皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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みりんさん |
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| 平均点: 6.66点 | 書評数: 545件 |
| No.545 | 6点 | 四つの犯罪/七つの墓場- つげ義春 | 2026/06/21 18:36 |
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| 本サイトで見るまで聞いたこともなかった漫画家。漫画だがなぜか図書館に置いてある。
コマ割りが長方形しかなく、絵柄も手塚治虫っぽい。まだ漫画という文化が発展途上にあった時代の作品なんだろうなあという印象。また、想像よりも怪奇&ミステリー色が強い。というか乱歩色が強いのかな。『四つの犯罪』や『罪と罰』は立派にトリックと呼べるものが存在する。『クロ』はポーの『黒猫』の3割オマージュくらいの作品で、息子の平穏のために母親の取った行動が切ない。 全集1のマイベストは『罪と罰』で。 小学校1年生あたりからのミステリー入門に、乱歩よりも適しているのではないでしょうかね。 |
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| No.544 | 7点 | オランダ靴の秘密- エラリイ・クイーン | 2026/06/21 04:39 |
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| ワールドカップ視聴後、オランダつえーということで書評。
主に2人の作家から最高評価を受けている作品だけであって、ロジックの切れ味は鋭いし、何より100年の時を経ても理解が容易い。読者にも推理可能で別解を徹底的に排除するというスタイルを最初に考案したのはクイーンなんすかね。すごいすね。そら日本の作家が心酔するわな。 犯人当てとしては超一流だし、個人的にはミステリーは純粋なパズルでもいい派だけど、事件自体にあまり面白味がないのが惜しい。 【ネタバレ】 靴のべろって中敷きのことだと思ってたよ。べろが奥に押し込まれた状態で履くと普通の成人男性なら痛いから無理ってのだけはどうもねぇ…足のサイズは性別だけじゃなくて個体差もあるし、痛覚も人それぞれだしなあ…なんてくだらない揚げ足取りはこの100年で何回行われてるんだろうか。 |
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| No.543 | 6点 | 人体密室の犯罪- 由良三郎 | 2026/06/16 21:22 |
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| このサイトで朧げに作家の名前を記憶し、古本屋で「世界最小の密室。戦慄の切断トリック」という煽り文句に釣られて購入。「世界最小の密室」ってどっかで聞いた煽り文句だな。被り?
10ページで1人、50ページで2人目が殺されるテンポ感。戦慄の切断トリックもかなりユニークなものが序盤にダミーとして提示されて、最後まで読むとこっちのが良かったんじゃない?という印象。 医学者が書いたのである程度フィージビリティは保証されているらしい。面白いが埋もれるのもわかるくらいに普通の作品。 |
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| No.542 | 8点 | 殺し屋の営業術- 野宮有 | 2026/04/18 08:15 |
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| どこにいっても営業成績トップのサラリーマンは、殺し屋請負業の世界でも通用するのかという話。
アウトローな世界であっても、主人公の異常性が徐々に際立つ様が面白い。煽りのスキルも一級品。殺し屋界のライアーゲーム。話の掴みから最後までずっと面白いという奇跡の作品。ベスト主人公賞。エンタメの王。2025年度の新刊で1番面白いんじゃねと思って、「このミステリーがすごい」の順位を確認すると意外にも18位。マジ? |
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| No.541 | 7点 | 失われた貌- 櫻田智也 | 2026/04/09 20:55 |
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| ミステリーのランキングでは無双していたが、このサイトではそれほどでもないとの評が多数のため、ハードルを下げて読むことができたのが功を奏した。
評判通り謎解きとして一芸に秀でた作品ではなく、細部の積み重ねで合計点で勝負する感じ。1920年代の海外作品ならまだしも、現代日本でこのトリックを大ネタとして堂々と披露されても少し戸惑うのだが、この作品の魅力は警察のおじさんたちの枯れかけた青春をもう一度咲かすという渋いところにある。 うん、まあフツーに面白いっすね。人並さんの評とバランスをとって7点にしておきます。 |
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| No.540 | 5点 | 暁星- 湊かなえ | 2026/03/31 21:36 |
