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みりんさん
平均点: 6.65点 書評数: 315件

プロフィール高評価と近い人 | 書評 | おすすめ

No.315 7点 地雷グリコ- 青崎有吾 2024/07/10 21:47
その昔、ギャンブル漫画がエンターテイメントの頂点であると思い、読み漁っていた時があった。
まさか小説であの楽しみを味わえるとは。本サイトでのジャンル分けは「その他」になっているが、本作が皮切りとなって「ギャンブルミステリ」というジャンルを追加せざるを得ないほど、今後生み出されていくといいな(^^)

地雷グリコ 7点
心理戦の先に得るものは文化祭での屋上使用権。デスゲームでないのが新鮮です。まあ流石に鈍い私でも見え透いた仕掛けですね。掴みとして最高。

坊主衰弱 5点
これは特に工夫がなくて唯一イマイチだったかな。

自由律じゃんけん 7点 
自分で役を作るという斬新なジャンケン。1番タネがわからなくてマジックのようだった。

だるまさんがかぞえた 8点
ルールの盲点を突く。漫画でいうと『ジャンケットバンク』型のバトル。そんなのあり!?と反則一歩手前の勝ち方。こういうのがやっぱりたまらん。

フォールームポーカー 8点
ギャンブルものでポーカーが登場すると間違いなく傑作になるという私の法則(ただしワンポーカーは除く笑) 仕掛けの多彩さを考えると、流石にこれが1番かな。

全体的に高水準であるが、ギャンブルものとしては少し物足りない。決して、人が死なないからというわけではない。ではなぜか?短編集だからだ(←謎理論w)
優勢劣勢が何度も入れ替わるなかで、苦境に立たされながらも、初期から仕掛けられていた思いも寄らぬトリックでひっくり返す。このカタルシスを存分に味わうためには短編では物足りない。
ぜひ続編では『嘘喰い』のエアポーカー、『ライアーゲーム』の密輸ゲーム、『カイジ』のEカード、『エンバンメイズ』の皆月戦に匹敵するほど、緻密でかつ奇想天外、手に汗を握るような心理戦を長編で一発お願いしたい。そして、オリジナルギャンブル小説は本作の大ヒットを機にもっと流行ってほしい。

No.314 7点 白夜行- 東野圭吾 2024/07/08 23:12
膨大な数の登場人物と多様な事件により、物語は複雑に展開していくが、芯となるプロットは一本道。まさに「白夜行」 物語は終始湿度が高く薄暗いノワールサスペンスであり、どちらかというと「極夜行」では?と疑問を抱く。とある人物から「白夜行」というタイトルの意味が語られたとき、突如東野圭吾に最近読んだ宮部みゆきが宿ったように感じた(笑)
あらゆるベクトルに無限散乱した物語は、十九年の時を経て、一つの物悲しい真実に収束する。
読了後の余韻が強烈であり、もう少し贅肉が削ぎ落とされていたらさらに高評価でした。やはり凄いな東野圭吾。

No.313 6点 グラスホッパー- 伊坂幸太郎 2024/07/05 23:52
エンタメですねぇ。個人的にはハードボイルドってこの作品のようなイメージだった。
伊坂幸太郎って会話文がやたら面白いな。ずっと読んでられる。

No.312 6点 魔術はささやく- 宮部みゆき 2024/07/02 21:56
みゆき繋がりで宮部さんのほうを。
30年前ってドライブレコーダーは導入されておらず、サブリミナル効果がニセ科学なこともあまり広まっていなかったんですね。ここ30年で色々変わったんだなあと、しみじみ…
○○○が不評のようですが、主題はそこではないと思うので許容です。宮部みゆきさん、読みやすいのに安っぽさを感じない素敵な文章を綴る方ですね(ただ、うまく言ってやったぜ!みたいな喩え話がたまに引っかかります笑) サスペンスとしてスリリングな展開を少々犠牲にして、人物の描写に力を入れていますね。主人公だけでなく、従姉妹やバイトの同僚、同級生など血の通った魅力的なキャラクターばかりでした。

