皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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ジャーロ 2010年夏号 |
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雑誌、年間ベスト、定期刊行物 | 出版月: 不明 | 平均: 3.00点 | 書評数: 1件 |
No.1 | 3点 | 江守森江 | 2010/08/22 03:29 |
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毎度のごとく雑誌に関しては一律の3点。
現在好評?発売中だが取り扱い数は極めて少ない。 掲載される小説は偶に傑作があるが作家個人の本になってから読めばいいと思っているし、夏号しか見ないので連載作品も読まない事にしている。 さて、本題である本格ミステリ大賞の愚痴に入ろう。 極めて私的な嗜好の問題だが、近年の本格ミステリでは頂点を争えると思っている古野まほろ「天帝の〜」が有栖川有栖以外の選考委員に受け入れられず候補落ちした時点で本格ミステリ大賞への期待が激減した。 受賞争いだが、綾辻「Another」が本格ミステリとして受け入れられ投票が伸びるか? 明らかに今回の候補作より高レベル作品(首無し)で受賞を逃した三津田信三をどう評価するか? 既受賞作家でシリーズ前作が低評価だった歌野をどう扱うか(前年度の既受賞作家の扱いに関する問題提起が有利に働くのか?) 終わってみれば「Another」を本格ミステリ扱いせず他作への投票も多くなり評が割れ、三津田・歌野のダブル受賞になった。 大賞受賞の両作とも受賞レベルに到達しているか甚だ疑問だが、受賞作無しで10周年では寂しすぎる面もあった。 総括して、この年度の国内本格ミステリは突出した作品も無く出版不況を象徴していた。 本格ミステリの現状一番の問題は若いファンが増えず読者の高齢化なのだそうだ。 |