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[ 本格/新本格 ]
仮面山荘殺人事件
東野圭吾 出版月: 1990年12月 平均: 7.09点 書評数: 94件

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徳間書店
1990年12月

講談社
1995年03月

No.54 7点 okutetsu 2010/08/15 10:16
さすがにツッコミを入れざるを得ない展開ではあったがなかなか楽しめた。
まぁ主人公に対する違和感は読んでて感じたので驚きはそれほどでもなかったがテンポよく読めるのは良かった。
タイトルはアンフェアと言われても仕方ないのでは?とは思うが…

No.53 8点 りゅう 2010/07/04 22:42
 予備知識なしで読んだので、非常に楽しめた。第1幕の途中で、交通事故死の真相の一部は予測できた(単なる当てずっぽうで、別に自慢することではないが)。終盤に下条玲子が探偵役となって、推理を開陳する場面がある。論理的な推理でつじつまは合っているのだが、犯人を特定する決定的な証拠の「SOSの文字の位置」が明確に示されておらず、平凡な真相だなと思っていると、あにはからんや、最後に驚愕の真相が待ち構えていた。それにしても、「仮面山荘殺人事件」と言う表題にこんな意味があったとは。

No.52 6点 STAR 2010/02/26 16:17
強盗犯との駆け引き・動機などがおもしろかった。しかし「ある閉ざされた雪の山荘で」の直後に読んでしまったので、少しおもしろさが半減してしまったかも。

No.51 8点 ある 2009/12/06 02:05
展開が早く,ページをめくる手が進みました。

まさか「ある閉ざされた~」と同じトリックを2度も使うとは…!それも作者の狙いなのか??

冷静に考えると,そこで点数が落ちるはずなのだが,読み終えると「面白かった」の一言になるのが不思議(笑)

No.50 7点 simo10 2009/11/22 20:16
-ネタばれ含みます-

面白かったです。
薄々予想はしていたのですが,まさか全員とは思いませんでした。 しかし、前述にTetchyさんがおっしゃるように仕掛け人が多過ぎるとボロも出易くなると思うので,仕掛けをしらない人を何人か混ぜるとか,ボロを匂わす表現を与えてくれるとかすれば、よりシビれる作品になったと思います。

No.49 8点 Tetchy 2009/10/21 20:55
嵐の山荘物東野風変奏曲。
まず表向きの事件についてはなんとか犯人は解った。東野氏の文章はあまりに自然すぎてなかなか手掛かりが掴めにくいのだが、これはどうにか真相解明前に解った。
が、しかし本作の肝はそのあとですな。
いやあ、見事騙された!
ひょっとして・・・というのはあったけど、プロローグ読み直していやそれはないだろうと確信したんだけどね。
しかし朋美は可哀想だな~。

※以下大いにネタバレ

よくよく考えるとこの真相にはちょっと無理も感じずに入られない。
24時間、2日間も一つの館で役者といえども芝居を続けられるのかという素朴な疑問だ。しかもその中には素人が4人。どこかで必ずボロが出そうな気がする。その辺をちらりと匂わせるような描写がまたあれば更にこの作品はより現実味を増しただろう。
まあ、この手の趣向の作品は「夢オチ」とほとんど同義なので、読んだ後に裏切られ感が強いのだが、全然そんなことはなかった。お見事!

No.48 8点 りんちゃみ先輩 2009/10/15 19:50
面白かった。騙された。しかしこのトリックは1000ページの長編だったら腹が立ったかもしれない、短編だったらもったいない、ちょうど良い300ページだったから良かったのだろう。やっぱり本格ものは面白いなと感じた。

No.47 5点 E-BANKER 2009/08/01 23:41
比較的初期のノンシリーズ作品。
ラストで作者が企んだ「大技」が炸裂!する有名作。
~8人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を絶たれた8人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まるなか、ついに1人が殺される。だが、状況から考えて犯人は強盗たちではあり得なかった。7人の男女は互いに疑心暗鬼に囚われ、パニックに陥っていったが・・・~

ある意味、たいへん作者らしい作品だなぁというのが正直な感想。
細部まで計算され尽くしていて、非常にスキのないプロット&ストーリーに仕上がっています。
ただ、ミステリー中毒の方なら、何となく途中で「カラクリ」については察してしまう可能性が高いのではないですかねぇ?
ちょっと「いかにも」っぽい描写や展開が目に付いたのは事実。
ラストの「種明かし」も「やっぱりねぇ」と思われた読者も多いかもしれません。(私もそう)
というわけで、あまり高い評価はしにくいんですよねぇ・・・
(「東野圭吾」というだけで、ついついハードルを上げてしまいます)