No.311 7点 闘う君の唄を- 中山七里 2024/07/01 00:42
中島みゆきの名曲「ファイト!」の歌詞がタイトルと章題にそのまま引用されていますね!!
【関係ない自分語り失礼】
このサイトで見つけて、中島みゆきファンの私は即タイトル買いですよこんなん。ちなみに両親は狂信者で、もし私が女に生まれていたら名前を「みゆき」にする予定だったらしいほど(^^)
中山先生には『糸』『銀の龍の背に乗って』『六花』もぜひ執筆していただきたいですね(笑)


──私の敵は私です ── <ファイト! 歌詞より>
本作も歌の方もこれですよね。どれだけ過酷な運命を背負わされても、逃げるか闘うかは自分次第。闘え!と鼓舞してくれます。物語の半分は幼稚園教諭の苦悩。最近保育士が園児に暴行を加える事件もありましたし、想像するだけでストレスの溜まる大変なお仕事だなあと… 凛先生!ファイト!と心の中で叫んでいました。

【以下ネタバレ】

物語は急転
──あたし○○○の娘やからね…仕事を…もらわれへんのやと…書いた──

う、まさかの展開。その先のどんでん返しはもはやいつもので驚きはなかったけど、凛先生の<両手で持ち切れないもの>が加害者家族という烙印から園児に変わるのが温かくて、、ほろりと


※ところで、命の尊さを理解したり、親に内緒で動物を保護したり、白雪姫を演じたり、3歳ってこんなにすごいの?子供いねえからそこらへんわかんねぇ…

No.310 8点 VR浮遊館の謎ー探偵AIのリアル・ディープラーニング- 早坂吝 2024/06/30 14:36
今作はつまみぐいでなく、シリーズを通して読むことをおすすめします。込み入った特殊設定ミステリが好きな方は読むべきでしょうね。

【以下未読の方は読まない方がいいかな】


私はとあるヒントから、話の大オチについては頭のほんのほんの片隅にあったんですよ。しかし、ダミーが抜群によく出来ていて(フォースすごい!)、完全にその可能性が脳内から消え去っていたんです。もうここまでやってくれたらスタンディングオベーション。『四元館』『しおかぜ市』に続き、今年も優れた「超本格」を生み出した早坂先生に今後も注目です。何気に1番の衝撃は作者が文学部出身ということ。いやしかし偏見は良くないな。

No.309 8点 四元館の殺人―探偵AIのリアル・ディープラーニング- 早坂吝 2024/06/27 21:42
ふぅ、あぶないあぶない…他の方の書評を読む前に、「ミステリ史に前例がなく、斬新にして奇抜、エポックメイキング的な作品だ!」的なことを書いてしまうところだったぜ。
とはいえ私はこれが初対面。久々に会心の館ミステリとの邂逅に心が踊った。
AI探偵シリーズ第三弾。話が続きになっている前作と違って、今作はつまみ食いしても大丈夫だと思う。が、シリーズを順に読むことで、世界観というか、作品内のファンタジーボーダー(造語です)のようなものを認識していないと、ありえねえだろ!と怒る方が大半だと思う。
前例作品を読んでみないことには、今作がどれほどの奇想であるかを正確には判断できないが、早坂先生のサービス精神・チャレンジ精神と脱出劇の面白さと相以の可愛いさに8点付けちゃう。

No.308 6点 犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー- 早坂吝 2024/06/27 07:49
これは前作を読んでいないと、話の繋がりがよく分からないと思う。つまみぐいダメ。ゼッタイ。
前作ではAI犯人vsAI探偵という題材がオードブルだったのに対して、今作はメインもメインのメインディッシュ。首相やら外務省官僚、国家転覆を狙うテロリストなど、スケールの大きい話ゆえに安っぽさを感じる部分もありますが、ミステリーの根幹部分はとても良くできていると思います。特にトロッコ問題を絡めたトンデモ密室&アリバイトリック。こういうの好きやね。
知能増幅器(IA)というタイトルもうまく決まります。

