海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ サスペンス ]
そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー 出版月: 1955年06月 平均: 8.67点 書評数: 91件

書評を見る採点するジャンル投票


早川書房
1955年06月

早川書房
1972年01月

早川書房
1975年01月

早川書房
1976年04月

早川書房
2003年10月

早川書房
2010年11月

No.31 7点 ミステリー三昧 2009/07/31 12:40
<ハヤカワ文庫>言わずと知れた名作(長編/1939)です。
海外ミステリー初体験です。国内ミステリー初体験が『十角館の殺人』だったので、元祖であるこの作品を迷いなくセレクトしました。これは極上のサスペンス物ですね。読んでいる間は推理する隙も与えないほどのスピーディーな展開に魅入られページをめくる手が止まりませんでした。ただフーダニット、ハウダニットを意識して書かれた本格物ではなさそうです。犯人を当てることは難しいですし「本格物愛好者」が好んで読むものではなさそう。
最も褒め称えられるべき点は叙述的な部分なのですが、それがあまりにも巧みに盛り込まれていた為に翻訳者も気付かなかったのか。誤訳がいっぱいあることに泣けました。海外翻訳ものアレルギーになる人の気持ちも少しわかった気がします。正直、本気で楽しめませんでした。でも読んでいる間は「最高(10点)」でした。←1度使ってみたかったフレーズです。

No.30 10点 2009/07/06 10:03
名探偵の代名詞であるホームズと同様、ミステリファンでなくても、本作のタイトルを知らない人はいないのではないでしょうか。円熟期に書かれた、クローズドサークル&見立て殺人物であって、他の追随を許さない超傑作です。
孤島に招待された人たちが、童話になぞられて一人ずつ殺されていくストーリーには、クリスティーの文章表現も手伝って、恐怖感が指数関数的に増大させられます。作中の人物といっしょに読者も味わえるこの恐怖感は最高です。
この作品は、プロットはもちろん絶品ですが、実は文章の巧みさが際立つ作品だと思います。その巧みさは、たんに叙述トリックの巧さということだけではなく、むしろ、会話文と、地の文と、話者が特定できない心情吐露の独白文とによる表現力の豊かさにあると思います。そして、その表現力でもって、登場人物の心情変化が発現されて、サスペンスに満ちた作品となっています。
翻訳(誤訳)のせいで多少のアンフェア感が出ていましたが、作品を楽しむうえではほとんど問題はなかったように思います。かりに、翻訳文ではなく原文にアンフェアな記述があり、本格派推理小説として認められなかったとしても、これほどのアイデアと構成を考え出したことと、秀逸なサスペンス作品に仕上げたことに対して満点の評価は変わらないと思います。
映画も懐かしいですね。たしかラストが原作とは違っていたように記憶しています。

No.29 10点 okutetsu 2009/07/01 05:07
ミステリ史上最高の傑作といってもいいと思います。
雰囲気も恐ろしく凄いペースで人が死んでいく構成に強烈に引き込まれました。トリックだけではなくこういう作品を作ろうと思った発想が凄い。これだけはミステリ興味ない人も読まないと損ではないかというクラスの作品です。

No.28 10点 ジャバウオック 2009/06/14 13:45
これはとんでもない名作ですね。続きが気になって気になってページをめくる手が止まりませんでした。

No.27 5点 daiki 2009/06/02 09:15
凄いと思う。
考え付くということが。

No.26 9点 測量ボ-イ 2009/05/27 20:09
ミステリを読まない人でも知っている表題、定番の名作です。
「アクロイド」と並んで、こういうストーリ-を最初に考えた
クリスティ女史の手柄でしょう。
仮に今この作品を読んだとして、犯人当てられるかな・・・
あまり自信ないですね(笑)。

No.25 10点 給食番長 2009/05/08 22:42
・・・・別格ですね。

No.24 10点 れお 2009/04/28 17:22
読んだのは結構昔なんですが、推理小説を読んで初めて、"すごい!"と感動したのを覚えています。

No.23 10点 NEO 2009/04/11 07:30
クリスティーの筆力の凄さに感嘆します。キャラの濃い探偵なしに、これだけ楽しめてびっくりさせられる作品を、コンパクトにまとめるのはすごいことだと思います。

No.22 9点 だい様 2009/04/10 23:45
今読んでも色褪せないまさにミステリー史上に輝く傑作。
なんといっても終り方が美しすぎる。

No.21 6点 星屑の仔 2009/04/07 07:26
「ミステリ小説読んでみたいけど、何を読めば良いのかな?」
そんな人に読んで欲しい一冊。
僕みたいに変にミステリ慣れした後よりも、まったく白紙の状態で読んでこそこの衝撃はあると思います。

できれば僕も何の予備知識内で読みたかった。

No.20 9点 H.T 2009/04/05 11:18
とにかく面白かったです!
孤島もの(クローズドサークル)+見立ての代表作!!

