海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト

[ 本格/新本格 ]
ある閉ざされた雪の山荘で
東野圭吾 出版月: 1992年03月 平均: 7.12点 書評数: 86件

書評を見る | 採点するジャンル投票


講談社
1992年03月

講談社
1996年01月

No.86 8点 ことは 2021/04/03 23:40
(10作くらいしか読んでないですが)東野圭吾の中で一番好き。
やはり、語りの仕掛けが好き。これは好みだなぁ。この仕掛であの部分やあの部分がアンフェアにならないという、この反転がいいよねぇ。

No.85 7点 じきる 2020/08/23 19:43
どうしても著者の先行作の焼き直し感があるけど、これはこれで面白い。

No.84 5点 雪の日 2020/05/03 21:31
トリックはいいんだけど、動機がちょっと...
同じトリックでも、三津田信三のほうが話の内容がおもしろかった。

No.83 9点 mediocrity 2019/12/22 23:55
緩そうな雰囲気と著者のことばに騙された。ものすごく凝っている作品じゃないか。最後どう転ぶのか全く分からなかった。可能性がいくらでもありそうで、あれこれ想像しながら楽しく読んだ。
『仮面山荘殺人事件』も良かったが、こちらの方が複雑で更に読みがいがあった。あちらに8点付けていたので本作は9点で。これが、読者1万人が選んだ東野作品人気ランキング51位というのには驚き。

No.82 8点 レッドキング 2019/06/03 18:22
叙述トリックの素晴らしき傑作。 三津田信三「厭魅の如き憑くもの」もこれには及ばなかった。

No.81 7点 初老人 2018/12/30 22:59
この作品を読んで随分経つが、やはりあの転換トリックは素晴らしく、読後軽い立ち眩みを覚える程だった。
他の作家が思い付いたら小躍りしそうなトリックだが、それをさらりと書けてしまう辺りにこの作家の凄味を感じる。

No.80 8点 ミステリ初心者 2018/08/06 02:56
ネタバレをしています



 以前、東野圭吾さんの本を読んだときには相性がわるいと感じたのですが、この作品はとても面白くかつほぼ1晩で読めてしまいましたw クローズドサークルということもあったんでしょうが。

 こってこてのクローズドサークルのように描かれたようで、設定からラストまで実はお約束を裏切る展開で好きです。誰も山荘を出ないがクローズドサークルではないことや、全員役者、舞台稽古風(?)とお決まりの展開から外れたオリジナリティがすばらしかったです。特に、感動的なラストのクローズドサークルは見たことがなく、いい意味で違和感がすごい!
推理小説は普通、犯人が探偵やそれ以外をだますためにトリックをつかったり、作者が読者を直接だますためにトリックをつかったりします(この作品もそうですが)。が、犯人が第三者をだますために演技をしているのは新しいな!と感動しました。そのために犯人と被害者が協力関係にあり、犯人と神の視点はある意味で協力関係でない。

 神の視点=登場人物主観系は、他にも読んだことがあり、その作品よりもこの作品のほうが早く出たということに驚きましたw 他の作品も大好きなのですが、そちらのほうがそのトリック自身を生かしており、お互いにオリジナリティがあると思っています。

 自分は、独白のある久我のみ事情を知らされていない探偵で、その他の人物はすべて演技であり、カメラで撮っているのでは?と、論理も動機もまったく無視した的外れなことを考えていましたw 一種の作中作のような感じの考え方ですが、よく考えたら久我が探偵役として無能でも優秀すぎても成り立たず・・・


 あえて気に入らない点を上げるとすれば、由梨江殺害役が雨宮をがやっていること。ただ、これも、犯人がこれからの被害者に犯行を依頼するという、この作品でないと見られないような変わった光景がみれるという意味ではすばらしかったです。

No.79 7点 ねここねこ男爵 2018/03/25 12:33
おー、これは面白い!

手記=隠蔽工作が普通ですが、本作はそんな手垢のついた手法はとらずそれでいて衝撃成分はしっかり確保。犯行シーンを克明に描写したり、視点が頻繁に入れ替わったり…これらがちゃんと意味を持っている。
導入や人物の行動がややご都合な感もあるが良く出来ていて素晴らしい。

仮面山荘と比較されてる方が多いようで、たしかにその誘惑にかられるとは思います。
仮面山荘は(東野ファンではない自分から見ると)とても東野圭吾的で、あれこれツッコまず仕掛けの大枠やお話を楽しむもので、本作はストーリーや人物はやや弱いもののミステリ部分がしっかり作り込んであり(ツッコミたい所が皆無ではないが)、その完成度を楽しむものかと。自分はこっちが好みです。