No.307 6点 探偵AIのリアル・ディープラーニング- 早坂吝 2024/06/26 20:03
○○○○○○○○○殺人事件で私の爆笑を掻っ攫っていった早坂吝。上木らいちシリーズの方ではなく評判の良いこちらを先に読んでいくことに。
デビュー作のチャラさは抑えて、推理小説オタクで憎めない主人公輔、美少女AI探偵相以、マザコン公安右龍さんなどの愛らしさが前面に押し出されているキャラ小説。それに加えて密室やAIの絡んだロジックなど本格成分やや高めで実に楽しい。
"共犯は謎(mystery)の純度を落とす" 格言・至言です。
いやしかしかわいいな相以。

※追記
レッドキングさんへ どうやら既に漫画化はされているそうですよ(^^)

No.306 7点 聖母- 秋吉理香子 2024/06/24 23:25
トリックはありふれたもので、というか超有名なアレとかなり被っているし、気づく人は気づくでしょうね。え、私?当然全てに引っ掛かりましたよ、なにか?
この作品の素晴らしいところは一発驚かせるだけじゃなくて、母親(←大事)が子に注ぐ愛情という主題に帰着していることだろう。犯人のした行為は非難されるべきであるし、理解に苦しむ読者もいると思う。にもかかわらず、あえて危うさを孕んだあの結末を描き切った。タイトルは『聖母』 拍手を送りたい。

No.305 7点 キングを探せ- 法月綸太郎 2024/06/24 00:37
突然ですが問題です。
Q:n人が「合理的な交換殺人」を企んだ際、その組み合わせは何通りあるでしょう?

これに10秒以内で答えられた方には本格検定10段を差し上げます。答えはこの作品をお読みになってくださいね。ちなみにこれが解けたからといって、本作のネタバレになることはないのでご安心を(笑)
四重交換殺人という奇想、ミスリードの巧さ、最後の犯人の奸計にも充分翻弄されっぱなしだったが、↑の話に1番感心しちゃったよ。冷静に考えるとそらそうなんだが、盲点だったので非常にスッキリした。308ページ3h43min読了。

No.304 5点 贖罪- 湊かなえ 2024/06/22 23:07
摩擦力皆無でスルスルッと喉を通過するそうめんのようになめらかな独白体が持ち味ですねぇ(まだ3作しか読んでないが笑) 300ページ2h50min読了。
物語の舞台「日本一綺麗な街」はその実、湿り切っている。ここで育った少女達に悲劇が連鎖するのにも納得するほどに何か陰湿な雰囲気があった。『告白』と違ってスカッとしない。こちらこそが真のイヤミスか…

No.303 7点 カラスの親指- 道尾秀介 2024/06/21 01:35
本格ばかり選り好んで読んでいると、こういう作品に出会った時に心がやられるんだな。
これはあざとい…非常にあざとい。そして滅法面白い。
にしても便利だな○○○。脱力系ミステリでよく使われるネタだが、作者の恐るべき器用さのおかげか、ささやかな感動をプレゼントしてくれます。売れっ子作家特有抜群リーダビリティ501ページ4h18min読了。

No.302 5点 ままならないから私とあなた- 朝井リョウ 2024/06/17 22:49
読み始めはこれはミステリーじゃねーから書評せんとこって感じだったんだが、『レンタル世界』が思ったよりミステリーだったので一応登録。
『レンタル世界』は体育会系頭おめでた理想主義バカ男をレンタル彼女が1発打ちのめしてくれる短編。スカッとしたい方にオススメ。
これより『ままならないから私とあなた』の方が読み応えあり。
非合理を排除し、合理性を追求する薫の姿勢は理解できる。そんな薫でも、雪子との友情=非合理が原動力になっているという自家撞着が本質か。技術がもたらす人間らしさの損失。ただのITアンチテーゼではなく、歪な人間讃歌なのかなと受け取りました。
ミステリの祭典なのでこの点数です。

