皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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本格ミステリー・ワールド2010 監修 島田荘司 |
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雑誌、年間ベスト、定期刊行物 | 出版月: 2009年12月 | 平均: 4.00点 | 書評数: 2件 |
南雲堂 2009年12月 |
No.2 | 5点 | Tetchy | 2010/08/31 22:26 |
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相変わらず島田荘司監修と銘打たれているが、島田は冒頭に巻頭言を捧げるだけで、象徴的存在に過ぎない。今まで二階堂黎人の俺ミスと云われるほど、独裁的な内容で、むかつくことばかりだったが、今回は独裁的発言がなくなったことは喜ばしいものの、逆に毒気が無くなってしまった。まあ、非常に贅沢な感想ではあるが。
しかしこのムックはもう少し一般人に門戸を開いてもいいのではないか?コラムが学術的に富んでてとっつきにくい。装丁も特集の作家以外は一色刷りでなんとも味気ない。 よくこれで商売が成り立つなと余計な心配をしてしまうほど、硬派なムックだ。 |
No.1 | 3点 | 江守森江 | 2010/03/18 20:28 |
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とりあえず、年間ランキングの類なので一律の3点。
まず、巻頭企画が「アジア本格の黎明」な時点でゲンナリする(「島荘よ!アジアの藻屑と消えてくれ」とさえ思ってしまう) 目玉企画の「黄金の本格ミステリー」でも二階堂黎人が私物化しながら島荘に媚びる選出作品が見受けられ更にゲンナリする。 これだけだと流石に売れない(売り物として成立しないレベル)ので、お茶濁し的にその他諸々のコーナーがある。 其方は所々面白いが購入する程ではない。 巻末「本格ミステリー・リスト」で現在の本格ミステリの主流な作風の作品に境界線上の※印を付ける認識にも疑問が残る。 先々の参考資料として図書館に一冊あれば(この時期に予約無しで貸出可な事実からも)なんら問題ないだろう。 ※ボヤキ 国内に腐るほどのミステリー作家が居るし、続々デビューもしているのに、わざわざアジア圏のミステリー作家掘り起こしなんか必要だろうか!! |