No.78 6点 take5 2017/03/11 22:32
いきなりのネタバレですが、










人称の叙述トリックとして、とてもよく考えられている作品です。
場面設定はよくあるクローズドサークルですが、事件の背景にある悲しみはよく描けているので良かったです。

No.77 7点 tider-tiger 2017/03/04 15:50
作り物めいたところのある作品だが、私はその作り物感がいい方向に作用していると思う。
とにかく設定がいい。雪なんかどこにもないのに雪の山荘に閉じ込められる、電話があるのに助けを呼べない、こんなおかしな状況に登場人物らが追い込まれるのだが、ぜんぜん不自然ではない。理由づけがしっかりしている。ゆえに殺人事件が本当に起きたのかどうかを推理する愉しみが増す。下手なクローズドサークルよりもクローズドでドキドキワクワク感がすごい。
最初のうちは二人組での行動などあったりもして、読者である私はおいおい危ないなあと思ったのだが、登場人物たちは呑気なものである。登場人物と読者の感じ方にそういうギャップがあると白けてしまいがちだが、本作はそういうギャップが愉しいのだ。
序盤、中盤はとても良かった。終盤は意表を衝かれはしたが、動機にやや強引さがある点(正確には動機そのものではなく、動機が生ずるまでの流れ)、ラスト数頁の雰囲気があまり好みでないことなどあってやや評価を落とす。が、かなり面白かった。
この人は人間ドラマを強調しない作品の方がいいと思う。また、あまり売れなかったのかもしらんが、初期作品の方が作者の持ち味が出ているように思える。
直木賞受賞までのくそ無駄な道のり(本人に罪はない)のせいで持ち味を削られていったような気がする。バカミスな方向に突き進んだりしても面白いのでは。
※『白夜行』や『容疑者X』を最近になってようやく読んだ自分がこんなことを言うのもなんですが、『秘密』や『白夜行』がダメで『容疑者X』で合格という直木賞の選考基準がよくわからない。

No.76 8点 斎藤警部 2016/12/29 01:39
ある山荘に、特別な目的(練習)のため閉じ込められた劇団員七人(クローズドの必然性有り)。
殺人劇(本作)中殺人劇(劇団員達が演じる)が連続。ところが、殺人劇なのか本当の殺人なのか判別出来ない事件が発生。なお七人を手紙で呼び出した筈の演出家は最初から不在。。。。
私の大好きな高級推理クイズ集『新・トリックゲーム』に似たようなシチュエーションのクイズがあった筈だが。。まさかそこからインスパイアされてたりして。。
とにもかくにも面白さ爆発の一冊。●されたとか○されたとか怒っちゃ詰まらん。愉しもう。

No.75 5点 nukkam 2016/07/09 22:57
(ネタバレなしです) 1992年発表の本格派推理小説ですが作者自身のコメントで「本格推理のイミテーション」を目指したとあるようにかなり風変わりなプロットとなっています。ミステリ劇の舞台稽古という設定が非常に巧妙で、登場人物の不自然な言動があっても稽古だからあり得るかもという説得力を持たせています。それでもあまりに「作り物めいた」雰囲気は好き嫌いが分かれるかもしれませんが。

No.74 8点 パメル 2016/01/15 20:37
一人また一人メンバーがいなくなっていくのは本当に演出家の指示で
姿を隠しているのか?稽古に乗じた殺人が行われたのか?
残ったメンバーが疑心暗鬼になっていく過程が面白い
実際は良い天気なのにオーディションという前提の為嵐の山荘状態で外に
出られないという設定の発想はお見事としか言いようが無い

No.73 8点 風桜青紫 2016/01/15 01:56
かなり衝撃的な作品だった。クイーンの『十日間の不思議』を読んだ頃から、神の視点による描写には神経質になっていたし、(後の作品だけど)『白夜行』で桐原が偽名をなのるときの記述にも不満を持っていたので、こんな落とし方をしてくるとは完全に予想外だったわけである。『十字屋敷のピエロ』ではうまく決まってないように見えたメタトリックがこんなところで鋭い切れ味を持つとは。作品自体はなんともぎこちない出来だが、アイデアの鋭さがそれを埋め合わせた結果といえるだろう。『仮面山荘殺人事件』に続き、クローズドサークルがトリックを支える構成がよく出来ている。しつこい生理ネタや貴子の乳など、せこいスケベ描写も初期の名残として楽しめた。東野圭吾の本格ミステリではこれがベスト。