No.301 6点 いけない- 道尾秀介 2024/06/16 19:56
小粒な密室トリック、手帳から導き出される推理、最後の写真の解明含めて「その絵の謎に気づいてはいけない」が1番でしたね。ほとんどの犯罪者が野放しになっているこの街に対して、「街の平和を〜」という終章のタイトルが効いてくるわけか。結構面白かった。
で、なんで評価が低いのか考えた。
私が期待していたのは「文章からではAという真相しか導き出せない」が、「最後の写真を見ることでBという隠された真相が仄めかされる」という趣向でした。でもこの作品はハナからAという真相しか用意されていなくて、「写真があることではじめてAが導き出せる」という答え合わせ的な役割しか持っていないと思うんです。これでは写真がなくても、叙述で丁寧に描写すれば同様の効果を得られた気がします。「章末の写真に隠された真相!」みたいなインパクトを生み出すためだけの道具になってしまっていることが、評価が微妙な要因の1つではないのかな、、、というただの考察です。
体験型ミステリーみたいな感じで、普通に楽しめましたよ笑

No.300 7点 魔都- 久生十蘭 2024/06/15 19:51
駄文を書き連ねて遂に300作目の書評。いつまで経っても他の方のように物語の核心を突くような書評はできません(笑)
300作記念に選んだのは久生十蘭!「夢野久作 似てる作家」でいろいろ検索してたら、辿り着いたのがこの作家です。その中でもミステリ色が強いと思われる作品を選びました。夢Qみたいな幻想文学的愉悦はなかったですが、ジュラネスクを存分に楽しめました。
私が無知&十蘭の使う語彙が難解すぎて、1ページあたりに3つくらい知らない熟語が出てきます。聞いたことのない四字熟語を調べてみたら、『魔都』の記事しかヒットしないとかいうこともありました(笑) そこ以外は1937年の小説にしては読みやすく、滑らかな文体だと思います。

きっかけは安南国王の愛人の死から始まり、歌う鶴の謎、国王誘拐事件、国家を揺るがすほどの宝石の行方、地下の大迷宮の探索、ヤクザの闘争などなど、あらぬ方向へ無限拡散していきます。しかし、物語の主題は大日本帝国時代の首都・東京の怪しさと危うさを描く都市小説(たぶん)。
連載小説ゆえに探偵小説としての整合性はあまりなく、読了後もアレはなんだったんだの?と思うことも多数あります。あまり細かいことは気にせずに、作品のスケールの大きさとベクトルの多様さを楽しむ小説でしょう。エンターテイメントとして優れた作品ですし、独特の読み味をお届けしてくれること間違いなしです。

No.299 5点 透明人間は密室に潜む- 阿津川辰海 2024/06/12 00:05
やはり表題作が素晴らしい出来ですね。透明人間ならもっといい完全犯罪方法がありそうなもんですが、具体的には思いつかない。私立探偵の種明かしについては読んでる途中でピーンときましたが、動機の方は思いも寄りませんでしたね。ラスト数行の余韻もなかなか…【参考文献4】の遊び心もイイネ!

『六人の熱狂する日本人』は悪ノリについていけなかった。アイドルオタクがアイドルを法廷で見るためだけに有罪にしようとするのが理解できない。オタクのノリも読んでてちょっとキツい。

『盗聴された殺人』に出てくる探偵役2人のキャラクターはかなり好き。メインとなるロジックには弱さを感じる。熊のぬいぐるみを○○○からといって、盗聴器の○○○○○○○○が犯人だという論理はやや牽強付会だと思う。