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| 元首相銃撃事件から着想を得た作品だと思うが、宗教2世の壮絶な半生を通して、政治と宗教の癒着やカルト宗教というタブーに切り込んでいくのかと期待したが、途中からラブストーリーになってしまった。こんなことを書くのは不謹慎かもしれないが、カルト宗教を解散に追い込むほど世間を大きく揺るがしたあの事件を目の当たりにした後では、このフィクションの意義がやや霞んでしまったように感じた。 | |||
| No.539 | 6点 | 真実の眠る川- ウィリアム・ケント・クルーガー | 2026/03/29 00:20 |
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| 生まれた所や皮膚や目の色で
いったいこの僕の何がわかるというのだろう 読後に思わずこの名曲を聴いてしまいました。 1950年代アメリカミネソタ州の田舎町。町を流れる川で、ナマズに喰われた地主の死体が発見された。 事件はさほど重要ではなく、関係者の中で共に故郷を追われたインディアン(ネイティブアメリカン)と日本人女性にスポットが当たる。元軍人の保安官の捜査を通じて、戦争の傷跡や民族迫害の歴史を問いかける。まあ俺には勿体無いレベルに重厚で上品な文学作品だな。英題は「the river we remember」邦題の方が詩的でいいっスね… 500ページの二段組で紙面がびっしり埋まっているので体感は1000ページほど ※実は初ポケミスデビュー!今まで縦横比が気に入らず避けていた |
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| No.538 | 7点 | デスチェアの殺人- M・W・クレイヴン | 2026/03/21 11:46 |
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| シリーズを追うごとに分厚くなっているこのシリーズ。物語全体の仕掛けはどこかで読んだことのあるような内容であり、事件の目玉も使い古された○○○○○トリックの乱打である。しかし、事件の背景に鎮座している悪事は、どんどんダークさが増している。それこそポーがPTSDになる程には。
シリーズの方向性が今後変わるような示唆もあり、最新作の翻訳が待たれる。ポー出生の謎についてはしばらくお休みかな? |
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| No.537 | 6点 | 桜葬- 斎堂琴湖 | 2026/03/08 17:55 |
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| バラバラ死体を路線に放り投げ、火を放ち、札束をばら撒いた後、駅のホームで投身自殺した男は満ち足りた顔で死んでいた…
動機一本に絞った内容で、あらすじ通りの実に不可解ともいえる犯人の行動が、3年前に起きた爆破予告事件を中心に徐々に明らかになっていく。 渦中の人間たちはいずれも大小様々な理不尽を抱えており、その理不尽を互いに押しつけ合って起こった悲劇だった。氷室だけは理不尽に向き合い、自分なりに答えを出して警察になった。例え利己的な目的であっても立派だと思う。だが、この事件のように、この世にはどうしようもない理不尽もある。ああ…犯人にとっては止むに止まれぬ理由だった…仕方がなかったんだ…というような結末の一歩先が読みたかった。 |
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| No.536 | 7点 | アナヅラさま- 四島祐之介 | 2026/03/07 17:00 |
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| 当たり外れの大きい印象があるこのミス新人賞だがこれは個人的に当たりだ。
ホラーという要素を盾にして、説明できない部分をぶん投げるのではなく、あくまでミステリーとして決着させた上で、ホラー的解釈も残すというところがいい。 ただ、一点どうしても理解できない点がある。 ヤクザが死体と車をどこに隠したのかとドローンを飛ばして探索した時に、なぜ大穴が見つけられなかったのかという点だ。 【ここからはネタバレ】 私の読み違えでなければ、ここに関してはホラー(超常現象)として解釈するしかないのではないか。 初代アナヅラ様は2代目アナヅラ様を犯す時に謝罪の言葉を述べていたことから、何かしら虐待された経験があり、被害者の気持ちが分かる側の人間なのだろうと推察される。2代目と3代目のアナヅラ様はどちらも実の父親から性的虐待や暴行を受けていた。 つまり、この「大穴」は過去に虐待を受けて、心にぽっかりと穴が空いたような人間にしか認識できないのではないか。 ヤクザには見えなかったが、実際に人や車が消失しているということから「大穴」は実在する。だが、「大穴」を認識できる者、「大穴」に魅入られる者には法則があるのだとそう解釈した。 私の予想では、大穴とは口の比喩でカニバリズム的なオチかと思っていたら本当にただの大穴だった。「いやメ○ドインア○スじゃあるまいし、そんな大穴が日本にあるわけねえだろw」と、ミステリー好きの中には許容できない方が一定数いると思われます。そこを除けば、文章はワンセンテンスが短くスピード感があり、キャラクターはどこか漫画チックで、バトルありホラーありとエンタメ性が高くかなりおすすめです。 |
