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[ 本格 ]
ヘラクレスの冒険
ポアロ、短編集
アガサ・クリスティー 出版月: 1955年12月 平均: 7.17点 書評数: 6件

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早川書房
1955年12月

早川書房
1976年04月

早川書房
2004年09月

No.6 6点 ボナンザ 2019/10/14 12:15
水準の高い短編集。12の難業にとってつけた感のあるものもあるが、内容自体はバラエティに富んで読んでいて飽きない。

No.5 7点 クリスティ再読 2017/05/28 23:11
ヘラクレスの12の難行になぞらえたポアロ短編集なんだけど、実際にはパズラーありの、ロマンチックな恋愛ありの、ファンタジーな政治ものありの、冒険スリラー風のものありの、人情ものありの、バラエティ豊かな作品集という感じ。なので、本格、という感じでもない気もする。
けど、パズラーとしては「レルネーのヒドラ」がいい。ちょっとした会話から真相をポアロが気づくわけだが、初期の短編のようにネタだけな感じではなくて、いろいろと芸が細かいのを気づかさせる。短いのにうまく凝縮していてお手本級の短編。
あとは...そうだね、人情ものとして「ヘスペリスたちのりんご」がきれいにまとまっていて、小説として結構。ポアロもご宗旨はカソリックだった(「満潮に乗って」でカソリックの礼拝に行く描写があったね)。
最後の「ケルベロスの捕獲」も風俗描写を含め小説として実に楽しい。短編「二重の手掛かり」や「ビッグ4」に登場したヴェラ・ロスコフ伯爵夫人が再登場して、ヌケヌケとしたキャラの良さを発揮する。冒頭の地下鉄エスカレーターでの邂逅とかうまく内容にマッチしていていいな。ナイトクラブ「地獄」って遊びに行ってみたいよ。
というわけで、あまり本格本格してないキャラ小説として十分読んで楽しめる内容である。多少は出来不出来があるのはご愛敬(麻薬が便利グッズ過ぎるよ...)。

No.4 7点 りゅうぐうのつかい 2016/02/15 19:29
多少こじつけとも感じられるが、ヘラクレスの12の難行になぞらえた12の事件。
ポアロの頭脳的な策略や、ヒューマニズムを感じさせる心にくい解決手法が味わえる作品集。
人生相談や身の上相談、教訓話といった、ポアロよりもパーカー・パインが登場した方がふさわしいと感じる話が多いが、楽しめた。
特に、予想外の真相に驚かされる「ステュムパロスの鳥」と「クレタ島の雄牛」、ポアロがトリックを仕掛ける「アウゲイアス王の大牛舎」が面白い。

「ネメアの谷のライオン」
人間の認知機能の限界をうまく扱っている。
「レルネーのヒドラ」
事件関係者の聴き取り調査でポアロは違和感を感じ、犯人に気付く。
「アルカディアの鹿」
愛する人を探してほしいという、雲をつかむような青年の依頼をかなえるために奮闘するポアロ。愛する人は意外なところに。
「エルマントスのイノシシ 」
凶悪な殺人犯と一緒に雪の山頂ホテルに閉じ込められたポアロ。
誰がその凶悪犯か?
「アウゲイアス王の大牛舎」
ポアロの策略が鮮やかに決まり、政界のスキャンダルを見事解決。
「ステュムパロスの鳥」
ステュムパロスの鳥とは誰のことか?
予想外の真相に驚いた。
「クレタ島の雄牛」
狂人の血統とは、そのことだったのか。
「ディオメーデスの馬」
麻薬を扱っている影の人物とは?
「ヒッポリュトスの帯」
名画盗難事件と女学生の失踪事件とのつながりの謎。
絵がどのように処理されたのか、良くわからなかった。
「ゲリュオンの牛たち」
ミス・カーナビが再び登場し、新興宗教の教祖を相手に活躍。
「ヘスペリスたちのリンゴ」
酒盃を取り戻したポアロが、依頼者に要求したこととは?
「ケルベロスの捕獲」
麻薬の意外な隠し場所。

