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[ 本格 ]
カリブ海の秘密
ミス・マープル
アガサ・クリスティー 出版月: 1971年01月 平均: 5.89点 書評数: 9件

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早川書房
1971年01月

早川書房
1977年05月

早川書房
2003年12月

No.9 5点 レッドキング 2020/09/13 20:58
二人の女を殺した男の噂を喋る老人が、ふと前方の「何か」に眼を留め、驚愕の表情で口を閉ざす。老人の視線の先には、曰くありげな二組の夫婦が。そして老人はその翌日急死する・・。カリブ海西インド諸島のリゾートホテルを舞台にした連続殺人事件。義眼をキーにした左右のロジックが事件を解き明かす。

No.8 5点 ボナンザ 2019/08/26 10:53
後期の佳作。手掛かりは結構はっきり示されているので、推理は可能だが、確信もっていえるかは微妙。

No.7 6点 nukkam 2016/09/06 19:06
(ネタバレなしです) 1964年発表のミス・マープルシリーズ第9作にあたる本格派推理小説です。大勢のリゾート客が訪れる西インド諸島を舞台にしており、もう少し異国の雰囲気が描けていればなあとは思いますがミステリーとしてのツボはしっかり抑えてあって1960年代の作品の中ではいい出来映えだと思います。作中でミス・マープルが「こんな簡単なことなのに」と述懐していますが、私は過去の作品で使われている騙しのテクニックにまたまたやられてしまった自分を再発見する羽目になってしまいました。

No.6 6点 了然和尚 2015/12/17 12:14
前半はクリスティーものあるいは翻訳物の特色として、やたらカタカナ名前が乱発し、しかも本作は登場人物紹介が関係者11名がひとくくりで「帯在客」となってたりします。比較的早く事件が起こるのが救いですが、なんかアウェー感みたいな読みにくさです。(マープルの心情?)それが、中盤からスピードアップして、ぐんぐん面白くなり300ページとは思えない充実感で終わります。この立体感を感じる構成がどこまで作者の意図なのか偶然なのか興味のあるとこです。平凡な内容にもかかわらず、比較的皆さんの評価が高いので、作者の実力なんでしょうね。

No.5 6点 クリスティ再読 2015/11/22 22:16
評者意外に本作の批評は難航したんだ...後期クリスティは好物なんだけども本作の意義ってもう一つ説明しずらいんだよね。
どうもこういうことなんじゃないかと思う:後期のクリスティって「これがどういう話なのか」の手のうちを明かさずに進行して、登場人物たちは正直に問題をなかなか打ち明けてくれない。そこらへん「お話のご都合主義」に沿っていなくて、誰がキーパーソンなのか全然わからないように進行するわけだ。
だから登場人物たちは皆暗い内面を抱えたまま、断片的にしか事情を明かしてくれないまま、マープルは登場人物が喋った内容よりも、ちょっとした「感触(Tact)」みたいなことをベースにいろいろと想像していくことになる....不透明な人々が不透明なままに交錯するドラマみたいなことになるわけだ。で、本作だと特に、SEXの問題がその背景にいろいろと絡んでいるわけで、クリスティって言われるほどに「ヴィクトリア朝的」でもないわけである....
というわけで、本作はパズラー的に読むと全然面白くないと思うけど、そういう不透明な登場人物たちや、それを断罪するマープルの非情さとか考え合わせると、ハードボイルドと呼べるような感覚があるように思える。まあ、本作よりも続編の「復讐の女神」の方がずっとこの感覚は苛烈になるので、併せて読まないとダメな気もするね。

No.4 7点 あびびび 2013/12/28 11:42
ある人物を見て驚愕の表情、それが死に至る原因となるのはクリスティーの常套手段?だが、当然のごとくその相手が誰だか分からない。

西インド諸島のリゾートホテルで起こる事件はどこか開放的で大胆だが、立場も行動も犯人らしくない人間が犯人なのはいつもの通り。それでいて読む人を飽きさせず、ついつい朝まで読ませてしまうストリー進行はさすがの手腕だと思う。

No.3 6点 makomako 2012/10/02 20:35
 翻訳物があまり好きではない。翻訳文が苦手な上に登場人物がとんでもないやつであることが多く(最近では日本の小説でもしばしば見かけるが)ぜんぜん共感できない。さらに名前が覚えられない(これは単にわたしの脳の老化かもしれないが)、男か女かも時々不明となる。こんな読者ではまず外国物は楽しめないことが多いのだが、クリスティーはかなり好きです。
 シリーズではポアロの方が好みでですがミスマープルもなかなか面白い。
 本書はマープルもそして作者も大分年寄りとなって話が丸くなっていると思いますが、さすがはクリスティーで犯人は以外できちんと論理的でもある。
 大きな山場がないがそれなりに読みやすく退屈はしない。

