皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
涼さん |
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平均点: 7.26点 | 書評数: 19件 |
No.19 | 9点 | 闇の底- 薬丸岳 | 2009/08/06 09:49 |
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読み終わった第一印象は、「もったいない」ということでした。
なぜ「もったいない」のかはさておき、とっても面白い作品でした。 テーマは重いけど、ミステリーとしても完成していて、緊迫感があり、読んでいて飲み込まれていきました。 「もったいない」についてなのですが、やっぱりテーマが重過ぎるな、と。 文章の読みやすさとストーリーのおもしろさは、素晴らしいものを持っています。それだけに、もう少し軽い作品を書いたら、すごい作家になるだろうな、と思いました。 高野和明と共に、乱歩賞二大作家ですね。二人とも東野圭吾にどこと無く似ていますが。 あと、タイトルは個人的にはどうかと。。。 |
No.18 | 8点 | 天使のナイフ- 薬丸岳 | 2009/07/16 19:30 |
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「13階段」には劣りますが、それでも乱歩賞史上に残る傑作です。なにしろ、乱歩賞を満場一致で取ったとか。
いろいろな方が指摘していますが、確かにこの作品は主人公の周りにいる人が、特別な人ばかりです。作者の都合よく書いている感じはあります。それでも最後の大ドンデンはめまぐるしいもので、僕は好きです。 まあ、どんでん返しも程々に。ですけどね。 |
No.17 | 7点 | 卒業~開かずの教室を開けるとき~- はやみねかおる | 2009/07/16 19:11 |
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長らく続いたシリーズの完結編です。最終回の掟通りに、それぞれの登場人物にそれぞれの転機が訪れ、物語の幕を閉じます。
正直いって、この本をトリックだけで採点すると、3点ぐらいです。でも、青春小説としてはある程度面白く、文章の面白さもあったので、サービスしてこの点数をつけました。 数々の名作を生んできたこのシリーズが終わってしまうのは悲しいですが、はやみねかおるには、他の面白いシリーズもあります。そっちを読みつつ、他の作家の名作を読んでいきたいです。 |
No.16 | 2点 | ZOO- 乙一 | 2009/07/16 18:59 |
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ごめんなさい。僕にはこういうの無理です。 |
No.15 | 8点 | パラドックス13- 東野圭吾 | 2009/07/16 16:51 |
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近年、少し本格ミステリーから離れつつある東野圭吾が、ついにここまで来てしまったのか。という感じの、「善と悪」を扱ったSFです。
とはいえ、そこは東野圭吾。読みやすいし、あきさせない展開だけに、最後まで物語に飲み込まれてしまいました。SFとして成功しています。 でも、初期の本格ミステリーが好きな僕にとっては、SFは少々不満足だったため、1点減点です。 |
No.14 | 9点 | しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術- 泡坂妻夫 | 2009/07/16 16:43 |
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トリックが妙に不自然で、何でだろうと思っていたら、こういうわけだったんですね。ストーリーも含めても、高評価です。
泡坂妻夫の本ははじめて読んだのですが、面白くて読みやすかったので、どんどん読んでいきたいです。 それにしても、ほんとにすごい本ですね。さすがに食べられませんけど・・・(笑)。←(読んだら意味が分かります) |
No.13 | 8点 | チルドレン- 伊坂幸太郎 | 2009/06/07 00:21 |
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短編、だけど、どこかつながっている。伊坂幸太郎のこの手法が、僕は大好きです。
「死神の精度」も面白かったのですが、こっちの作品は、各短編にミステリー要素が更に多く含まれています。短編の面白さでいったら、宮部みゆきの「我らが隣人の犯罪」ぐらい面白いです。 でも本当に登場人物がかっこよすぎです。伊坂さんの作品は。 |
No.12 | 6点 | どちらかが彼女を殺した- 東野圭吾 | 2009/05/29 21:41 |
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本文中に犯人が提示されていない、という新しい形のミステリーでしたが、僕はそこまで好きではありません。
ストーリーには東野圭吾らしさがあり、最後の場面も緊迫感があっていいのですが、やっぱりミステリーは驚かされてのミステリーです。 ただ、トリックがまったく分からず、すぐにギブアップした僕を助けてくれたネタばれサイトにプラス一点です。 |
No.11 | 9点 | 仮面山荘殺人事件- 東野圭吾 | 2009/05/22 20:55 |
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ずるいという声もありますが、どんでん返しがあってこそのミステリーだと僕は思います。緊迫感も非常にあり、クローズドミステリーとしても名作だったと僕は思います。
