髪ダンサーの絞殺死体が発見されるというスキャンダラスな事象から始まる不可能犯罪?アリバイ崩し?の面白本。
犯人の、警察相手にちょいと無理筋な立ち回りには疑問符も付くが、、 序曲を爽やかに省き、手の速い事件紹介からスタスタ進むその様は、章立ての短さも手伝い実にプラクティカルなリーダビリティをレプレゼントしまくっている。 うむ。この真相には味がある。

「複雑な筋書ですな」
「ダンスのステップほどは複雑じゃありませんわ」

探偵ぽい人が何人も登場し存在感を示すのでどうなる事かと危ぶんだが、最後はマープル様がしっかり真相暴露の見せ場を奪って行きました。
或る意味お手本の様な完成度は、無印良品『本格推理小説』のようで、PIL “Album” (a/k/a/ “Compact Disk”, “Cassette” or “mp3”) を思い出す。 ただ、かの盤ほどの対面説得力はプイと放棄しちゃってる感じの軽さも魅力。 
そして最後のオチが強烈だ(短篇みたいだが私は好き)!!

No.13 4点 虫暮部 2022/02/22 13:45
 このトリックは苦しいな~。
 あんな嘘が通用するのだろうか? 葬儀の時とか……。
 死亡推定時刻がどのくらいの幅で出るかは予測不能だから、朝までアリバイ工作すべきでは? “時間を延ばせないか?”“ノー”と言うやりとりがあったが、医師がもう少し無能だったら容疑者の筆頭だよ(しかも間違った推理で)。
 あっ違う、夜更けに帰宅してあっちの彼が死体を発見・通報する想定だったのか。だとしても予測不能なのは同じだし、通報が早過ぎてもアウト。まぁ犯罪に賭けの要素が混ざるのは止むを得ないか。
 アリバイの為に一人殺す鬼畜っぷりは高ポイント。

No.12 7点 レッドキング 2021/03/28 14:30
残酷な独裁者には反抗することができるが、慈悲深い独裁者に対してはそれも難しく、「奴隷」は真綿で首を締められるように、独裁者の慈愛に窒息させられて行く。孤独な帝王が、己の夢想の国から住民達が逃亡しようとしていることに気づき、縋りついた夢の少女は・・死体となって他家の書斎で見つかった。いかにもな遺産相続をめぐる殺人と匂わせて、動機ある容疑者にはアリバイがあり、犯行可能な人物には動機がなかった。疑う気にもなれない程の偽悪な男二人と怪しげなワキ役達、筋骨隆々の身障者爺さん、「自宅で死体が発見されたんなら、その状況を楽しまなくっちゃ」婆さん、そして、二組の人間関係トリック・・見事なる煙幕。「爪」と「ドレス」のロジックがGood!

No.11 4点 2018/05/25 13:03
書斎に見知らぬ女性の死体が・・・
たしかに斬新な冒頭シーンかもしれません。
全体を通してみれば、登場人物が多く、その人間関係もプロットも複雑で、背景もいろいろあります。
でもそのわりに、ミステリー的には平板な感じがします。
むしろマープルとバントリー夫人の会話が楽しめました。

トリックや伏線など見るべき箇所はありますが、個人的には切迫したサスペンスが伝わってこず、平凡な印象を受けました。
どうしても安楽椅子探偵モノには抵抗を感じます。

No.10 6点 makomako 2016/11/25 21:23
 小説の序文に筆者自身が書いているように、オーソドックスな書斎にその住人には全く面識のない奇抜な若い女性の死体が発見されるという、現実には到底無理な設定の事件のお話です。
 ミスマープルによって真相が明らかにされるとまあ納得できるものではあります。
 クリスティーの作品だけあって真相はそう簡単には見抜けません。こんな真相であるなんて私は思いもよらなかった。ただしこのトリック?はあくまでも古き良き時代のお話であって、現代なら絶対無理でしょうね。現代の推理小説作家さんは大変だなあ。

No.9 5点 nukkam 2016/08/03 05:06
(ネタバレなしです) 「よく知られたテーマで斬新な変化」を求めて1942年に発表した本書はミス・マープルシリーズとしては「牧師館の殺人」(1930年)以来となる複雑なプロットの本格派推理小説です。ミス・マープルの友人であるバントリー夫妻の家の書斎に死体が出現することがタイトルにつながっていますが、捜査範囲はバントリー家どころかセント・メアリ・ミード村の外にまで拡大して後半は書斎の存在感はなくなってしまいます。本書の特徴は舞台描写よりもむしろミス・マープルやバントリー夫妻とは世代的に相容れないような現代的な若者たちを登場させていることではないでしょうか。

No.8 6点 青い車 2016/02/22 23:38
キレのあるトリックがコンパクトな長さにすっきりまとまった作品。ふたりの被害者の爪など、さり気ないヒントの提示もまずまずの面白さです。ミス・マープルはあまり積極的に事件に介入しない探偵というイメージがありますが、今回は比較的出番が多く、冴えた推理を見せてくれます。全体的にそつがない出来ではありますが特筆すべき点もあまりないのでクリスティーの標準は超えていない印象ですかね。

