皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格 ] ポアロのクリスマス エルキュール・ポアロ |
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| アガサ・クリスティー | 出版月: 1957年01月 | 平均: 6.52点 | 書評数: 23件 |
![]() 早川書房 1957年01月 |
![]() 早川書房 1976年11月 |
![]() 早川書房 2003年11月 |
![]() 早川書房 2023年11月 |
| No.3 | 7点 | E-BANKER | 2010/11/03 23:07 |
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| ポワロ物の佳作。
時期的にはちょっと早いですが、中味もあまりクリスマスを意識した内容ではありません。 本作、「館」に集まった大家族や怪しげな使用人、ゲストも登場という具合にいわゆる「コード型ミステリー」の要素満載ですが、そこは”いかにもクリスティー!”というストーリー&プロットを十分に感じさせてくれます。 正直、前半~中盤まではやや平板で盛り上がりに欠けるような気がしたところへ、ラストで意外な真犯人が指摘されます。 既視感のある「意外さ」なのは確かですが、見せ方がうまいですね。簡単に騙されてしまいました。 「外から施錠された密室(?)」というのも理由付けを含めてなかなか面白いと思います。 |
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| No.2 | 7点 | toyotama | 2010/10/26 17:15 |
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| クリスティー得意の、
富豪+息子(娘)たち+嫁(婿)+甥(姪)+執事というパターンなんですが、つい読んでしまいますねえ。 クリスマスにクリスティーを、ってことなのでよしとしますか。 珍しく密室ものであって、物理的トリックを使ってますね。 犯人は、う~ん、やられたっていう感じはありました。 |
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| No.1 | 7点 | 空 | 2009/01/16 20:50 |
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| 犯人の意外性は、本作のはるか以前からある手です。下手に扱うと読者をがっかりさせるだけなのですが、そこはさすがに手際よくまとめています。また、派手なトリックが使われているのはクリスティーにしては珍しいですが、現場にある証拠が残ってしまうところをちゃんと処理して、しかもポアロが真相を見破る手がかりにもしているところ、うまいものだと思います。
死体が発見されたところで、何か怪しいなとは感づくのですが、そこから先の推理が進まず、結局だまされてしまいました。 |
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