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[ 本格 ]
鳩のなかの猫
エルキュール・ポアロ
アガサ・クリスティー 出版月: 1960年01月 平均: 4.71点 書評数: 7件

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早川書房
1960年01月

早川書房
1978年01月

早川書房
2004年07月

No.7 5点 レッドキング 2021/05/07 05:21
卓越した知性感性意志を持ち、冷静な判断力と強かな営業力政治力までも兼ね備えた、スーパーウーマン校長が運営する超高級女子校。女教師連続殺人が、遠いアラブでの宝石紛失事件と絡めて語られる。連続殺人は、犯人が○○となると推理難しいなあ。まして舞台が、屋敷の一族でなく学園にまで広がっちゃうとねえ。
※オリヴァて女作家が作者の「自虐自画像」ならば、あのバルストロードていう女校長、「理想自画像」てとこかな。

てことで、アガサ・クリスティー50年代の長編ミステリ全12作の採点修了したので
私的「50年代アガサ・クリスティー」ベスト3
   第一位:「予告殺人」
   第二位:「葬儀を終えて」
   第三位:「マギンティ夫人は死んだ」

No.6 5点 makomako 2016/12/04 08:35
 クリスティーにしてはこの作品はあまり出来がよろしくないと思います。本格物としてはこのサイトの書評でも述べられているように無理があります。ポアロが登場するのも半分以上話が済んだ後、しかも彼が話を聞いたらたちどころに解決してしまう。犯人のわかった理由は後付けで出てくるといったアンフェアさ。
 確かにこれでは誰が犯人でも成り立ってしまうでしょう。しかも彼女の長編の中でも長いほうのお話なので、途中で退屈してしまう。
 なんだか無理やり書き上げた作品のような気もします。
 大作家でもこういった駄作?があるのですね。

No.5 5点 クリスティ再読 2016/02/21 20:51
本作は「葬儀を終えて」のあとのポアロ物暗黒期の作品だから、ミステリとしての出来は良くない。昔読んだとき本当に退屈した記憶があるが、今回読みなおしたら、そんなに印象は悪くないのだ。
悪くない理由は、クリスティ本人がバルストロード校長のキャラを気に入っているのが伝わるところだね。「ヒッコリーロードの殺人」が学生寮の話で男キャラの苦手なクリスティだとどうにも困ったことを考えると、今回は女学校(教師もオール女性)で、それぞれのキャラの描き分けなど実はわりとうまくいっている。バルストロード校長とチャドウィック先生との間にほのかにエスな雰囲気(レズでも百合でもなくてね)が出てるあたり、小説としてはそう悪い感じでもないんだよ。「アップジョン夫人、だと存じますが(I presume?)」とか「殺人に対するマクベスとマクベス夫人の態度を比較せよ」という宿題とか、評者なんて小ネタにニヤニヤしてたよ。
けどまあ、ミステリとしてはホント見るところがない。これじゃ誰が犯人だって良いようなもの。ま、登場も後半になってからだしポアロが出るからって本格ミステリだけを期待するのがこの時期クリスティに対する無茶振りなのかもね。

No.4 5点 nukkam 2016/01/16 23:27
(ネタバレなしです) 1959年発表のエルキュール・ポアロシリーズ第28作です。本格派推理小説としての出来栄えですが、空さんがご講評で「ずうずうしい」とコメントされているのに私も賛同で、あの真相は読者に対してアンフェアな謎解きだと思います。国内本格派の作家でも似たようなことをやっているのを何度か読みましたが何度読んでも失望させられます。それでも誘拐事件の大胆なトリックは(過去の短編に似たようなアイデアがありますが)なかなか印象的だし、冷酷な犯罪物語に冒険スリラー色を加えて独特の味わいを出しています。

No.3 4点 了然和尚 2015/05/30 09:35
本格物として、いろいろと残念な点が多いです。一番気になったのは、一人称的に描写されている部分(本作は多視点になってますが)でその人が犯人であったことですかね。その直後に、別の犯人のアリバイ状況が語られているので、確信犯的なミスリードなのかもしれませんが、フェアプレー派から見れば大ブーイングでしょう。とってつけすぎの結末も余計です。

No.2 5点 あびびび 2012/12/23 15:15
ドロシー・セイヤーズの「学寮祭の夜」に似た設定。外国の王女も入学する名門校で殺人が起きる。それはある国の内紛時に持ち出されたダイヤモンドを巡っての事件だった…。

途中からポアロが登場するが、推理的にはある程度分かる部分があり、意外と言えるほどの犯人ではなかった。切れ味的にはもうひとつかも。

No.1 4点 2010/04/12 21:37
プロローグの後、最初のうちは中東の某国国王の死と彼の所持する宝石の数々の行方にまつわる話で、冒険スパイもの的な感じです。そこから一転、イギリスの名門女子校での殺人事件という古典的なミステリになってきて、後半ポアロがついに登場すると、後はもう解決に向かってまっしぐらです。
途中で校長が「この学校は型どおりの学校ではなかったけれど、そうかと言って、型破りを誇りにしてきた学校でもなかったのよ」と言うところがありますが、これはクリスティーの目指すところでもあったと思えます。まあ、今回は伝統と革新の二要素の融合がそれほどうまくいっているとは思えません。真犯人隠匿方法などずうずうしい手ですが、意外性のすっきり度は低めです。ポアロの謎解き段階に入ってからの展開のご都合主義もちょっと甘すぎる感じがしました。


アガサ・クリスティー
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ビッグ4
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そして誰もいなくなった
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エッジウェア卿の死
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ポケットにライ麦を
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ゼロ時間へ
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白昼の悪魔
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