No.2 6点 E-BANKER 2010/06/25 22:43
ミス・マープルもの。
静養先の東インド諸島にあるリゾートホテル内で殺人事件に巻き込まれて・・・という展開。
「最初の被害者が”誰”を見て驚いたのか?」「ホテルオーナーの妻の奇妙な行動の理由は?」という2点が本作品の大きな謎として立ち塞がります。
まぁ、真相はそれほど突飛なものではなく、納得できる「意外な犯人」が指摘されるわけですが、本来なら完全に脇役的な役柄の登場人物が妙に出番が多いなぁ・・・と思ってたら「やっぱり」という感じでした。
あと、翻訳ものとしては抜群の読みやすさですね。

No.1 6点 2009/07/09 21:28
高血圧で死んだと思われた昔話好きな少佐が見たものは何だったのか、要するにそれだけの単純な問題のはずなのですが、これがなかなかわからないようにミスディレクションが工夫されています。
誰もが疑わしく思えてくるように話を組み立てておいて、解説されてみると確かにそれ以外に考えられないと納得させるオチをつけるところ、さすがと言うべきでしょう。後半になって、最初から計画されていた殺人が次に起こるのではないかというサスペンスも出てきます。第3の殺人のある意味甘さは、クリスティーらしい話の決着のつけ方だな、とも感じました。


アガサ・クリスティー
2018年07月
十人の小さなインディアン
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1972年01月
フランクフルトへの乗客
平均:1.50 / 書評数:2
復讐の女神
平均:5.71 / 書評数:7
1971年01月
死の猟犬
平均:5.50 / 書評数:6
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カリブ海の秘密
平均:5.89 / 書評数:9
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鏡は横にひび割れて
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1960年01月
ポワロの事件簿1
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1958年04月
マギンティ夫人は死んだ
平均:6.22 / 書評数:9
1958年01月
死が最後にやってくる
平均:6.12 / 書評数:8
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魔術の殺人
平均:4.25 / 書評数:8
死者のあやまち
平均:6.00 / 書評数:12
1957年01月
杉の柩
平均:6.77 / 書評数:13
NかMか
平均:5.86 / 書評数:7
満潮に乗って
平均:6.55 / 書評数:11
ねじれた家
平均:6.14 / 書評数:14
殺人は容易だ
平均:6.11 / 書評数:9
もの言えぬ証人
平均:5.33 / 書評数:9
死との約束
平均:6.71 / 書評数:14
スタイルズ荘の怪事件
平均:5.92 / 書評数:37
五匹の子豚
平均:7.29 / 書評数:21
ナイルに死す
平均:7.88 / 書評数:40
ポアロのクリスマス
平均:6.55 / 書評数:22
メソポタミヤの殺人
平均:5.78 / 書評数:18
ABC殺人事件
平均:6.80 / 書評数:41
1956年01月
バグダッドの秘密
平均:5.00 / 書評数:3
ビッグ4
平均:3.80 / 書評数:15
茶色の服の男
平均:5.17 / 書評数:6
七つの時計
平均:5.29 / 書評数:7
ヒッコリー・ロードの殺人
平均:5.22 / 書評数:9
シタフォードの秘密
平均:5.42 / 書評数:12
書斎の死体
平均:5.50 / 書評数:12
葬儀を終えて
平均:7.15 / 書評数:26
1955年12月
ヘラクレスの冒険
平均:7.17 / 書評数:6
1955年11月
死への旅
平均:4.33 / 書評数:3
1955年10月
アクロイド殺し
平均:7.80 / 書評数:75
1955年07月
愛国殺人
平均:5.75 / 書評数:16
1955年06月
そして誰もいなくなった
平均:8.69 / 書評数:91
1955年04月
チムニーズ館の秘密
平均:5.43 / 書評数:7
1955年01月
エッジウェア卿の死
平均:6.22 / 書評数:18
1954年12月
ポケットにライ麦を
平均:5.93 / 書評数:14
1954年11月
アリバイ
平均:5.00 / 書評数:2
牧師館の殺人
平均:6.00 / 書評数:12
1954年10月
ホロー荘の殺人
平均:6.13 / 書評数:15
1954年03月
オリエント急行の殺人
平均:7.62 / 書評数:48
1954年01月
忘られぬ死
平均:6.00 / 書評数:9
1951年01月
ゼロ時間へ
平均:6.38 / 書評数:16
三幕の殺人
平均:6.24 / 書評数:21
白昼の悪魔
平均:7.08 / 書評数:24
予告殺人
平均:5.81 / 書評数:21