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[ 本格/新本格 ]
レイクサイド
東野圭吾 出版月: 2002年03月 平均: 6.09点 書評数: 34件

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実業之日本社
2002年03月

実業之日本社
2004年11月

文藝春秋
2006年02月

No.34 6点 斎藤警部 2015/06/10 08:44
東野作品にしては新機軸にこだわらずあっさり書いた印象。。 と思ってると最後にやっぱりズン!と来た。 子どもを巻き込む陰鬱な内容の割に、妙に薄味なんだけどね。。 何にせよサスペンスと意外な展開/終結は保証付き。 社会派めいたものはさほど感じず。

No.33 8点 蟷螂の斧 2013/07/10 20:13
前半は、どうして犯罪を共同で隠蔽しなければならないのか?という謎を抱え、倒叙形式で物語は展開します。この謎には引き込まれましたね。なにやら、謎は淫らな関係にあるのか?と思いきや、後半、見事に反転。また、主人公に、全員狂っていると言わしめていますが、こちらも見事に反転します。本サイトでは「Xの献身」が8.04(1位)、本作が6.0(75作品中43位)となっていますが、自分の中では、本作の方が断然上位です。

No.32 7点 Tetchy 2013/03/06 21:36
人を殺そうが子供の受験の方が大事、そのためならば死体の処分なぞ何のその、と子供の将来を思う気持ちが強いばかりに生まれる歪んだエゴが渦巻く物語となった。
そのエゴを引き立てるのは、それぞれの夫妻が何がしかの陰湿な感情を持っている点だ。他人の妻に色目を使う夫やみんなで私立中学への合格を目指そうといいながら、塾講師の言葉に過敏に反応し、人の息子より自分の息子の合格を願う本音、中学受験を疑問視する親を危険視し、詭弁を弄して説得を重ねる者など東野特有の人間の嫌らしさが物語には横溢する。

同じ年の子供を持つ親といっても年齢は30代から40代後半までと幅広く、その中には妻への愛情は薄れ、人妻に明らさまな興味の目を向ける者がいるなど、どこか淫靡な香りが漂う。
その淫靡さは実は物語の謎の中心だったことが最後には判明する。
子供のために、という旗印の下で何が正常で何が異常なのかわからなくなっていく夫婦たち。

結局、一同協力して犯罪を隠蔽しようとしたことが異常な心理ではなかったことがたった1つの事実で納得がいく。異常から正常への見事な反転。

さほどボリュームのある作品ではないが、最後は子を持つ親として考えさせられるところがあった。

No.31 5点 TON2 2012/12/10 17:41
実業之日本社
 先に映画を見てしまい、オチを知ったうえで読みました。
 夏休みの信州の湖畔の別荘で、中学受験のために4家族の合宿が開かれる。そこで起こった殺人を隠そうと・・・。
 そつなくまとまっており、犯人の意外性もあります。
 裏口入学などの中学受験のひずみも描かれていますが、主題は子どもに対する親の愛情?です。でも果たしてそう言い切ってしまってよいものかと思いました。

No.30 5点 文生 2012/04/03 10:27
それなりに読ませるが、本格ミステリとしては可もなく不可もない凡作。

No.29 7点 つよ 2011/05/01 22:40
ラストで満足。

No.28 4点 3880403 2011/04/16 03:17
読み易いが予想通りの展開すぎて物足りない。
出てくる人物も魅力的ではなかった。

No.27 5点 kenvsraou7 2011/03/06 23:07
トリックはほんと初歩的だし、ストーリーの重さも
あまり感じず無難な結果。
ただ親というのは子供の罪をも隠してしまうほどに
馬鹿なのだと痛感させられているのは情けなくも感じる。
東野作品にしては独特のせつなさがないように感じる。

No.26 4点 ムラ 2010/12/22 23:31
トリックだけを見ると無難な感じ。
しかし、徹底したフラグ管理や家族問題などをこれでもかと詰め込んでくるのはやはり一味違うと思いました。
壊れそうな人間関係を書くのがとても上手いです。
最後の二ページでやられました。これがなかったら3点だったかも

No.25 7点 spam-musubi 2010/08/24 21:55
ずっと主人公に共感を持てずに進んだが、最後の最後で
(倫理的にどうかという問題はあるが)すっきりした。

