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測量ボ-イさん
平均点: 6.25点 書評数: 631件

プロフィール高評価と近い人 | 書評 | おすすめ

No.631 7点 密室の鍵貸します- 東川篤哉 2025/04/06 07:29
タッチは軽いですが思ったより本格色があり、
期待以上の作品でした。
こんなタイトルですが、密室よりアリバイの方
を評価したいです。


<ここからネタばれ>
密室の方はまあ既視感があり、状況から真相が
ほぼわかってしまいました。ただナイフで刺さ
れたのは相手の女性からだと思ってましたが。
アリバイはなかなか凝ってますよね。DVDと
いう小道具をうまく使っています。

No.630 4点 札幌殺人夜曲- 梓林太郎 2025/03/22 10:42
タイトルからしてトラベルミステリかと期待
しましたが、それほどでもなかったです。
収束も何だか中途半端で、ちょっとモヤモヤ…

それにしてもこの探偵さん、女性にモテて大変
ですねえ 笑

No.629 5点 狂い咲く薔薇を君に 牧場智久の雑役- 竹本健治 2025/03/13 20:52
3遍からなる短編集。

1)騒がしい…
空さんの感想と殆ど同じです。
密室トリックはまずまずですが、文字の謎はいまひとつ?
そもそもこのトリック、鮎哲さんの某短編にもあるので。

2)狂い咲く…
トリックがわかりにくい。

3)遅れてきた…
これはまずまずか。ありそうでない真相。

No.628 6点 南九州肥薩線 偽りの殺人ルート- 金久保茂樹 2025/02/23 07:18
初めて読む作家です。
登場人物のアリバイ主張で犯人の目星がつき、
時刻表が出た時点でトリックもほぼわかりました
が、これはこれで面白かったです。
肥薩線は若いときの旅行で一度しか乗っていませんが、
数年前の災害から復活するのでしょうか。

採点は
5点(基礎点)+1点(トラベルミステリ補正)

No.627 6点 折れた竜骨- 米澤穂信 2025/02/11 14:41
一見ファンタジー色が強いですが、謎解きの
要素もしっかりある作品。
とはいえ、この回答は難易度高過ぎ。
良作ではあるでしょうが個人的な趣向ではな
いので、これ以上の点数にはしにくいところ
です。

採点は
7点(基礎点)-1点(独特の世界観にちょっとついていけない?)

No.626 7点 日本扇の謎- 有栖川有栖 2025/01/13 18:58
トリックや謎解きは特筆するものはないですが、
総合力で評価できる作品。
読後感もなんとなく良いですね。
ただ犯人特定は難しく、動機の推理は…
これはわかりません。

採点は6点(基礎点)に+1点
※クィーンの「the door between」が何故
「ニツポン樫鳥の謎」の日本訳になったかの
経緯が勉強になりました。
結構なトリビアです。

No.625 7点 王とサーカス- 米澤穂信 2024/12/21 12:35
氏の作品を読むのは、「黒牢城」以来でしょうか。
ただの紀行文?のような出だしから、王族の殺人、
そして軍人の死へと展開されます。
 犯人の意外性…まずまず
 犯人特定のロジック…単純なようで、見抜きにくい
 動機…ちょっとウ-ンかな

狭義のミステリとは言い難いですが、ネパール(行っ
たことない国です)の異国情緒をうまく書けているの
で採点は甘めで。

No.624 6点 十四年目の復讐- 中町信 2024/11/23 09:07
いくつかの殺人があり、それぞれに謎が提示。
最後の解決で種明かしがあります。
一発驚愕トリックまではなく、どれも小粒、
あとだいぶ強引?
けどまあこれで及第点かと。
犯人の意外性もそこまでではなかったです。
たしかに長い作品ですか、一度で全てを理解
しない(できない?)下名にとっては二度説明
してもらえて却って良かったかも。

採点6.7点というところでしょうが、中町作品
だと期待のハ-ドルが上がってしまうので今
回は辛めで。

No.623 6点 毒を食らわば- ドロシー・L・セイヤーズ 2024/10/12 12:45
この作者の作品を読むのは、「ナインテイラーズ」
以来の2作め。
前作よりかはだいぶ読みやすかったです。
毒殺を扱う作品ですが、真相がシンプルなだけに、
人にやってはモノ足りなさを感じるかも。