No.72 8点 ニックネーム 2015/12/13 11:31
仮面山荘殺人事件と似ていますが、後味はこちらの方が良いです。

No.71 6点 CHABI 2015/08/06 22:27
同じ手をあえて2度使うところに氏の凄さを感じました。
こういうオチなので当然のことですが後味は良い作品です。

No.70 6点 ボナンザ 2014/04/08 01:50
オチはお涙ちょうだいだが、トリックのうまさはある。
ただ、驚きはそれほどないかもしれない。

No.69 7点 いいちこ 2014/04/04 18:49
動機の納得性、考え抜かれた伏線の妙、トリックの鮮やかさなど、さすがの出来映え。
ただし、よく比較される「仮面山荘殺人事件」とはプロットの堅牢さで確実に差があり、一段落ちると言わざるを得ない。

No.68 6点 メルカトル 2013/12/16 22:26
再読です。
うーむ、分からない。何がって、みなさんの評価の高さがね。この作品のどの辺りが高評価に繋がっているのか、どうも私には理解できない。
はっきり言って『仮面山荘殺人事件』の焼き直し的な作品にしか思えないのである。フェアとかアンフェアとかはまったく気にしないほうだから、そんなことはどうでもいいが、3人の殺害シーンのリアルさはどうなんだろうな、とは思う。
後半の展開は読めてしまったし、勿論再読だから多少は記憶に残っていた部分もあるかもしれないが、自覚としてはほぼ忘れていた気がするので、鈍重な読者たる私をして予想できたということは、結構多くの読者がある程度予測できた後半の落としどころだったのではあるまいか。
まあ、初読の際もあまり感心しない内容ではあったと記憶しているが、やはり読み直してもイマイチパッとしないと感じられた。それにしても、これは本格ミステリと呼称するのには、私は抵抗を感じる。擬似本格というか、変格というのか、どちらかと言うとそんな呼び名がふさわしい一風変わった作品なのかなと思う。
ただ、結末は爽やかな余韻が残り、後味は悪くないし、動機は非常に納得のいくものなので、そこは評価できる。

No.67 6点 まっち 2013/12/15 13:35
オチが秀逸だと聞いたので読んでみました。確かに、やられた!という感じで驚きでした。芝居か?現実か?クローズドサークルということもあり、終始ワクワクしながら読み進められました。
三重構造(←読めばわかります)に至った動機にも納得。
ラストシーンが気に入っています。


