皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
このミステリーがすごい!2001年版 別冊宝島編集部編 |
|||
---|---|---|---|
雑誌、年間ベスト、定期刊行物 | 出版月: 2000年12月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 2件 |
宝島社 2000年12月 |
No.2 | 3点 | 江守森江 | 2010/05/28 02:10 |
---|---|---|---|
毎度のごとく年刊雑誌なので一律の3点。
こちらも毎度のごとく、海外翻訳作品ランキングに興味はない。 ランキングに関しては泡坂妻夫の1位に尽きる。 それ以上に「本ミス」の変革により、私的にはランキングと隠し玉のコーナーを眺めるだけの本になってしまった。 しかし、一般的なミステリー普及への貢献は海外翻訳作品や広範な作品を扱うので「本ミス」を格段の差で上回る。 その点で出版意義は大きい。 |
No.1 | 7点 | Tetchy | 2010/05/24 22:24 |
---|---|---|---|
この年の国内1位は泡坂氏の『奇術探偵曾我佳城全集』。既出の短編も収録された短編集にこれほどの支持が集まるとは、正直意外。
2位は横山秀夫氏の『動機』。この年が横山ブームの始まりといえよう。また14位に古泉迦十氏の『火蛾』が入っているのも興味深い。たった1作のみの発表で文庫化もされていない幻の作品になりつつある。 海外はジム・トンプソンの『ポップ1280』、シェイマス・スミスの『Mr.クイン』が1,2位を占めた。ノワール系と呼ばれる小説がこの頃台頭しだした時期。しかしノワール系とはなんぞや?と問われると、その明確な定義が未だにないのが斯界の相も変わらない風潮だが。 海外についてはミステリ作家が乱出される状況故か、約2年のスパンで新旧交代が行われているような感じだ。ずっと共にする作家を決めて、常に支持していくような風潮がこの頃にはない。 内容的にはあくまで企画で勝負しようとしている点が良かった。 |