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take5さん
平均点: 6.63点 書評数: 492件

プロフィール高評価と近い人 | 書評 | おすすめ

No.492 7点 あなたが消えた夜に- 中村文則 2026/08/13 19:42
警察小説の形は、ただの仮の姿。
それなのにバディのやり取りが
よいアクセントになっています。
Whoもwhyも内面までえぐり出す
読んでいて辛い中村文則らしい
小説です。人物の過去の辛さが
連鎖するところは過去作に似て
最後の救いすら救いと言い切る
自信のない厳しさも中村文則です。

No.491 6点 ホワイトラビット- 伊坂幸太郎 2026/08/10 17:09
伊坂幸太郎作品はとても好きなのですが
本作品はアレやコレやの片手間に読んで
内容が頭に入りにくいという私的理由で
この点数なのです。ジャン・バルジャン
について既読につき、引用や比喩は大変
よく分かりますし、ベテルギウスの光が
600年前のものという比喩も上手です。

やはり集中して読書にひたる事が私には
重要だということを改めて認識しました。

No.490 6点 終末のフール- 伊坂幸太郎 2026/08/07 16:34
もしも地球が何年後かに滅亡する
としたら⋯誰しも想像はした事が
あるだろう設定を小説にしたら⋯
荒唐無稽仁なるかしら⋯いや伊坂
幸太郎ならユーモアと優しい毒で
包んでまとめてくれるだろう。と
いう期待通りのまとめ。各短編が
最後にさらっと交差してそのまま
終わりました。ミステリ感薄めで。

No.489 6点 - 中村文則 2026/08/06 10:47
人はなぜ列に並ぶのか
猿と比べる事で際立つ
人間性。150頁だが
2年半かけて書かれた
人の神秘を見つめる本

No.488 6点 クリスマスを探偵と- 伊坂幸太郎 2026/08/05 18:57
伊坂幸太郎氏が文を書きまして、
フランスの著名なバンドデシネ
作家マヌエーレ・フィオールが
美しい挿絵を手がけた絵本です。
伊坂氏が大学1年生の時、初めて
書き上げた小説を、完全リメイク
したものです。
物事は、解釈によって様々な姿を
見せる、というテーマがあります。
こじつけのようでありながらも、
都合の良い、けれど優しい物語を
信じることで救われる大人向けの
サンタクロース物語です。
主人公探偵の対役の青年が、後の
伊坂作品の登場人物とつながると
いう仕掛けも楽しめるでしょう。

No.487 7点 ノウイットオール  あなただけが知っている- 森バジル 2026/08/05 13:38
森バジルさんのここまでの作品3つを
逆上って読みこれが3冊目、良きです!

テイストの違う5編を書き分ける事に
否定的な見方もあるようですが、逆に
同じ人間でも立場が違えば、考え方も
変わる為、その時に起こっている事も
違うジャンルで書き分けてよいという
作者のメタなメッセージと捉えました。

副題、「あなただけが知っている」には、
5編読んでつながりが見えるという意味
例えば、全編を「冬の花火」がつなげて
いるという事、、、だけではなく、人物の
相互のつながりが描写の裏にも書かれて
いないことがあって、ノウイットオール
ただの知ったかぶりかもよ、という事も
含まれていると読みました。如何ですか。

No.486 8点 ジェンダー・クライム- 天童荒太 2026/08/04 15:24
単なる犯人探しにとどまらず、DV、
痴漢、児童虐待、女性を狙う無差別
暴力、そして私達に潜む、無意識の
女性蔑視や性差別などのジェンダー
に起因する犯罪を広く描いています。

ジェンダー・クライムに対する作者
天童荒太の思いがビシビシ伝わって
1章で主人公鞍岡が自らのバイアスを
認知するくだりは、同時に読み手の
バイアスを教え諭す導入の章でした。

フーダニットはそれほど驚きはない
その分、最終盤に明かされるバディ
志波の有り様が強く心に残りました。

No.485 8点 なんで死体がスタジオに!?- 森バジル 2026/08/04 09:26
オワコンのテレビ業界を自虐⇒反転救い
ポンコツバラエティプロデューサーをも
反転に使い、これは面白いですよ、なぜ
こんなに点が低いか分からないと書評を
見て思いました。探偵小石を先に読んで
いますが、同様に森バジルの力量を痛感。
スニーカー大賞、松本清張賞等多く賞を
受けているのも納得。ラノベ風を装うが
センスも体力もある30代だからこその
作品と思いました。ああ楽しかったな。

No.484 5点 玩具修理者- 小林泰三 2026/08/02 17:19
ホラー+反転の2編からなる
ホラー大賞短編賞受賞作品群

タイムトラベルが複雑な為に
私には完全理解が困難でした。

1編目の表題作の方が比較的
分かりやすい50頁の秀作です。

No.483 7点 - 荻原浩 2026/07/30 14:12
25年前にアテンションエコノミーを
上手に描いているのは筆力を感じます。
そこに、警察小説や高校生描写を投入。
400ページ弱で盛り過ぎてしまった。
オモウマイ店もびっくりのてんこ盛り。

皆さんの書評を後から読み思ったのが、
最後の一行(2ページ)は読後感を悪く
するというより叙述弱いのに唐突過ぎ。
まるで自爆で、トランプタワーを自ら
崩すような。せっかく積んだ伏線回収
どうせなら毒も別の物があったはず。

No.482 6点 粉瘤息子都落ち択- 更地郊 2026/07/29 11:48
第49回すばる文学賞受賞作
パワハラ退職した主人公が
引きこもり生活を送る中、
自身の粉瘤ふんりゅうの
血をつけてメルカリにて
自販機にあったテープを
呪物として出品したこと
から巻き起こる騒動を描く。

宇多田ヒカルやタトゥー←歌手の
について語られるところが
ツボな作品でした。200頁
ないうちに、都落ち完了!