No.46 6点 江守森江 2009/06/25 15:38
この作品が書かれた当時に初読した時は楽しめた記憶がある。
当時の作者は本格を書いていた。
スリリングな展開と結末手前までの論理的推理は本格そのものだった。
しかし、作品評価の肝である結末の**オチと‘その目的’は、この作品より"かなり"以前に書かれた広瀬正「T型フォード〜」(マニアには有名作品)で使われていた事からパクリ疑惑は払拭出来ない。
そして、現在に至っては夢オチと並ぶしょうもない結末の典型に成り下がったとも思う(ミステリードラマでは未だに良く使われる)
再読しなければ良かった。

No.45 8点 ミステリー三昧 2009/06/25 12:52
<講談社文庫>変則的クローズドサークル物(長編/1990)です。
ラストは大きく期待を裏切られました(良い意味で)。これはアンフェア。読者によっては怒りで床に叩きつけられたり、燃やされたり、ぶん投げられたりするタイプの作品です。しかし、どんでん返し部分でいえば、今までで一番成功した作品でした。このようなプロットの作品がどれだけ存在するかは不明ですが、最初に読んだのが東野圭吾で良かったです。それにしても〇〇さんは愛されていますね。『仮面山荘殺人事件』というタイトルもシャレてます。
同作家の『ある閉ざされた雪の山荘で』もクローズドサークルを扱った作品なのでぜひ読み比べてほしい。彼の本格に対する考え方がわかります。

No.44 9点 2009/05/22 20:55
 ずるいという声もありますが、どんでん返しがあってこそのミステリーだと僕は思います。緊迫感も非常にあり、クローズドミステリーとしても名作だったと僕は思います。
 
 東野圭吾は、初期は本格ミステリーを中心に書いていましたが、最近は社会性に重点を置く作品をたくさん書いています。本格系のミステリーが好きな僕としては、少し残念です。

No.43 8点 H.T 2009/04/05 11:34
帯に「スカッと騙されてみませんか」と書いてあったので、衝動買い。
なるどほ、スカッと騙されました(笑)

No.42 7点 nukkam 2009/01/27 09:18
(ネタバレなしです) 1990年発表の本格派推理小説です(シリーズ名探偵は登場しません)。後年デビューする石持浅海の作品を髣髴させるような風変わりなクローズド・サークル内の事件が印象的で、緊迫感あふれる展開の中に謎解き伏線を巧みに配置しどんでん返しも切れ味鋭いです。スムーズな語り口と(講談社文庫版で)300ページにも満たないコンパクトな分量のためあっという間に読み終えますが中身は充実しています。騙しの基本的な仕掛けは本書以前にも前例があるものですが私はまたまた騙されてしまいました。

No.41 7点 白い風 2008/12/13 18:47
「ある閉ざされた雪の山荘で」と同じような一度限りの特殊業かな。
強盗犯に軟禁された緊迫感は読み応えありましたね。
結末も充分楽しめました。

No.40 7点 vivi 2008/09/06 02:08
解説を先に読むという悪癖がたたって、
かなりの先入観を持って読んでしまったので、
あんまり驚けなかったのが残念。

若干、無理がある場面なんかもありましたが、
アンフェアとも思いませんでした。
まあ「知らなかった」のだから、仕方ないですよね(^^;

しかし・・・練習したのかな?
その辺がちょっと気になってしまいました(笑)

No.39 5点 星屑の仔 2008/09/04 20:41
東野圭吾さんお得意の倒叙ものの作品。
山の中の山荘に、とあるメンバーと強盗が居合わせたと言う状況で、その中で殺人事件が起きたって言う話。

面白かったよ。
確かに面白かったし、それに加えて読みやすかった。
それにあんなどんでん返しがあるとは、と読み終わった後には唸った。

でも同じような作品を読んだことがあるんだよな。
それも東野さんでしたし。

それにこれが「倒叙もの」って聞いて読んでしまったので、あ~なんじゃないかこ~なんじゃないかって予測しながら読んでしまったので、最後の衝撃もいま一つでした。

No.38 7点 ルカ 2008/08/28 02:16
好きなオチです。どんでん返し好きな人にはお薦めできる作品です。

No.37 7点 マニア 2008/08/06 01:39
久しぶりの東野ミステリ。叙述ものとして有名なので、前知識はあったものの見事に騙された。地の文の記述については、真相が明かされた後に非常に上手いと感じた。

ただ、終盤のどんでん返しについては、以前にも似たようなパターンを見たことがあるので新鮮味はなかったかな。

無駄に長くなくテンポの良い点はグッド!
ラストに「ざまあみろ」と思ったのは自分だけ?

No.36 9点 マサトメ・J 2008/08/02 01:08
この手の作品な好みなので、とても楽しめました。
『ある閉ざされた雪の山荘で』も悪くないけど、こちらの方が設定もスッキリしていて「一本!」という感じを堪能できました。

No.35 8点 VOLKS 2008/07/30 21:45
ラストのひっくり返し方、さすが作者。
見事だと感じた。
読み終えてそのタイトルの意味に気付かせるあたりも巧い。


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東野圭吾
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