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| No.535 | 9点 | 妖星伝(一)- 半村良 | 2026/03/01 20:34 |
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| 序盤は、文章が格式高いNTR系アダルト漫画というカンジで少し面喰らい、鬼道という超能力をメインにしたバトルもの、江戸時代版の「甲賀忍法帖」なのかなあと思いながら読んでいると、中盤のRPG展開からスケールが無限に拡大していき、夢中になって読み耽ってしまいました。この作品は小説という媒体の無限の可能性を感じさせます
異星人を登場させることで、地球という星の特異性を描写し、人間はなにゆえ生きるのかという普遍的なテーマに落ち着くのでしょうか。 p150より引用 「米を作るものが米を食えんとはどういうことだ。何ひとつ作り出さぬ者ほどよく米を食うとはどういうことだ。武士がいったい何を作る。いくさ、人殺し、他に何の能があろう。それでいて百姓の上にいる」 嗚呼…400年たってもこの星は変わっていないようです… ツカミとしては120点満点の内容です。 ただ、こういう風呂敷の広げ方が尋常じゃなく上手い作品には、幾度となく裏切られている(漫画あるある)のでまだ様子見です。 また面白そうな長編シリーズに手を出してしまった ※↓の雪さんのあらすじは無料で公開していいレベルじゃないです。妖精伝(二)を読む時の人物整理にありがたく使わせていただきます。特大感謝。 ※おそらくサイトのルール的には上下巻とかと一緒の扱いなので、妖精伝(一)〜(七)で作品登録を1作品にまとめるべきなのでしょうが、既存の登録に従って、1冊ずつ感想を書いていきます。 |
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| No.534 | 5点 | ボタニストの殺人- M・W・クレイヴン | 2026/03/01 19:34 |
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| 今回はポーの友人であるエステル・ドイルの逮捕という衝撃的な幕開けです。そして、本シリーズ初の密室でその数も二つありますが、両方とも『ブラックサマーの殺人』と同じくらいがっかりするので期待は禁物。今回は珍しく犯人当てがなく、評価できるのは射撃残渣のトリックくらいか。
ただ、シリーズとしてはかなり意外な進展があるので重要な回です。 そっちか〜 恋愛フーダニットも外したぜ |
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| No.533 | 6点 | 祝祭の子- 逸木裕 | 2026/03/01 02:02 |
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| これも文庫で購入し、少し前に一気読みしました。
新興宗教×ミステリーの内容で、幼少期から洗脳を受けた5人の忌み子がそれぞれの生きる理由を探し、懸命にもがく話です。そして、それ以上にアクション描写が漫画レベルで躍動していたのが1番記憶に残っています。教祖がただの良い人なので、祝祭さえなければ今の私はこの地上の楽園に入信しますね。 |
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| No.532 | 7点 | さよならジャバウォック- 伊坂幸太郎 | 2026/03/01 01:43 |
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| ちょっと前に読んで書評を忘れていたのだけど、面白かったのは覚えています。確か、脳に寄生生物「ジョバウォック」が宿るとリミッターが外れて人間の剥き出しの暴力性が発露するみたいなSF設定で、DVに悩む主婦が夫を撲殺するシーンから始まったはず。最近感銘を受けた『Ank a mirroring ape』に少し似た設定ですね。
音楽に造詣のある作者らしい展開とどんでん返しというよりサプライズ的な展開が2つありました。ジャンルは倒叙・サスペンス・SF・本格のどれかと思われます。 |
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| No.531 | 7点 | 影の告発- 土屋隆夫 | 2026/03/01 01:20 |
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| 百万回同じこと書いた気がするが、戦争が深く影を落とすこの時代のミステリーの雰囲気は定期的に読みたくなる。読み応えがあるし、インタールードの幻想性?リリシズム?とやらはこの作家の持ち味っぽい。
確かに言われてみれば『時間の習俗』らしさがあるし、トリックのリアリティが必ずしも面白さに繋がるとは限らないけど、それなりに盲点ではあった。ただ、『危険な童話』で取れなかったのに、これで推理作家協会賞取れたのはよくわからんな。刺青や獄門島が取れなかった話と同じようなもんか |
