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[ SF/ファンタジー ]
秘密
東野圭吾 出版月: 1998年09月 平均: 7.16点 書評数: 76件

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文藝春秋
1998年09月

文藝春秋
2001年05月

No.76 7点 ことは 2021/04/03 23:46
これは東野圭吾作品では、人物描写が濃厚。ラストは個人的にはぴんとこなかったけど、いいなぁと思うシーンがいくつもある。
でもミステリではないよなぁ。

No.75 7点 猫サーカス 2021/03/30 17:54
スキーバスが崖下に転落して多数の死傷者が出た。その中に杉田直子と藻奈美という母子が含まれていた。母は病院で息を引き取り、娘は一命を取り留めた。そして母の葬儀の日、奇跡的に意識を回復した娘の肉体には母の人格が宿っていた。こうして始まった父と娘(夫と妻)の奇妙な二重生活を、さながらホームドラマのように淡々と描き出していく。夫婦の性生活、藻奈美の進学問題など次々に難問が持ち上がるが、二人は力を合わせて乗り越えていく。この奇抜なプロットには一定のリアリティーがあり、結末の謎解き部分にも納得させてしまうほどの説得力がある。それというのも、「秘密」を共有する父と娘(夫と妻)の関係の描き方が絶妙だからで、その境遇と心情の切なさに、感涙を禁じえなかった。

No.74 5点 雪の日 2020/05/03 21:36
ミステリーだと思って読んだら...

No.73 8点 邪魅 2017/03/25 07:33
東野圭吾の作品だとこの作品が一番好きかな、という気はします
両者が両者、ともに胸に秘密を抱えるラストは感動、というと安っぽい感じがするのでそうは書きませんがほろ苦い感じがしました

ミステリと言われるかと微妙ですが、それでもやっぱり最後に明かされる真相は秀逸です

No.72 7点 メルカトル 2016/10/21 21:57
バスの転落事故で母娘が共に危険な状態。結局母親が亡くなり娘は生き残るが、娘の肉体には母の魂が宿っていたという、安っぽい設定。だが東野圭吾が描くとそれなりに品格のようなものが備わってしまうから不思議である。
主人公は生き残った娘の父親平介で、妻の直子が乗り移った娘藻奈美との日常生活が微に入り細に入り描かれているが、それでも退屈しないのは彼の心理描写にいちいち説得力があるせいだろうか。
確かにミステリではないが、一流のエンターテインメントに仕上がっており、小説としての魅力は間違いなく持っている。ただ、事故の賠償責任問題や事故を起こした運転手の妻とのやり取りなど、若干もたついて中途半端な印象を受けた。しかしそれも後々ストーリーに影響しては来るのだが。
ラストは衝撃の事実が判明し、タイトルの意味が痛いほど理解できる仕掛けになっている。目立たないが東野圭吾の隠れた名作なのかもしれない。いや、別に隠れてはいないか。

No.71 4点 パメル 2016/02/10 21:16
娘への愛・妻への愛・妻と娘への屈折した愛の
複雑な感情が赤裸々に描写されている
やるせなく切ない展開
共感できないし読後感も悪い

No.70 6点 斎藤警部 2015/12/01 06:08
過程を愉しむか、結末に泣くか。

最後の反転は。。 悔しさを感謝の涙がもっと覆い包むように終わらせて欲しかった、個人的に。

いつも思うんだけど、氏は近親相姦(或いはそれめいた事)を実にきれいにサラッと描くね。

No.69 8点 CHABI 2015/06/04 22:48
ミステリかと問われれば??ですけど、小説としては非常に良かったです。
タイトルの「秘密」の本当の意味が最後にわかる仕掛けですね。

No.68 7点 いいちこ 2015/01/19 14:47
作品の前半部分では進行している事態の重大性にもかかわらず、夫の動きが鈍くヌルい対応にかなりイライラさせられるのだが、その弱さ・至らなさ故に不条理な現実に翻弄され、却ってその誠実さを印象付けられる。
夫にのみ共感が集まっているようだが、自分の人生を途中で断ち切られ別人として生きていくことを余儀なくさせられた無念さ、娘への愛情から学業とスポーツに打ち込みながら家事と両立させていく妻の真摯な想いも胸を打つ。
どんでん返しは仕掛けとしてはそれほど傑出したものではないが、ささやかな伏線からタイトルの持つ重大な意味に収斂させた手際は流石

No.67 4点 ボナンザ 2014/04/08 01:59
明らかにお涙頂戴物。個人的にはその要素があってもいいが、ここまでいくとミステリではないと思う。

No.66 7点 あびびび 2012/10/17 23:36
過去の履歴を遡って見ていたらこの作品がノーチェックだった。旅の途中、長時間の電車に備え、いつもならマンガ雑誌を買うのに、東野圭吾の名を見て購入。それからミステリに舞い戻った。

目的の駅に着くころには読み終えたが、なんとなくホロリとさせられ、それからミステリは欠かせなくなった。物語は現実味がないけど、男と女の本音と哀愁を感じた作品。

でも、今はこの筋の作品は読まないかも知れない?