No.3 8点 nukkam 2015/07/25 04:42
(ネタバレなしです) 1947年に出版されたエルキュール・ポアロシリーズの短編集で、何とポアロが探偵からの引退を決意してギリシャ神話のヘラクレスの冒険にちんだ12の事件を解決して探偵活動に幕を引こうとします。ペットの誘拐、指名手配犯の追跡、失踪人探し、怪しげな宗教団体調査、盗難品の回収など多彩な事件が扱われているのは短編ミステリーならではです。ポアロが口コミの噂という難題に挑む「レルネーのヒドラ」、怪奇色の濃い「クレタ島の雄牛」(クリスティーとしては異例の動機が扱われている)、靴の手掛かりが印象的な「ヒッポリトスの帯」、余韻の残るエンディングの「ヘスペリスたちのリンゴ」などが私のお気に入りです。ちなみにポアロは本書の最後の事件を解決した後も引退はしません。まだまだ活躍は続きますのでご安心を。引退はどうした、と作者やポアロを責めたりはしないで下さいね(笑)。

No.2 8点 あびびび 2013/09/25 18:21
ヘラクレスの12の冒険をボアロ風にアレンジしたオムニバス的な短編集。中には長編にしても良さそうな物語があり、クリスティー好きなら100%満足する一冊になっている。

しかし、この作家の資源は尽きることがないですね。

No.1 7点 2010/03/19 21:45
ポアロのファースト・ネームはHercules、フランス語ではHを発音しないので、エルキュールになるわけです(たとえば『レ・ミゼラブル』のユーゴーの綴りはHugo)。
ヘラクレスの12の難業になぞらえた事件をそろえた連作短編集で、ギリシャ神話との結びつけのほとんどは無理やりなこじつけですが、内容的にはバラエティに富んでいて、なかなか充実しています。特に気に入ったのを挙げると…
『ステュムバロスの鳥』は1ヶ所いくらなんでも無茶なところはありますが、非常に巧妙に組み立てられています。『クレタ島の雄牛』は発端がポアロに依頼するような事件と思えない点を除けば、すべての要素が最後にきれいに収束していきます。『アウゲイアス王の大牛舎』でのポアロの大胆な策略もなかなか見事。たいしたことのない謎解きよりその後の幕切れが印象的な『ヘスペリスたちのりんご』も意外に好きですね。


