皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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本格ミステリ・ベスト10 2001 探偵小説研究会編・著 |
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雑誌、年間ベスト、定期刊行物 | 出版月: 2000年12月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 2件 |
原書房 2000年12月 |
No.2 | 7点 | Tetchy | 2010/05/30 21:47 |
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表紙が江戸川乱歩フィギュアから何がなんだか解らないグロい幻想画に変わり、手に取るのを躊躇したことをいまだに覚えている。
さてランキングだが『このミス』と同じ泡坂妻夫氏の『奇術探偵曾我佳城全集』であったのが意外。以下も『このミス』に付和雷同するかのようなランキング。本格ミステリが台頭してきたのか、この後しばらく両者のランキングは似通ってくる。 版元が東京創元社から原書房に変わり、前年までの『本格ミステリ・ベスト10』に比べ、かなりソフトな装丁に仕上がっており、かなり『このミス』を意識している。 だが内容の方のディープさはさほど変わっていない。『このミス』と比較するのは反則かもしれないが、トリのコラムにコミケを持ってくるなど、これこそ同人誌の域を脱していないように思える。加えて座談会の内容と云ったら…。こいつら本当にこんな言葉で話してんのかと目を疑うばかりだ。 とは云え、これが本当のスタートだったと今にして思う。 この転換が現在の充実振りの素地を作ったかと思うと、歴史の証人だったのかなぁ。 |
No.1 | 5点 | 江守森江 | 2010/05/28 02:35 |
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本来なら年刊雑誌なので一律3点なのだが、東京創元社から原書房に移籍し大幅改革された点を評価し5点とした。
値上がり傾向だったのを800円に値下げしボリュームアップされた。 「このミス」を売るための手本とし、海外ランキング・作家ランキング・作家の近況を始め、1ページづつながら11位〜20位の作品も紹介されだした。 地味なままだが見やすい作りの本になり好感がもてる。 そして、個人的な一番の注目は千街晶之[映像で観る「本格ミステリ」の世界]を含むマニア向けコラムの充実だろう。 ランキングそっちのけで改革を賞賛してしまった。 東京創元社より原書房の方が売るためのセンスは格段に上だろう! |