No.19 9点 Schadenfreude 2009/01/10 00:47
サスペンスと分類される小説以上にサスペンスに満ちていた。
疲れる前に読みきれた。
謎の不可解さ、物語のサスペンス性、結末の意外さをミステリの重要な要素とするなら、いずれの点も満足。

現在手に入る日本語版にはいくつか誤訳があるので早く修正して欲しい。

No.18 10点 マニア 2008/12/01 22:55
過去、何百いや何千もしくは何万のミステリが世に発表されただろうか?この『そして誰もいなくなった』は著者アガサ・クリスティの名とともに、それらの頂点のひとつとして永遠に輝き続けるだろう!

舞台は陸との交渉を断絶された絶海の孤島。そう、手に汗握るクローズド・サークル!童謡になぞらえられた見立て殺人によって一人、また一人と殺されていく「主人公」達。犯人の動機は?島到着初日に突然行われた謎の犯罪告発の意味は?
そして、次第に深まっていく疑惑・恐怖・焦燥・狂気・後悔・諦観・抵抗・・・・これらの心理描写は実に真に迫ってスリリングである!物語開始から驚愕の犯人に行きつくまでの流れは一気読み間違いなし!

確かに真相は多少乱暴な所があることは否めない。しかし、それは、この物語の評価を落とす何らの力も持っていないことを自分は信ずる。

No.17 10点 レーン 2008/11/30 20:30
確かにアラはあるが、これ以上の傑作をご存知の方は具体的に作品名を教えてほしい。
たくさんあるなら一つでも二つでも。

No.16 6点 シュウ 2008/11/30 10:09
見立て殺人の傑作です。最初の方に掲載されている10人のインディアンの童謡を見ながら次は誰がどんな風に殺されるんだろうとわくわくしながら読みました。
ただ、犯人によると罪が軽い順に殺したということなんだけど、最初の被害者が一番罪が軽くて最後の被害者が一番罪が重いというのに違和感がありました。

No.15 6点 いけお 2008/11/02 02:06
たしかに名作だとは思うが、細かいあらもかなり目につく。

No.14 10点 あい 2008/10/03 14:29
紛れもない超傑作

No.13 10点 こう 2008/09/14 23:25
 中学生のときこれを読んで感動したのを覚えています。登場人物の独白から犯人をしぼっていったつもりがわからず納得できないところもありましたが後年若島正氏の明るい館の秘密を読んで納得しました。何で犯人を含めた全員の独白があるのに犯人が指摘できないのか、という点で叙述トリックが秀逸で感動しましたが自分が読んだ早川文庫版の誤訳は直っていませんでしたし今も直っていないかもしれません。ただ直っていなくても傑作は傑作です。

No.12 6点 サトラップ 2008/05/24 21:52
有名なクローズドサークルもの。
それぞれの登場人物のバックグラウンドなど、綿密に練りこまれており、ストーリーは楽しめる。
ただ、トリック面では、今ではありがちなものなので、あまり楽しめないかも。