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| No.530 | 7点 | グレイラットの殺人- M・W・クレイヴン | 2026/02/14 17:35 |
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| シリーズ4作目。安定して面白いし、700ページの長さだが無駄な描写があまりない。
今回は「MI5」という英国の暗躍組織が登場。日本の公安警察みたいなもの? 毎度犯人当て・動機の解明で終わらずに、犯人が判明してからの1対1での対決という劇的な展開に定評のある本シリーズだが、今回はそれに加えてMI5との諜報戦要素もあり。イギリス政府が隠蔽したかった秘め事がまるまる動機に繋がっており、スケールの大きい作品に仕上がっている。政治色もあり、英国民ならさらに評価は上がっただろう。 「ワシントン・ポーの出生の謎」というサイドストーリーがシリーズを通して着々と進んでいくのもシリーズ読者としては気になるところ。実はMI5はこのためだけに登場させたのでは? |
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| No.529 | 7点 | キュレーターの殺人- M・W・クレイヴン | 2026/02/10 19:36 |
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| 個人的にミステリーのオチで使われると萎える要素「上位者による操り」。しかし本作は実行犯を操るキュレーターの存在が物語中盤で手法まで明かされていたので逆に良かった。1作目『ストーンサークルの殺人』で描いた警察を手玉に取る狡猾な犯人像はここで一歩進化している。文生さん指摘の「この動機でこんな回りくどい手法を取るか?」とnukkamさん指摘の「途方もない偶然」については確かに自分も気になったが、このシリーズは映画のような迫力あるサスペンスと劇的な犯人との対決を描いてくれるので飽きない。
ポーとティリーの微笑ましさも相変わらず。くっついてもいいし、ずっとこのままの関係でもええですな(^^) |
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| No.528 | 6点 | ブラックサマーの殺人- M・W・クレイヴン | 2026/02/04 21:20 |
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| 早速シリーズ2作目に。書評被りはたまたまですよ(笑)
6年前に死んだと思われていた少女が生還したことで、ワシントン・ポーの捜査ミスによる誤認逮捕が発覚するというあらすじ。前作に負けず劣らずのヒキを用意できているが、確かにサスペンス要素は前作より弱いし、やや反則気味のトリックが用いられているという点でもイマイチだった。 キャラクター小説としては上々なので続きも読みます。 エドガーにポーにドイルまで登場したら…さすがに? |
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| No.527 | 8点 | ストーンサークルの殺人- M・W・クレイヴン | 2026/01/28 19:09 |
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| 英国推理協会のゴールド・ダガー賞なんざどうせ俺のお口には合わないぜと斜に構えて読んだところ、これが期待以上に面白かった。今まで英国の警察ミステリーをほとんど読んでいなかったので、色々な要素が新鮮に感じた。動機は特に日本ではあまり描けないでしょうね。個人的には両方頭脳担当のポーとティリーのコンビが至高。ミステリーというジャンルは結局キャラクターが大事なのかもしれない。
主人公の名前がポー、愛犬はエドガーって流石に狙ってるよね…? 【ネタバレ】 犯人の死が不確定ということは、続編で登場したりするのだろうか。本当に良いところで終わりやがった。結論として、自分もシリーズの続きが早く読みたい。 |
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| No.526 | 4点 | ポー傑作選3 ブラックユーモア編 Xだらけの社説- エドガー・アラン・ポー | 2026/01/27 19:35 |
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| 傑作選3も出ていたようです。
今回はブラックユーモア編。ポー小説全集でわけわからんつまらんとなっていた作品も、翻訳者の解題を読むと「ああ、そういう皮肉だったのか」とおおよそ理解できる良書です。これは100ページに及ぶ作品解題が本体と言っても過言ではありません。例によって2読目のはずなのにほぼ全て初読の読後感(メッツェンガーシュタイン除く)でした。200年前の捻くれ者のユーモアや皮肉を理解できたところでなんなんだという気持ちもあり、こんなのはポー心酔者しか読まなくていいでしょう。私は信者ではないのでこの評価。 ちなみにブラックユーモアの要素が微塵もないと思っていたミステリー仕立ての傑作『長方形の箱』が載っているが、解題を読むと確かにユーモアの範疇なのかと。 まあネタ切れっぽいので傑作選4は出ないでしょう恐らく。 |
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