No.481 6点 素敵な圧迫- 呉勝浩 2026/07/28 15:44
呉作品は、長編が大変好ましいので
それと比較すると、本短編集は些か
肩透かし気味に感じました。それは
各作品の時代背景に負う人物設定に
短編ならではのスピード感が必要で
そのため深く入り込む前に終わる為
かなと分析しました。その中では、
Boxingの話が叙述が熟れていて良い
と感じました。最終話はコロナ禍の
閉塞感を表していますが、もう大分
昔のことの感じがしてしまいます。

No.480 5点 横浜駅SF- 柞刈湯葉 2026/07/27 16:16
1915年の開業以来ずっと改築工事が続いている
と言われる「終わらない横浜駅」の都市伝説や
ローカルネタが最大のベース。作者本人の冗談
から生まれた構想。作中のオマージュ元ネタは
時計じかけのスイカ⇒『時計じかけのオレンジ』
『海底二万マイル』などがあります。とにかく
設定が、SFに疎い私にははまれませんでした。

No.479 7点 誘拐ラプソディー- 荻原浩 2026/07/26 12:29
他の方が書かれているように
読みだしたら止まらない作品。
文庫本400ページ一気読み。
誘拐+ユーモア+人情=本作

冒頭部、主人公の心内表現が
ダメダメ過ぎ逆に刺さるのが
作者の力量ですね。何より、
本拠地の葛飾区のある地域が
あれほど詳しく描かれたなら
思わず笑いが込み上げてくる
私にはそこが最も高評価です。

No.478 7点 合唱 岬洋介の帰還- 中山七里 2026/07/25 17:00
メルカトルさんのおっしゃる通り
オールスター総出演の作品。更に
300ページで一気に法廷の結審
これ程リーダビリティの高い作も
珍しいのでは。最後数十ページは
あまりにも速くてやり過ぎ感も。

薬中で覚えてませんと宣う相手が
目の前で死んでいた時、薬盛られ
覚えていませんが通用しないこの
構図とかちょっとした中山七里の
緊迫とユーモアの両立が見事です。
クラシックシリーズやはり面白い!

No.477 7点 可能性を信じて- アンソロジー(国内編集者) 2026/07/22 15:02
未来への不安や自己肯定感の揺らぎ、
友達と比べてあせる気持ち⋯。様々な
問題と向き合い、乗り越えようとする
主人公たちの姿が、ココロの底にある
輝きや未来への希望に気づかせる。

ショートショート9編からなるY.A本
見え方の反転がココロに心地よい名作

No.476 6点 図書館の殺人- 青崎有吾 2026/07/22 13:19
裏染天馬シリーズの現行では最新刊
期末試験の雰囲気や、高校生の姿に
読むところありと思いますが、謎は
やや強引かなと。犯人の意外性には
説得力が弱いと感じます。ロジック
の問題ではなく、相変わらず裏染君
の二転三転推理は恐れ入りますが、
びっくりはできなかったです。別件
作中で触れられる絵本や書籍が秀逸。
長新太とか最高で、各章の小見出し?
でもクスッとさせてくる遊びが満載。
10年経ちましたが第四弾はいつに
なるのでしょうか。

No.475 6点 水族館の殺人- 青崎有吾 2026/07/21 15:21
『体育館の殺人』に続く第二弾

第一弾よりも犯人候補が増えて
本格度が上がりました。しかし
私は第一弾の方がごちゃごちゃ
していなくて好きでした。11人
も候補がいると、チェックに疲
れてしまうし、サボり魔の人は
違うだろうし、一番優しげな人
かなと思えばそれほど外れては
いないし、という感じですが、
きっと第三弾も読むでしょう。

No.474 7点 体育館の殺人- 青崎有吾 2026/07/19 15:46
第二十二回鮎川哲也賞受賞作品
大学生青崎有吾のデビュー1作

アニオタ天才高校生探偵の住む
高校の体育館で起きる密室殺人

タイトル、設定、地図、全てが
ベタな本格物。ハードカバーは
選考委員の書評つき。←厳しめ

最後の一捻りとかも力を感じる
歴代の受賞者と比べて遜色ない
ものだと思います。実際連作に
なりましたし。刑事の高校生に
対する寛容さがコナンくん並に
甘々でそこは後から改善かと⋯

No.473 6点 早朝始発の殺風景- 青崎有吾 2026/07/19 09:36
短編の5編を、書き下ろしの
エピローグで収束させた形式。

全て一幕の2人による心理戦
最後にちょっとした謎が解け
2人の関係も進むという構成。

YAコーナーで見つけた本書、
さらっと読め読後感も事件の
割に清涼感あり、好みでした。

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take5さん
ひとこと
古今東西ミステリーは沢山ありますが、
すばらしい古典に出会った時、
人間が描かれている作品に出会った時に、
ああ読んでよかったと思います。
そういう作品に一つでも出会えればと、
このページを覗...
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