国内某作品に極似したトリツクですが、年代はこ
ちらの方がだいぶ先ですね。
そこに敬意を評してプラス1点。

No.622 5点 見えない人影 各務原氏の逆説- 氷川透 2024/09/23 21:28
まあ悪くはないんですけどね。
登場人物表もあって読みやすいですし。
とはいえ、デビュー作「真っ暗な夜明け」
よりかは劣る印象。

No.621 4点 ドミノ倒し- 貫井徳郎 2024/08/31 07:48
他の方の感想と被りますが、風呂敷を広げるだけ広げて、
最後に無理やりたたんだ感じ。
中途半端なラストにややモヤモヤ感。
文章は読みやすかったですけどね。

No.620 7点 三幕の殺意- 中町信 2024/08/11 08:21
アリバイトリックは平凡ながらも、構成の妙
で読ませる作品。
最初このプロットを見たとき、某海外有名作品
の結末を連想しましたが、さすがにそれは考え
過ぎだったようです。
それと最後3行のインパクトもなかなか。

採点は
6点(基礎点)+1点(読書への挑戦と最後3行
を好感)

No.619 4点 化石少女- 麻耶雄嵩 2024/07/20 09:50
う-ん、これは高評価はできないかな。
主な不満点
1)現場の見取り図的なものが一切なく、状況がつかめない。
2)登場人物が多い割に人物表がない。誰が誰だかわからな
くなる。
3)最後のオチのために長編を引っ張った?だとすれば何と
も貧弱。

最後の結末もあまり必然性がなく、書き手が変わればいく
らでも変わりそうですよね。
これを本格と言うのかは、正直微妙。
ライトノベルのような軽いタッチの筈なのに、読んでいて
正直苦痛でした 笑

No.618 5点 バック・ステージ- 芦沢央 2024/06/15 09:45
連作短編集を、書籍化にあたってうまく序幕と
終幕を書き足していますね。
一番印象に残るのは「始まるまであと5分」
話しのオチは多くの人が気づくでしょうが、い
かにもミステリらしいです。

No.617 4点 ペルソナ探偵- 黒田研二 2024/05/26 09:00
最後真相を転がし過ぎ。
こういうのはあまり好みじゃないです。

No.616 5点 罪の余白- 芦沢央 2024/05/14 23:21
この作品のミステリとしてのオチは何だろう?
という目線で読み進め、最後になるほどそう来
たか…という感じです。
とはいえ、女社会は大変だなあとあらためて
思った次第。

No.615 6点 永遠の館の殺人- 黒田研二 2024/04/20 10:31
読了してみると、タイトルは秀逸でした。
内容はまあ…評価が難しい。
トリックは既視感あって、やや期待外れな
ところもありました。

No.614 6点 旅人たちの迷路- 夏樹静子 2024/03/24 21:23
中編が2作品です。

「焼きつくす」
顔のない死体のバリエーション。
まずまずの内容ですが、犯人が最後の方に
出てくるのがやや不満か?

「現場存在証明」
これは謎の設定と解決方法がユニークな佳作。
法医学的にリアリティあるのかは、僕にはわ
かりませんが。

採点は前者5点と後者7点の平均で。

No.613 5点 信州・善光寺殺人事件- 梓林太郎 2024/03/09 14:43
うーん、最後がやや尻すぼみ?
犯人も最後の方にようやく出てくるので、犯人探しの
妙もあまり楽しめない。
登場人物が意外に多く、伏線回収も一部中途半端感が
ありました。

No.612 6点 11文字の檻- 青崎有吾 2024/02/18 10:44
氏の短編を初めて読みましたが、あまりにも短くて
内容が?の作品もありました。
ベストはなんだかんだで表題作の⑦ですが、他だと
②あたりが良かったです。
②はいわゆる密室もので、どうしても解決が「ああ、
なんだ!」になりがちですが、こういうネタ、嫌い
じゃないです。

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測量ボ-イさん
ひとこと
このサイトを知ってから2年くらい経ちますが、
ようやく自分で書評を書いてみようという気になりました。どうぞ宜しくお願いいたします。
好きな作家
島田荘司(初期作品は殆ど読んだ)、鮎川哲也(氏の長編22作はコンプリ-ト)、有栖川...
採点傾向
平均点: 6.25点   採点数: 631件
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