キーワードから探す
アガサ・クリスティー
2018年07月
十人の小さなインディアン
平均:4.00 / 書評数:1
2015年01月
ポアロとグリーンショアの阿房宮
平均:5.00 / 書評数:1
2002年02月
アクナーテン
平均:3.50 / 書評数:2
2000年09月
そして誰もいなくなった(戯曲版)
平均:6.50 / 書評数:4
1998年09月
マン島の黄金
平均:6.00 / 書評数:4
1988年05月
殺人をもう一度
平均:4.67 / 書評数:3
1985年03月
海浜の午後
平均:5.00 / 書評数:2
1984年05月
ブラック・コーヒー
平均:4.00 / 書評数:4
1982年12月
教会で死んだ男
平均:5.00 / 書評数:5
1981年10月
リスタデール卿の謎
平均:5.25 / 書評数:4
1980年10月
蜘蛛の巣
平均:6.33 / 書評数:3
1980年09月
ねずみとり
平均:4.83 / 書評数:6
1980年08月
黄色いアイリス
平均:5.50 / 書評数:4
1980年06月
愛の探偵たち
平均:5.25 / 書評数:4
1980年05月
招かれざる客
平均:6.40 / 書評数:5
検察側の証人
平均:7.22 / 書評数:23
1977年01月
ベツレヘムの星
平均:5.00 / 書評数:1
スリーピング・マーダー
平均:5.82 / 書評数:11
1976年10月
未完の肖像
平均:3.00 / 書評数:1
1976年04月
ひらいたトランプ
平均:6.13 / 書評数:15
葬儀を終えて
平均:7.00 / 書評数:28
1975年01月
愛の旋律
平均:5.00 / 書評数:1
カーテン ポアロ最後の事件
平均:6.95 / 書評数:20
1974年01月
暗い抱擁
平均:7.00 / 書評数:1
運命の裏木戸
平均:3.33 / 書評数:3
第三の女
平均:4.43 / 書評数:7
1973年12月
娘は娘
平均:6.00 / 書評数:1
1973年06月
愛の重さ
平均:6.00 / 書評数:1
1973年01月
春にして君を離れ
平均:7.27 / 書評数:11
象は忘れない
平均:5.21 / 書評数:14
1972年01月
フランクフルトへの乗客
平均:2.75 / 書評数:4
復讐の女神
平均:5.75 / 書評数:8
1971年01月
ハロウィーン・パーティ
平均:5.40 / 書評数:10
カリブ海の秘密
平均:5.91 / 書評数:11
1970年12月
親指のうずき
平均:5.67 / 書評数:6
1969年01月
バートラム・ホテルにて
平均:5.00 / 書評数:9
1968年01月
終りなき夜に生れつく
平均:6.88 / 書評数:17
1966年09月
死の猟犬
平均:5.71 / 書評数:7
1965年01月
複数の時計
平均:4.00 / 書評数:8
1964年01月
鏡は横にひび割れて
平均:6.58 / 書評数:19
1963年01月
謎のクィン氏
平均:7.00 / 書評数:13
1962年01月
蒼ざめた馬
平均:5.27 / 書評数:11
1961年01月
クリスマス・プディングの冒険
平均:5.90 / 書評数:10
1960年09月
死人の鏡
平均:6.14 / 書評数:7
1960年01月
ポワロの事件簿1
平均:5.00 / 書評数:1
ポワロの事件簿2
平均:5.00 / 書評数:1
おしどり探偵
平均:4.80 / 書評数:10
鳩のなかの猫
平均:4.89 / 書評数:9
パディントン発4時50分
平均:4.87 / 書評数:15
無実はさいなむ
平均:6.40 / 書評数:15
秘密機関
平均:4.12 / 書評数:8
1959年11月
パーカー・パイン登場
平均:6.25 / 書評数:8
1959年01月
火曜クラブ
平均:6.20 / 書評数:15
ポアロ登場
平均:4.83 / 書評数:12
邪悪の家
平均:5.73 / 書評数:22
青列車の秘密
平均:4.75 / 書評数:12
1958年04月
マギンティ夫人は死んだ
平均:6.18 / 書評数:11
1958年01月
死が最後にやってくる
平均:6.00 / 書評数:9
動く指
平均:5.71 / 書評数:14
魔術の殺人
平均:4.50 / 書評数:10
死者のあやまち
平均:6.00 / 書評数:12
1957年01月
杉の柩
平均:6.80 / 書評数:15
NかMか
平均:6.00 / 書評数:9
満潮に乗って
平均:6.58 / 書評数:12
ねじれた家
平均:6.00 / 書評数:17
殺人は容易だ
平均:6.11 / 書評数:9
もの言えぬ証人
平均:5.30 / 書評数:10
死との約束
平均:6.67 / 書評数:15
五匹の子豚
平均:7.26 / 書評数:23
ナイルに死す
平均:7.90 / 書評数:41
ポアロのクリスマス
平均:6.50 / 書評数:22
メソポタミヤの殺人
平均:5.74 / 書評数:19
ABC殺人事件
平均:6.81 / 書評数:42
1956年05月
なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
平均:5.55 / 書評数:11
雲をつかむ死
平均:5.23 / 書評数:13
1956年01月
バグダッドの秘密
平均:5.25 / 書評数:4
ビッグ4
平均:3.80 / 書評数:15
茶色の服の男
平均:5.50 / 書評数:8
七つの時計
平均:5.25 / 書評数:8
ヒッコリー・ロードの殺人
平均:5.20 / 書評数:10
書斎の死体
平均:5.43 / 書評数:14
1955年12月
ヘラクレスの冒険
平均:6.75 / 書評数:8
1955年11月
死への旅
平均:4.33 / 書評数:3
1955年07月
愛国殺人
平均:5.82 / 書評数:17
1955年06月
そして誰もいなくなった
平均:8.67 / 書評数:91
1955年04月
チムニーズ館の秘密
平均:5.43 / 書評数:7
1955年01月
エッジウェア卿の死
平均:6.22 / 書評数:18
1954年12月
ポケットにライ麦を
平均:5.94 / 書評数:16
1954年11月
アリバイ
平均:5.00 / 書評数:2
牧師館の殺人
平均:6.14 / 書評数:14
1954年10月
ホロー荘の殺人
平均:6.06 / 書評数:16
1954年03月
オリエント急行の殺人
平均:7.66 / 書評数:50
1954年01月
忘られぬ死
平均:6.00 / 書評数:10
1952年01月
シタフォードの秘密
平均:5.38 / 書評数:13
1951年01月
ゼロ時間へ
平均:6.39 / 書評数:18
三幕の殺人
平均:6.30 / 書評数:23
白昼の悪魔
平均:6.96 / 書評数:25
予告殺人
平均:5.77 / 書評数:22
1950年01月
アクロイド殺し
平均:7.78 / 書評数:76
1939年01月
ゴルフ場殺人事件
平均:5.57 / 書評数:21
1937年01月
スタイルズ荘の怪事件
平均:5.95 / 書評数:39