『第13号船室からの脱出』 体験型ミステリーゲーム!これ最近流行ってますよね。確かに作中のようなイベントがあったら参加してみたいと思いますねぇ。余談ですが、とある作家が「某体験型ミステリーの脚本は近年の本格ミステリの話題作からアイデアを盗用している」と怒りを表明しているのをXで見ましたよ。
作品に関係なかった。まあ面白かったが、やや凝りすぎの感あり。作中の体験型ミステリー自体はよく出来ていると思います。


今をときめく本格作家・阿津川辰海の出世作ということで読みましたが、表題作がずば抜けていましたね。厳しめに点数を付けましたが、『蒼海館の殺人』はこれの数倍は楽しませてくれるだろうという期待の裏返しです。

No.298 8点 殉教カテリナ車輪- 飛鳥部勝則 2024/06/06 02:24
図像学×本格推理という新機軸を打ち出したという点だけで既に賞賛されるべきです。芸術に疎いので、矢部の図像学的考察と蘊蓄は新鮮で純粋に楽しめますし、絵画『殉教』と『車輪』の最後の解明に関しては、ただの推理小説に止まらない文学的(芸術的)高尚さを齎しています。
しかし、本作の魅力はそれだけではありません。とある工夫で時間的&空間的不可能トリックを成立させています。私は読んでいる途中に、「時間」の方は容易に看破できるように思えました。ただ、作者はそんな読者を見透かしていたようです。

審査員の島荘・綾辻・有栖川が満場一致で選んだというのも納得ですね。これから新人賞は鮎川哲也賞を中心に読んでいこうかなと思うくらい素晴らしい作品でした。288ページ4h41min読了。
この作家の他作品に大いに期待し、一旦8点を。中古価格がすこぶる高く、読めるか不明ですが…

※こちらも「みんな教えて」でお二方が挙げていたので読みました。感謝です(^^)

No.297 7点 犬神博士- 夢野久作 2024/06/05 02:35
1931〜1932年に福岡日々新聞(現:西日本新聞)に連載されていた夢野久作の数少ない長編(多分これとドグラ・マグラだけ)の1つとのことです。てっきり未完なのは連載中に亡くなったからだと思っていましたが、夢野久作の享年は1936年なので、単に執筆が滞ってただけなのかな?夢Qの中では今までで1番読みやすく、エンタメ性も抜群!349ページ4h35min読了。

巻末解説では推理小説でもなければ怪奇小説でもなく、ましてや純文学でもない。何ものでもないことによって、何ものでもある、とかっこよく評されています。
私がどう読んだかというと究極のキャラ萌え小説として読みました。チイ(=犬神博士)がねぇ、ただひたすら愛しくて可愛い。角川のアニメ調の表紙は賛否両論あるだろうけど、私は好きです。この格好で男の子ですよ。夢Qは女装男子萌えコンテンツの特許申請していいと思う。
ちなみにチラっとですがギャンブル漫画のような展開もあります。『賭博破戒録カイジ』の班長戦のようなことを1930年代で既に先取りしていることに感動しました(笑) こちらも特許申請していいと思う。
チイの冒険活劇として始まり、最終的には筑豊炭田の利権争いに関する一件で物語は終わります。未完にしては結構キリが良いのですが、殺人事件の真相やキチガイ博士と呼ばれるようになった経緯など、他にも謎は多く残っているので、続きを誰か書いてください(泣)

No.296 6点 黒牢城- 米澤穂信 2024/06/03 00:21
これは直木賞受賞や史上初のミステリ賞4冠も納得です。
歴史小説のお堅い文体に超苦戦し、443ページ7h45min読了。
安楽椅子探偵の連作短編集みたいな感じですね。1つ目の事件の雪密室、2つ目の事件の意外な犯人(というか被害者?)、3つ目の事件のロジックなど、どれも小粒ながら時代ものを活かした謎解きとなっています。(おそらく)丁寧な時代考証も歴史好き受けするでしょうし、なにより本作のテーマを総括するような黒幕の動機が審査員受けに拍車をかけていると思います。インガハメグル…

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