アガサ・クリスティー
2018年07月
十人の小さなインディアン
平均:4.00 / 書評数:1
2015年01月
ポアロとグリーンショアの阿房宮
2002年02月
アクナーテン
平均:3.00 / 書評数:1
2000年09月
そして誰もいなくなった(戯曲版)
平均:6.50 / 書評数:4
1998年09月
マン島の黄金
平均:6.00 / 書評数:2
1988年05月
殺人をもう一度
平均:5.50 / 書評数:2
1985年03月
海浜の午後
平均:5.00 / 書評数:1
1984年05月
ブラック・コーヒー
平均:4.33 / 書評数:3
1982年12月
教会で死んだ男
平均:5.25 / 書評数:4
1981年10月
リスタデール卿の謎
平均:5.00 / 書評数:2
1980年10月
蜘蛛の巣
平均:6.50 / 書評数:2
1980年09月
ねずみとり
平均:5.00 / 書評数:5
1980年08月
黄色いアイリス
平均:5.33 / 書評数:3
1980年06月
愛の探偵たち
平均:5.33 / 書評数:3
1980年05月
招かれざる客
平均:6.75 / 書評数:4
検察側の証人
平均:7.26 / 書評数:19
1977年01月
ベツレヘムの星
平均:5.00 / 書評数:1
スリーピング・マーダー
平均:5.82 / 書評数:11
1976年10月
未完の肖像
平均:3.00 / 書評数:1
1976年04月
ひらいたトランプ
平均:6.15 / 書評数:13
葬儀を終えて
平均:7.15 / 書評数:26
1975年01月
愛の旋律
平均:5.00 / 書評数:1
カーテン
平均:6.78 / 書評数:18
1974年01月
暗い抱擁
平均:7.00 / 書評数:1
運命の裏木戸
平均:3.33 / 書評数:3
第三の女
平均:4.50 / 書評数:6
1973年12月
娘は娘
平均:6.00 / 書評数:1
1973年06月
愛の重さ
平均:6.00 / 書評数:1
1973年01月
春にして君を離れ
平均:7.00 / 書評数:10
象は忘れない
平均:5.25 / 書評数:12
1972年01月
フランクフルトへの乗客
平均:1.50 / 書評数:2
復讐の女神
平均:5.71 / 書評数:7
1971年01月
死の猟犬
平均:5.50 / 書評数:6
ハロウィーン・パーティー
平均:5.33 / 書評数:9
カリブ海の秘密
平均:5.89 / 書評数:9
1970年12月
親指のうずき
平均:5.50 / 書評数:4
1969年01月
バートラム・ホテルにて
平均:4.88 / 書評数:8
1968年01月
終わりなき夜に生れつく
平均:6.73 / 書評数:15
1965年01月
複数の時計
平均:3.83 / 書評数:6
1964年01月
鏡は横にひび割れて
平均:6.62 / 書評数:16
1963年01月
謎のクィン氏
平均:7.56 / 書評数:9
1962年01月
蒼ざめた馬
平均:5.11 / 書評数:9
1961年01月
クリスマス・プディングの冒険
平均:6.12 / 書評数:8
1960年09月
死人の鏡
平均:6.00 / 書評数:4
1960年01月
ポワロの事件簿1
平均:5.00 / 書評数:1
ポワロの事件簿2
平均:5.00 / 書評数:1
おしどり探偵
平均:4.88 / 書評数:8
鳩のなかの猫
平均:4.71 / 書評数:7
パディントン発4時50分
平均:4.36 / 書評数:11
無実はさいなむ
平均:6.31 / 書評数:13
秘密機関
平均:4.12 / 書評数:8
1959年11月
パーカー・パイン登場
平均:6.40 / 書評数:5
1959年01月
火曜クラブ
平均:6.42 / 書評数:12
ポアロ登場
平均:5.00 / 書評数:11
なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
平均:5.33 / 書評数:9
邪悪の家
平均:5.74 / 書評数:19
ゴルフ場殺人事件
平均:5.39 / 書評数:18
青列車の秘密
平均:4.75 / 書評数:12
雲をつかむ死
平均:5.23 / 書評数:13
1958年04月
マギンティ夫人は死んだ
平均:6.22 / 書評数:9
1958年01月
死が最後にやってくる
平均:6.12 / 書評数:8
動く指
平均:5.64 / 書評数:11
魔術の殺人
平均:4.25 / 書評数:8
死者のあやまち
平均:6.00 / 書評数:12
1957年01月
杉の柩
平均:6.79 / 書評数:14
NかMか
平均:5.86 / 書評数:7
満潮に乗って
平均:6.55 / 書評数:11
ねじれた家
平均:6.14 / 書評数:14
殺人は容易だ
平均:6.11 / 書評数:9
もの言えぬ証人
平均:5.33 / 書評数:9
死との約束
平均:6.71 / 書評数:14
スタイルズ荘の怪事件
平均:5.92 / 書評数:37
五匹の子豚
平均:7.29 / 書評数:21
ナイルに死す
平均:7.90 / 書評数:41
ポアロのクリスマス
平均:6.55 / 書評数:22
メソポタミヤの殺人
平均:5.78 / 書評数:18
ABC殺人事件
平均:6.80 / 書評数:41
1956年01月
バグダッドの秘密
平均:5.00 / 書評数:3
ビッグ4
平均:3.80 / 書評数:15
茶色の服の男
平均:5.17 / 書評数:6
七つの時計
平均:5.29 / 書評数:7
ヒッコリー・ロードの殺人
平均:5.22 / 書評数:9
シタフォードの秘密
平均:5.42 / 書評数:12
書斎の死体
平均:5.50 / 書評数:12
1955年12月
ヘラクレスの冒険
平均:7.17 / 書評数:6
1955年11月
死への旅
平均:4.33 / 書評数:3
1955年10月
アクロイド殺し
平均:7.80 / 書評数:75
1955年07月
愛国殺人
平均:5.75 / 書評数:16
1955年06月
そして誰もいなくなった
平均:8.69 / 書評数:91
1955年04月
チムニーズ館の秘密
平均:5.43 / 書評数:7
1955年01月
エッジウェア卿の死
平均:6.22 / 書評数:18
1954年12月
ポケットにライ麦を
平均:5.93 / 書評数:14
1954年11月
アリバイ
平均:5.00 / 書評数:2
牧師館の殺人
平均:6.00 / 書評数:12
1954年10月
ホロー荘の殺人
平均:6.13 / 書評数:15
1954年03月
オリエント急行の殺人
平均:7.62 / 書評数:48
1954年01月
忘られぬ死
平均:6.00 / 書評数:9
1951年01月
ゼロ時間へ
平均:6.38 / 書評数:16
三幕の殺人
平均:6.24 / 書評数:21
白昼の悪魔
平均:7.08 / 書評数:24
予告殺人
平均:5.81 / 書評数:21