皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格/新本格 ] 透明な螺旋 探偵ガリレオシリーズ |
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東野圭吾 | 出版月: 2021年09月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 6件 |
![]() 文藝春秋 2021年09月 |
![]() 文藝春秋 2024年09月 |
No.6 | 5点 | たかだい | 2024/12/14 01:50 |
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東野圭吾による「ガリレオ」シリーズの一つで、本シリーズの主要キャラクター「湯川学」の人物像を深掘りした内容となる
背後から銃殺され海に沈んだ男、特に理由もなく忽然と消えた女、女を匿う老女…等々、一つのミステリーとしても中々に面白い内容だったかと思います ただし、前述のように湯川の秘密というか生い立ちであったり、意外な人間性に焦点を当てた作品でもある為、多かれ少なかれシリーズに馴染みがあるかないかで評価が割れそうな印象も受けた 良かれ悪かれキャラの深掘りがメイン(の一つ)にある為、事件としての面白みはあってもどこか小粒感が拭えず、正直、単体として見た場合の評価は10段階中の真ん中(5点)が妥当な気がしました 勿論、シリーズを通して見たら重要なポイントではあると思うのですが、個人的には、どうせならアッと言わせるようなトリックありきの「ガリレオ」が読みたかったかなというのが本音です |
No.5 | 5点 | パメル | 2024/12/11 17:27 |
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天才物理学者・湯川学が活躍するガリレオシリーズ第10作で事件関係者の人間関係や事件の背後に隠された謎を丁寧に描いている。
帯にも「誰も知らなかった湯川の秘密」と書かれているが、シリーズを通して謎だったガリレオの真実が明らかになる。湯川の過去が読みどころになっているが、それも物語のテーマとリンクしている。 プロローグは約50年前の男女のエピソード。そして現代に移り、南房総沖に浮かんだ男の銃殺死体が発見されたことから物語は動き出す。島内園香はアリバイもあり、疑われていたわけでもないのに姿を消したのはなぜか。地方都市特有の人間関係や、都会と違う捜査の進め方なども物語に深みを与える要素となっている。これまで冷静沈着のイメージだった湯川が、愛する者を守るという感情的な動機で行動する姿は新鮮で印象的。 物語の核心に迫るにつれ、大切な者を守ることは罪なのかという深淵なテーマが浮かび上がってくる。この問いかけが単なるミステリの枠を超え、読者に倫理的な考察をうながす。法と正義、愛情と責任の狭間で揺れ動く登場人物の姿は様々な感情を呼び起こし読ませる。とはいえ、ガリレオシリーズらしい鮮やかにトリックを解明するなど、ミステリ的興趣は薄めなので物足りなさを感じてしまった。 |
No.4 | 7点 | makomako | 2024/10/14 07:56 |
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このサイトでは評価が低いようですが、私は気に入っています。
何を小説に求めるかによって当然評価は異なるのでしょう。 この小説に奇想天外な推理と本格推理にありがちなエキセントリックな探偵を期待すればこの小説の評価が下がるのでしょう。 作者はもともと本格推理でありがちな、ロジックだがとんでもなく、そして人間の情など全く考えたこともないといったお話から少し異なることがしばしばあり、そこが私としては好きなところ。 最近はちょっとこういった要素が薄くなり、若干冷たく薄利多売的小説が増えたような感じがしていましたが、これは推理とともに人間の情を訴えるところが強く出ています。 もちろん推理小説や実際の捜査なら問題となるところが大いにあるのですが、私はこういったところが好きなので、大いに感動しました。 |
No.3 | 4点 | mozart | 2023/09/24 08:35 |
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(かなり前に)発刊後すぐに読みました。ガリレオシリーズが好きなので期待して読み始めたのですが……。湯川の過去が明かされるわけですがこういうのはちょっと……残念な印象が強かったです。カッコウの卵もそうですが、この作者は「生まれついての能力差」なるものに何か特別な思い入れがあるのかも。 |
No.2 | 4点 | suzuka | 2022/10/15 21:08 |
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何も考えずに読めば、人間ドラマメインのミステリーとしてそこそこ面白いかもしれませんが、ガリレオシリーズとして読むと期待値との落差が大きいかなと。
あと湯川先生がストーリーに深く関わってきますが、やはり先生には純粋な探偵ポジションでいてもらった方がいいですね。 |
No.1 | 5点 | 文生 | 2021/09/09 14:09 |
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今回は湯川自身が事件の関係者として警察にマークされ、その点も含めて事件の裏の人間関係が結構複雑なのが読みどころ。それが徐々に明らかになっていく展開には一応の面白さはあります。
しかし、警察の捜査が話の大半を占め、トリックや華麗な推理といった要素は皆無なので本格というより、警察小説を読んでいるような感じです。いつもの湯川シリーズを期待していた人は間違いなくガッカリするでしょう。 |