この先この家族は、それぞれに心に闇を抱えながらも、
それでも寄り添って生きていくんだろう。
それはそれで幸せなのではないかという気がする。

No.24 6点 ミステリー三昧 2010/08/10 23:08
<文春文庫>家族の在り方を問う社会派ミステリです。
感想としては、登場人物に共感が得られず読後感が悪い。というか家族をテーマとした物語が苦手だ。解説でも述べられていることですが、この物語には内面描写が少ない。私はそれが大いに不満でした。もっと人間一人ひとりにスポットを当ててほしかった。4組も家族がいたことで夫婦関係とか親子の触れ合いが希薄になってしまっていると思います。中途半端に上っ面だけ家族関係を谷間見たところで、こんな動機を持ってこられても説得力ないだろう。客観的にみれば、家族崩壊丸出し。一生に一度しかない中学受験とは言え、犠牲を払い過ぎですね。子供のことに一生懸命。でも信頼はしていない。そのギャップが異様な読後感を生んでいました。
結局○○が犯人というフーダニットパターンを応用したホワイダニットという発想だけは良かった。でも、作者は本格ミステリに比重を置いていない。なんか惜しい。評価し辛い作品でした。

No.23 7点 seiryuu 2010/07/16 18:43
家族ストーリーの東野作品好きだわ。
ストーリーや構成がよくて人物描写もうまくて文章力があるから
惹きこまれるんだろうね。
「家族」とは?と考えさせられる。

No.22 6点 STAR 2010/02/26 16:23
(ネタバレあり!)
スラスラ読めて、合宿中のさまざまな出来事もスリリングです。
ラストはあれでいいのかもしれませんが、今までは冷静で合理的な主人公が最後感情に流さて・・・なんだか不自然な感じでした。

No.21 4点 江守森江 2009/09/14 11:00
東野圭吾は、ある時期を境に私の嗜好する本格ミステリの対岸に突き進む作家の代表になってしまった。
それ故に、常に辛い採点になってしまう。
東野作品のメディアミックスの弊害か小説より先に映像化作品に接する事が多く、その後に小説を読んで喜びが増した事がない。
この作品もそんな一例だった。
それでも、小説を先にすれば・・・と後悔しないのだから、私にとっては、その程度の物なのだろう。
唯一嬉しいのは読了に時間を要しない事だろう。

No.20 6点 白い風 2008/08/26 22:26
この作品は先に映画を見ました。
その後東野作品を読むきっかけの一端を担ったのはいいんだけど、感動はやはり落ちちゃいましたね。
それにラストが映画と違っていて、私自身は映画の方がよかったのも評価を下げる理由になりました。

No.19 8点 COBRA 2008/06/13 14:08
道徳的には微妙も、ラストが好き。

No.18 6点 こう 2008/06/11 23:21
 相変わらずストーリーテリングを発揮した作品だと思います。謎の主眼は何故他の両親たちが一致団結して犯行隠蔽にあたるのか、という動機一本ですが一気に読まされました。
 犯人については現代ではありふれていますし20年前くらいのイギリスの作品集で類型作品も2、3あったと思いますが何故全員で協力して、という所に説得力をまあまあ持たせているかな、と思います。現実的にはどうかな、と思わないこともありませんが。
 あとラストの所は主人公をあれだけ理詰めな男にしているので正直納得できません。最後の衝撃を与えたかったのでしょうが翻意するものかちょっと疑問に思いました。 

No.17 6点 あびびび 2007/11/28 13:37
重みはないかも知れない。でもスラスラ読める文章はさすが。最後まで楽しく読めた。

No.16 6点 いけお 2007/10/10 13:21
軽い感じで楽しめる。
変な家族たちだと思って気持ち悪かった。

No.15 7点 akkta2007 2007/07/24 19:44
四組の親子が参加する中学受験の為の勉強合宿・・・
その別荘には夫の愛人が死体となって横たわっていた。
妻が言った「わたしが殺したのよ」・・・

親たちは事件の鍵を握る子供たちを守ろうとする・・・
はたしてその真相はいかに・・・新たに事件が動き出す・・・

読み始めるとついつい先が気になる作品であった。
東野作品ではいつもこんな感じであるが・・・
夢中になること、間違いなし!


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