No.7 6点 HORNET 2015/12/17 21:19
何をするにしても、「やってないこと」で「やりだすと かかりそうなもの」は二の足を踏み続けるもので…。いや何が言いたいかというと、クリスティ好きなんだけど、ずっとポアロに偏っててミス・マープルものは初めて読んだ。
 基本的に事実が順に示されて、途中の推理過程はほとんど抜きで探偵役の推理がズバッと入ってくる感じはやはり同じような感じ。ただ、それでもポアロは割と行ったり来たりするけど、マープルは事実が分かったら直線距離で真実が見えてくる感じで、こっちのほうが天才肌な感じがした。
 これはクリスティ作品に往々にして感じることだけど、仕掛けの一番の胆は「動機」。もう少し大きく言えば「事件の枠組み」ということで、それが後段に根本から大きく揺るがされるから、意外性が高まるのだと思う。そして「いかにもコイツが怪しい」という特定の人物を前半で作らないから、あざとさがなくてよい。
 とりあえず、クリスティ作品でマープルものにも手を広げた点で、個人的には意義があった(笑)

No.6 6点 クリスティ再読 2015/12/13 20:47
失礼、少しバレると思う。

本作は実は二人の被害者の対比(ガールスカウトvsショーダンサー)みたいなことが、本当は一番のサープライズじゃないのかなぁ。そこらへん映像で見てみたい気もする。ある意味悪趣味なジョーク、といった雰囲気があるのが本作のイイところのように思うから、そこが出るんだったら本作映画向きだよね。実際、シンプルで馬鹿げたトリックなんだけど、妙に盲点を突いているわけだから、本作みたいな正面からの本格ミステリじゃなくて、たとえば松本清張とかだったら社会のブラックホールみたいなものと絡めてうまく料理したかも...と思わせるところがある。ブラック・ジョーク的なトリックだからこそ、最後の死体移動が馬鹿馬鹿しくもうまく雰囲気に合っている。

で実際の機能はアリバイ作りだけど、実はこっちがどうもドン臭いことになっている。犯人がもう少し工夫すれば、ずっといいアリバイになったように思うが...クリスティは WhoやWhy は実に上手だと思うけど、How はどっちか言えば下手な方じゃないだろうか。フーダニットが基本だから、アリバイは強調しすぎてもしなくても、小説的にどっちでもやりづらいわけで、本作もその例に漏れない...そこらへんちょいと残念。

付記:よく考えると、最晩年のマープル物が本作のトリックの改善版だ、という見方ができると思う。本作のリアリティのなさを工夫して解消しているよ。

No.5 6点 了然和尚 2015/05/17 11:18
動機、トリックなどよくある感じですが、まとまっていて楽しめました。マープル物の特徴として、マープル自身の周りの体験談から推理しますが、外国人の名前が予告なくたくさん出てくるので馴染みにくいです。短編の場合はリズムがあっていいのですが、長編の場合、度々出てくるとつらいです。退役大佐(書斎の持ち主)に悪評が立ち、冤罪話のようになった部分は、本線以外の膨らましで、結構面白かったのですが、大団円でこの件のフォローがなかったようなので残念でした。

No.4 5点 蟷螂の斧 2013/10/15 20:49
米ベスト100のジャンル別(本格)10位。アガサ作品では「そして・・」(1位)「アクロイド」(2位)「オリエント」(6位)「書斎の死体」(10位)とベスト4にランクされています。どこが評価されているのか、よくわかりませんでした。日米の気質の差やユーモア感の差?またはマープル好き?・・・。マープルものは、ほとんど読んでいないのですが、どうも相性が良くないようです。あまり苦労せず、あっさりと推理してしまうので、緊迫感がないような気がします。短編向きの探偵役かもしれませんね。

No.3 5点 kanamori 2011/10/26 18:52
”書斎の死体=伝統的でオーソドックスな設定”の探偵小説ということで、クリスティの序文にあるように、”ありふれた設定”のミステリをいかに斬新なものにするかが本書の狙いのようですが、それほど斬新さは感じられません。確かに、見知らぬ女性の死体が発見される場所は「火曜クラブ」後半パートの舞台でもあるバントリー大佐邸の書斎ながら、お屋敷モノのミステリとはならず、村からも離れてホテルが舞台になる展開が意外と言えるかもしれませんが。

それよりも、本書は軽妙なユーモアぶりがいいです。発端のバントリー夫人がメイドから死体発見を知らされるシーンや、マープルにいつもの推理法(村の類似事件から連想する)をいきなり求めたりするシーンなど笑えます。さらには、9歳の子供の、「ぼく、セイヤーズやディクスン・カー、アガサ・クリスティのサインを持っている」なんてメタな台詞までも飛び出すしまつ。作者のお遊びが顕著な作品です。

No.2 4点 江守森江 2010/01/26 21:13
※私事だが「奇術探偵ジョナサン・クリーク」(海外ミステリドラマ)の年末年始一挙再放送を観たくてAXNミステリー(スカパー)を1月だけ契約した(これで12~1月のふた月視聴可)
オマケ的にホームズ・ポアロ・マープル・フロスト警部・バーナビー警部のドラマも大量に録画視聴中。
そこでファジーな読書月間を独自に企画し実施中。
これもドラマで先に観た(なんと2種類)
2女優の違ったマープルを観る以外に見どころがなく、図書館でのおさらいでも新たな発見は無かった。
やっぱりポアロの方が好きだ。

No.1 6点 2009/01/31 16:45
半分近くになるまで殺人が起こらない作品もいくつかあるクリスティーにしては珍しく、開幕早々死体が発見され、10ページちょっとぐらいですでにミス・マープルが事件解決に乗り出してきます。
書斎の死体という、本作が書かれた時代でも古めかしい事件のパターン(そのことは作者自身がまえがきで述べています)であると思いきや、その死体が意表をつくものというひねりを加えているところは、ユーモアもありさすがです。しかし、今回の犯人のトリックは意外ではあるのですが、警察の目をいつまでもごまかしておけるようなものではないだろう、と思えるところが難点です。


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