東野圭吾は、初期は本格ミステリーを中心に書いていましたが、最近は社会性に重点を置く作品をたくさん書いています。本格系のミステリーが好きな僕としては、少し残念です。 |
No.10 | 8点 | 死神の精度- 伊坂幸太郎 | 2009/05/21 19:57 |
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死神が主人公という現実離れした設定をうまくまとめて、リアリティな作品に仕上げているところは、さすが伊坂幸太郎だと思いました。
短編ですが、全てのお話が微妙につながっている所も面白かったです。 僕的には、死神が主人公ということを生かした「吹雪に死神」が好きですが、最後のお話も好きです。 |
No.9 | 9点 | 13階段 - 高野和明 | 2009/05/18 21:34 |
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乱歩賞作品の中では、薬丸岳「天使のナイフ」より、藤原伊織「テロリストのパラソル」より大好きです。
死刑制度という社会問題に真正面から向き合った名作であり、ミステリーとしても、伏線の張り方もうまいし、二重三重の結末に驚かされました。終盤のドキドキ感もたまらない作品です。 乱歩賞史上ベストスリーに入る傑作だと思っています。 |
No.8 | 5点 | 魔術はささやく- 宮部みゆき | 2009/05/18 21:22 |
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ストーリーには面白みを感じましたが、純ミステリーが読みたい僕としては、トリックは納得がいきませんでした。
少しネタばれですが、超能力を使ってしまうのは、ミステリーの根底を覆してしまうので、僕はどうかと思っています。 |
No.7 | 7点 | ゲームの名は誘拐- 東野圭吾 | 2009/05/18 21:16 |
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偽誘拐を演じているところの熱い駆け引きは、さすが東野圭吾だと思いました。
でも、最後の結末については、ちょっと安易だった感じがします。なんとなく予想のできる展開ですし、最後のページの写真についても、今ひとつはっきりしませんでした。 それでも、誘拐物といわれるミステリーの中では、傑作だったと僕は思います。 |
No.6 | 9点 | 秘密- 東野圭吾 | 2009/05/18 21:10 |
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SFチックな作品という前評判を聞いていたので、あまり期待していなかったのですが、読んでみると、この作品のとりこになってしまいました。
娘の体に妻の魂が宿ってしまったという設定から始まるこの物語は、中盤では肉親が事故にあってしまった男を描きながら、終盤の本当の「秘密」へと続いていきます。 東野さんは、初めこの作品をユーモアを交えた作品にしようとしていたそうです。僕はこっちでよかったと思ってるのですが、ユーモアを交えた「秘密」も読んでみたかったなぁ。 |
No.5 | 9点 | 葉桜の季節に君を想うということ- 歌野晶午 | 2009/05/18 20:53 |
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名作でした。多くを語れないので残念ですが、真実を知った時の驚きは、全ミステリーの中でも数えるほどしかないでしょう。「葉桜の季節」という言葉の意味には、とても感動しました。
伏線といった伏線は少ないですけど、よく読んでみるとある程度はヒントが隠されていますね。それでも推理するのは難しいですけど。 それにしても、このミスの順位はだいぶ参考になりますね。隠れた名作を探しつつ、そっちのほうも参考にしていきます。 |
No.4 | 6点 | 天空の蜂- 東野圭吾 | 2009/05/17 22:15 |
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サスペンスとしては最高の作品。でもミステリーとしては・・・
犯人の正体に驚きがまったく無かったし、動機も今ひとつでした。もう一捻り欲しかったです。 |
No.3 | 3点 | 探偵ガリレオ- 東野圭吾 | 2009/05/17 22:10 |
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東野圭吾が大好きですが、この作品だけは理解できませんでした。まず、一般人が分からない科学を使っている時点でずるいと思いましたし、ストーリー小粒な感じが否めませんでした。
とは言ったものの、他のシリーズ作品はとても面白い作品でした。オカルトに重点をいた「予知夢」と、天才数学者との対決を描いた「容疑者xの献身」は、既に文庫化されているので読んでみるといいです。 |
No.2 | 6点 | 香子の夢−コンパニオン殺人事件- 東野圭吾 | 2009/05/17 20:44 |
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話の内容はよく分かり、意外な犯人(そうでもないか)という点でも悪くは無かったけど、トリックが東野圭吾にしては少しややこしかった気がします。
本格推理としても、あっさりとしていて、かつサプライズなトリックを使って欲しいです。 |
No.1 | 10点 | 容疑者Xの献身- 東野圭吾 | 2009/05/17 20:35 |
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僕のミステリー人生の中で、一番感動して、震えがとまらなかった本です。
ストーリー構成はもちろん、話中の小話、トリックから導き出される「純愛」。 本当にもう素晴らしくて何もいえないので、読んでみてください。 |