東野圭吾
2021年09月
透明な螺旋
平均:5.00 / 書評数:1
2020年11月
ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
平均:6.00 / 書評数:1
2020年03月
クスノキの番人
平均:6.00 / 書評数:1
2019年07月
希望の糸
平均:5.00 / 書評数:1
2018年10月
沈黙のパレード
平均:6.80 / 書評数:5
2017年09月
マスカレード・ナイト
平均:6.67 / 書評数:3
2017年03月
素敵な日本人
平均:6.67 / 書評数:3
2016年11月
雪煙チェイス
平均:6.00 / 書評数:2
恋のゴンドラ
平均:6.75 / 書評数:4
2016年08月
危険なビーナス
平均:5.50 / 書評数:4
2015年11月
人魚の眠る家
平均:6.86 / 書評数:7
2015年05月
ラプラスの魔女
平均:5.38 / 書評数:8
2014年08月
マスカレード・イブ
平均:6.00 / 書評数:10
2014年05月
虚ろな十字架
平均:6.50 / 書評数:6
2013年11月
疾風ロンド
平均:6.17 / 書評数:6
2013年09月
祈りの幕が下りる時
平均:6.71 / 書評数:14
2013年04月
夢幻花
平均:6.67 / 書評数:12
2012年10月
禁断の魔術
平均:6.11 / 書評数:9
2012年08月
虚像の道化師
平均:5.62 / 書評数:8
2012年03月
ナミヤ雑貨店の奇蹟
平均:7.00 / 書評数:15
2012年01月
歪笑小説
平均:5.25 / 書評数:8
2011年09月
マスカレード・ホテル
平均:6.30 / 書評数:27
2011年06月
真夏の方程式
平均:6.27 / 書評数:26
2011年03月
麒麟の翼
平均:6.19 / 書評数:21
2011年01月
あの頃の誰か
平均:4.12 / 書評数:8
2010年10月
白銀ジャック
平均:6.07 / 書評数:14
2010年07月
プラチナデータ
平均:5.08 / 書評数:13
2010年01月
カッコウの卵は誰のもの
平均:5.15 / 書評数:13
2009年09月
新参者
平均:6.74 / 書評数:31
2009年04月
パラドックス13
平均:5.77 / 書評数:13
2008年10月
ガリレオの苦悩
平均:5.81 / 書評数:16
聖女の救済
平均:6.87 / 書評数:45
2008年03月
流星の絆
平均:6.41 / 書評数:17
2007年11月
ダイイング・アイ
平均:5.62 / 書評数:16
2007年07月
夜明けの街で
平均:5.00 / 書評数:21
2006年12月
使命と魂のリミット
平均:6.43 / 書評数:14
2006年07月
赤い指
平均:6.95 / 書評数:44
2005年08月
容疑者Xの献身
平均:7.98 / 書評数:103
2005年04月
黒笑小説
平均:5.88 / 書評数:8
2004年12月
さまよう刃
平均:6.54 / 書評数:24
2004年01月
幻夜
平均:6.62 / 書評数:16
2003年08月
殺人の門
平均:4.43 / 書評数:14
2003年05月
おれは非情勤
平均:5.80 / 書評数:5
2003年03月
手紙
平均:6.70 / 書評数:37
2002年11月
ゲームの名は誘拐
平均:6.23 / 書評数:31
2002年07月
トキオ
平均:6.94 / 書評数:33
2002年03月
レイクサイド
平均:6.09 / 書評数:34
2001年06月
超・殺人事件―推理作家の苦悩
平均:6.32 / 書評数:25
2001年03月
片想い
平均:5.91 / 書評数:22
2000年06月
予知夢
平均:5.41 / 書評数:29
2000年04月
嘘をもうひとつだけ
平均:6.17 / 書評数:30
1999年08月
白夜行
平均:7.90 / 書評数:115
1999年02月
私が彼を殺した
平均:6.28 / 書評数:47
1998年09月
秘密
平均:7.16 / 書評数:76
1998年05月
探偵ガリレオ
平均:5.25 / 書評数:56
1997年02月
パラレルワールド・ラブストーリー
平均:6.89 / 書評数:36
1996年10月
名探偵の呪縛
平均:5.17 / 書評数:24
1996年09月
悪意
平均:7.88 / 書評数:106
1996年07月
毒笑小説
平均:6.12 / 書評数:8
1996年06月
どちらかが彼女を殺した
平均:5.58 / 書評数:69
1996年02月
名探偵の掟
平均:6.52 / 書評数:56
1995年11月
天空の蜂
平均:6.88 / 書評数:32
1995年10月
怪笑小説
平均:6.07 / 書評数:14
1994年08月
虹を操る少年
平均:4.94 / 書評数:18
1994年05月
むかし僕が死んだ家
平均:6.91 / 書評数:56
1994年02月
怪しい人びと
平均:6.00 / 書評数:16
1993年12月
浪花少年探偵団2
平均:6.33 / 書評数:9
1993年09月
分身
平均:6.50 / 書評数:26
1993年02月
同級生
平均:6.20 / 書評数:20
1992年10月
美しき凶器
平均:5.69 / 書評数:16
1992年03月
ある閉ざされた雪の山荘で
平均:7.12 / 書評数:86
1991年12月
天使の耳
平均:6.33 / 書評数:21
1991年07月
回廊亭の殺人
平均:5.54 / 書評数:26
1991年01月
変身
平均:6.10 / 書評数:40
1990年12月
仮面山荘殺人事件
平均:7.10 / 書評数:93
1990年07月
犯人のいない殺人の夜
平均:6.85 / 書評数:27
1990年06月
宿命
平均:6.66 / 書評数:32
1990年04月
依頼人の娘
平均:4.46 / 書評数:13
1989年10月
ブルータスの心臓−完全犯罪殺人リレー
平均:6.31 / 書評数:16
1989年07月
殺人現場は雲の上
平均:3.36 / 書評数:14
1989年05月
鳥人計画
平均:5.85 / 書評数:20
眠りの森
平均:5.88 / 書評数:32
1989年01月
十字屋敷のピエロ
平均:5.88 / 書評数:32
1988年12月
浪花少年探偵団
平均:6.00 / 書評数:10
1988年10月
香子の夢−コンパニオン殺人事件
平均:5.00 / 書評数:8
1988年07月
魔球
平均:6.52 / 書評数:40
1987年12月
11文字の殺人
平均:5.05 / 書評数:20
1987年06月
学生街の殺人
平均:6.43 / 書評数:23
1986年08月
白馬山荘殺人事件
平均:5.46 / 書評数:26
1986年05月
卒業−雪月花殺人ゲーム
平均:5.27 / 書評数:37
1985年09月
放課後
平均:5.52 / 書評数:67
不明
たぶん最後の御挨拶