No.65 10点 Tetchy 2012/06/03 01:14
東野圭吾の第一のブームを生み出すことになった本書。実に素晴らしい作品だ。
人格の入れ替わりという使い古された設定を使ってこれほど共感できる作品を著すとは素晴らしいとしかいいようがない。
このサイトの感想で驚いたのは「直子が得をした」、「平介が可哀想すぎる」といった意見が多かったことだ。
私はこれしかないという結末だったと思う。
妻の心が宿った娘と暮らす。これは男親として幸せでありながら性生活では制約を受ける一方である。平介の異常な行動はこういった欲求不満が積もりに積もったことによることだろう。
そんなどんづまりの状況を打破するために取ったのが最後の結末なのだ。
あの行為で平介は解放されたのだ。だから私は東野氏は実にうまいなぁと感服した。

しかし一方で物語の真相こそが作者が最後まで取っておく読者に対する秘密だと思いたい。秘密であっていいこともある。本書の秘密もまたそんな秘密の1つだ。

No.64 1点 スパイラルライフ 2012/02/27 00:40
映画も観たが、胸が痛くなる作品ですね。やるせないです。東野節炸裂です。
、がミステリでは全くない。

No.63 3点 mozart 2011/05/29 13:03
誤解を恐れずに感想を述べると、読後感が(平介に感情移入していただけに)非常に悪かった。この点数は、作品の出来がどうこう、というよりも、結末があれじゃあんまりだ、ということでつけていますが、当然のことながら本作を「感動モノ」として高評価する感想があることも理解しています。
とにかく、直子の心情や行動には全く共感できないというか、およそ理解できなかった。夫の心情に配慮するための芝居をする気になったなら、一貫して娘のままでいれば良いはずで、最後の方でずるずる直子でいる時間を小出しにして取り繕う必要はなかったのではないか。所詮、若い肉体を手に入れたもの勝ちだ、ということなのでしょう(と思うのは年寄りの僻みなんでしょう)ね。
再読すればまた評価も変わるかも知れませんが・・・。

No.62 7点 emi 2011/03/10 20:08
死んだ母の魂が娘に憑依するという、いかにもありがちな設定ですが、話の展開には驚きました。確かに、父親と母親の魂が入った思春期の娘が一緒に暮らしていくには、あまりにもリアルすぎる障害があるわけで、目を背けたくなるような事情があるわけです。それをあえて描いた東野さんはすごい。読んでるこちらも、できることなら本を閉じてしまいたいのですが、やはり続きが気になって眠れない!結局徹夜で一気に読んでしまいました。
結末は、私には消化不良のままでした。指輪を近場のお店に依頼した意図が、いまだに読めません。東野さんのことなので、単に詰めが甘かったというわけではないのだと思いますが…。

No.61 4点 ムラ 2010/12/16 03:42
今回は肌に合わなかったのか登場キャラに感情移入できずそんなに楽しめませんでした。
タイトルの伏線を綺麗に回収するオチは素晴らしく、遺族の人たちの心の動きもとてもわかりやすく伝わってきたのではありますが。
ただ双子の子供を無くした遺族の話しは心が震えました。

No.60 9点 Q-1 2010/10/17 03:14
モナミの身体が成長するに連れナオコの精神年齢は若返ってゆく・・・
そんな中に置かれた平助の心の甲藤や不安がひしひしと男の私には伝わりました。
とても切なかったですが、かなり完成度が高い作品だと思います。

No.59 4点 あやりんこ 2010/09/07 13:24
最後はたしかに鳥肌立ちましたが、すごく後味が悪かった。
これは感動モノなんですよね?
私には直子の行動に共感出来なかった。

No.58 8点 まさむね 2010/04/11 17:49
純粋なミステリではないので,この点数にしましたが,小説として見れば秀逸。素晴らしい。
切ないし,泣ける。
主人公も妻も娘も,結婚相手も,みーんな切ないなぁ。読み終えた後,「秘密」の真意を噛み締め,しばしため息が…。ホントにこれで良かったのかな~などなど考えながら…

No.57 7点 ある 2010/01/07 01:57
ラストの結婚相手のことは,本当に愛していたのだろうか?
そうであってもなくても,平助が可愛そうな気がしてしまう。
夫を愛する気持ちが真実であれば,ずっと2人で暮らしていくのもアリなのでは?とも思ったが…。


東野圭吾
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放課後
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不明
たぶん最後の御挨拶