じきるさん |
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平均点: 6.80点 | 書評数: 252件 |
プロフィール | 高評価と近い人 | 書評 | おすすめ
No.252 | 8点 | 九尾の猫- エラリイ・クイーン | 2023/01/05 00:08 |
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サスペンスとしてもミッジリングリンクとしても非常に面白く、読み応えがある。やはりこの時期のクイーンは脂が乗り切っていますね。 |
No.251 | 8点 | 災厄の町- エラリイ・クイーン | 2023/01/05 00:03 |
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記念すべきライツヴィル1作目。真相が解き明かされることで物語がより魅力を増しており、一つの推理小説として完成度が高いと思います。 |
No.250 | 9点 | フォックス家の殺人- エラリイ・クイーン | 2023/01/04 23:53 |
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パズラーとしてだけで見るならやや弱い部分もありますが、個人的に偏愛しているので大甘評点。
家族ドラマといいエラリイの活躍ぶりといい大好きな作品です。 |
No.249 | 9点 | 煉獄の時- 笠井潔 | 2022/10/14 15:49 |
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待望の矢吹駆シリーズ7作目。過去作の要素が随所に散りばめられており、このシリーズのファンには堪らない作品でしょう。第二部の過去編が大戦期の重厚な青春小説として非常に楽しめました。
ミステリ部分も、複雑に絡まった事件を解きほぐすカケルの現象学推理は健在で、細部までよく練られています。 |
No.248 | 5点 | フリークス- 綾辻行人 | 2022/10/14 15:39 |
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幻想ホラーとミステリを合わせた作品。ストーリー性よりも雰囲気を味わうような読み方の方が楽しめると思います。 |
No.247 | 10点 | 十日間の不思議- エラリイ・クイーン | 2022/09/02 09:53 |
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読み応えある人間ドラマの果てにあの重過ぎる結末はインパクト抜群。傑作です。 |
No.246 | 10点 | なめらかな世界と、その敵- 伴名練 | 2022/09/02 09:51 |
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独創性と物語力を兼ね備えた傑作短編集。バラエティに富んだ作品世界で、器用に文体を世界観合わせてくるのもすごい。
SFですが「美亜羽へ贈る拳銃」など、ミステリ的な手法の使い方も上手いと思います。 |
No.245 | 5点 | 『アリス・ミラー城』殺人事件- 北山猛邦 | 2022/07/24 02:18 |
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コテコテ本格な世界観は良かったが、トリックはやや拍子抜けの感。
動機については、何も言うまい……。 |
No.244 | 5点 | 黒い睡蓮- ミシェル・ビュッシ | 2022/05/22 09:20 |
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うーん、ミステリの大ネタはアンフェアギリギリなのに読者が容易に察してしまうものなので……。
スリラーとしては中々面白かったです。 |
No.243 | 6点 | 少女- 連城三紀彦 | 2022/04/09 22:58 |
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官能描写の強い短編集。ミステリとしては「金色の髪」、小説としては「少女」に引き込まれます。
でも、私の好きなタイプの連城作品とはややズレているかも。 |
No.242 | 5点 | 神津恭介、密室に挑む: 神津恭介傑作セレクション1- 高木彬光 | 2022/04/09 22:51 |
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「妖婦の宿」「影なき女」といった名作が収録されていますが、流石に現代の読者には厳しいところがあるのでは。古き良き探偵小説としての趣は感じられました。 |
No.241 | 3点 | 浦賀和宏殺人事件- 浦賀和宏 | 2022/04/09 22:36 |
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うーん、これは色々と酷い……。
浦賀ファン向けの悪ふざけですね。 |
No.240 | 5点 | 青銅の悲劇- 笠井潔 | 2022/04/09 22:24 |
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粘着質なまでに徹底した理論・ロジックへのアプローチはいいとしても、これを読者が興味を持続させながら読むのは大変な労力だと感じました。 |
No.239 | 4点 | 支那扇の女- 横溝正史 | 2022/04/09 22:16 |
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横溝作品の中だと残念な出来です。真相は拍子抜けの感ありで、動機や犯行方法もしっくり来なかった。 |
No.238 | 7点 | 小さな異邦人- 連城三紀彦 | 2022/04/08 09:32 |
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表題作が素晴らしく、誘拐ミステリの名手の面目躍如といったところか。その他の短編も水準以上でバラエティ豊かです。 |
No.237 | 7点 | 太陽黒点- 山田風太郎 | 2022/04/06 16:26 |
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真相の明かし方等に難点はありますが、読後に色んな意味で強烈な余韻を残しました。 |
No.236 | 8点 | 甲賀忍法帖- 山田風太郎 | 2022/04/06 16:23 |
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ミステリではないですが、エンタメ小説として大変面白く読みました。 |
No.235 | 8点 | 後巷説百物語- 京極夏彦 | 2022/03/24 17:46 |
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いつもの巷説らしい世界観と、三部作通しての百介の集大成が心に染みます。 |
No.234 | 9点 | 続巷説百物語- 京極夏彦 | 2022/03/24 17:41 |
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前作に比べて個々の登場人物をより深く掘り下げており、連作としての物語の妙もある。味わい深い素晴らしいエンターテイメントだと思います。 |
No.233 | 9点 | 落日の門- 連城三紀彦 | 2022/03/02 11:34 |
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これは素晴らしい。
個々の短編で見ても連城らしい技巧を楽しめる佳作揃いですが、それらを重ねた連作短編集の中にも構図の反転が織り込まれており、唸らされるばかり。 当時のミステリ界では評価されず、文庫化すらされなかったというのが信じられません。隠れた傑作でしょう。 |