海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ クライム/倒叙 ]
白夜行
東野圭吾 出版月: 1999年08月 平均: 7.93点 書評数: 121件

書評を見る採点するジャンル投票


集英社
1999年08月

集英社
2002年05月

No.41 9点 ウエストウッド 2004/06/20 17:20
切ない傑作。

No.40 5点 SD 2004/05/13 23:10
自分にとって好きか嫌いかと聞かれると「どちらでもない」としか返事ができないような作品
「秘密」「手紙」と読んだ後だったので期待が大きすぎたかな

No.39 9点 モトキング 2004/03/31 15:53
やはり一言目は「面白い」だろう。
読後の、この言いようのない感覚。自分の心の中に、この本を読んだことにより生じた何かがある。そんな感覚。知らず深呼吸をして、大きなため息がでた。
これは間違いなく、本作に深くのめり込んだ証拠だろう。このような読者に訴えかける某かの存在が、小説の出来不出来を示す定義ならば、本作は作品の良し悪しなどという些末な論議を待たない、完全なる傑作であることに間違いはないと思う。
確かに、色々気になる点はある。
最後の方で、刑事の視点により補完されていく二人の関係。これは個人的にはいらなかった。ここで明らかになる全ては、ここまで彼ら二人の生い立ちを全てを読んできた読者にとっては、全く持って新しいパーツではなく、単に読み解こうとしない読者に対する親切設計だったに過ぎないと思う。
あるいは、作中にも読者的視点を持つ人物を登場させたかったのかも知れないが、「人知れず」というのが、この「白夜行」において決定的に悲哀を誘う要素だったのではないだろうか。
しかし、あの刑事の登場無くしては、あのラストは無かっただろう。だから私はあのラストでなくても良かった。
もちろん、この人知れず歩き続ける「白夜行」には、その道程の危うさ故の破綻は必要だと思う。しかし、それは決して道徳的なもので無くても良いと思う。
警察に追われて死を選ぶというシーンは、男の死への潔さとその死の事実を知ったときの女のリアクションから、見えざる二人の、圧倒的な、そして両人以外の誰一人として理解出来ないだろう、深い、深すぎる「絆」の存在が強調される。
しかし、やや厳しい言い方をすれば、それだけだ。警察の登場、介入以外にも、より「白夜行」に相応しい「破綻」が演出出来たはずだ。と、そう感じてしまう。
それと、この一対の男女、いや女と男。このダイヤモンドより硬い絆について、それが何故に形成されたのか、非常にわかりにくくても不親切でも良いから、もう一つだけ解き明かす何かのキーが欲しかった。いや、匂わし、想像のきっかけを与えてくれるだけでも良かった。
色々、注文を付けたが、この注文には、自ら提案出来るような具体的な代替案は無い。正直、これを微修正した、より良い作品など想像も付かない。
無論、それは本作がそれほどまでに素晴らしいからだ。
もちろん、以上の注文は、完全なる的はずれかも知れない。この注文を満たすことにより、この奇跡の結晶のような本作を構成する何かが欠如してしまうかも知れない。
それでも、本作が素晴らしいからこそ、何か湧き出る想い。ただそれだけだ。

No.38 10点 まさ 2004/03/19 16:42
このボリュームでも最初から最後まで飽きさせません!

No.37 9点 スズキ 2004/03/12 19:53
個人的には、ラストの物足りさが良いと思う。
あと、みんな揃ってリョウ派だね。
僕はユキホ派!

No.36 10点 ユニバ 2004/03/10 19:37
亮司と雪穂の間にはどんな会話があったのだろう?

なぁんて読後に想像できるこの作品がおれミスNO1かな

No.35 8点 西野圭吾 2004/03/05 20:05
皆さんと同様、ラスタに物足りなさや読後感のむなしさを感じました。しかし、まるで自分のその十九年間を生きてきたように感じさせる東野氏の文章力と表現技法には感服しました。人生とはなんなのか、生きるとはどういうことかを感じさせられた傑作です。

No.34 8点 かつとし 2004/02/27 12:59
「自分は白夜行だ」という以外に、リョウと雪穂のお互いの感情の接点が見えてこないのが残念ですが、非常におもしろく読むことができました。

No.33 10点 まゆりんご 2004/02/18 00:27
まずこの手法に感心。作者の能力には驚かされる。珍しくぼやけた結末がいいと思った。個人的には女より男の主人公の方が魅力的だった。ただ2人が「えびとはぜ」なら男はどんな見返りが何だったのか、何を求めていたのかよくわからない。

No.32 9点 あめ上がり 2004/02/10 00:02
本の分厚さを感じず一気に読めた。大変おもしろい。
ただ、昭和の象徴的な風潮や事件を取り入れすぎは・・・
もう少し絞ったほうが無理がなくていいと思う。
しかし、東野さんの溢れる才能が発揮できている作品であることには間違いない。

No.31 10点 ぶんぶん 2004/02/03 00:46
けっこう長いけどそれに見合う作品だったと思います。。

No.30 5点 shun 2004/01/13 22:10
読後すっきりせず。結局最後は桐原死んでしまいましたし、中途半端な終わり方で個人的に好きではないです。

No.29 8点 ばやし 2004/01/12 10:10
私が読んだ東野作品の中では1、2を争うおもしろさだと思いますね^^でもいまいち満足出来なかったです(嫌な子だ私)長編小説は比較的好きなので東野圭吾の長編小説を読めて良かったです♪

No.28 10点 西尾亮 2003/11/18 01:36
最高におもしろい!!是非読んでみてください!!

No.27 10点 kino 2003/08/31 01:13
 東野作品の中で一番好き。読み出したら止まらず、二日で読んでしまった。たしかに言われてみれば、『火車』と感じが似てるなあ。でも、私は断然『白夜行』派!主人公二人に魅力を感じた。        私が女だからか、雪穂にはムカつき(こんな女が近くにいたら絶対許せん)、亮司にはかなり好感をもってしまった。全体のぼやけた感じや、結末も、私はこれでいいと思う。すべてをはっきり書いてしまったら、主人公の魅力、ひいては作品自体の魅力も半減してしまうのでは?

No.26 9点 日影門 2003/08/27 22:09
 宮部みゆき「火車」に比肩しうる作品。
 これを読んでとやかくいう人間は、K岩J吾氏同様(初期のサスペンス横溢する作品よ、何処へ!)、想像力を失った人ではなかろうか。

No.25 9点 りえ 2003/08/26 23:48
素直におもしろいと思った。あんなに長いのに、一気に読める。ただラストは、えっ?これで終わりなのー?と、ちょっと拍子抜け。東野さんは人物の描き方が丁寧だなーと思う。この人の作品の中で、コレが一番衝撃的。

No.24 6点 スネイク 2003/07/17 12:45
終わり方や亮二・雪穂の思いが見えないのはやっぱり不満。もう一度最初から読めば二人の心が少しずつ見えてくるだろうか...。

東野さんの作品は、腹八分な終わり方をすると思う。読者のをある程度満足させるけど、すべての真相がわかってお腹いっぱいというようにはしてくれない。
そこであれこれ想像することになるのだが、不満でもある反面そこが楽しいともいえる。
そういう意味ではこの作品はかなり評価できる。

No.23 7点 BJ 2003/07/04 21:39
話は面白く読めた。みるみる残りページが少なくなり、どう結末をつけるかと心配したら、そうきたか。
 もっと、意外なオチが欲しかったなあ。
 しかし、私にとっては桐原の行動原理が最後まで理解不能。贖罪?無償の愛?共生関係ってのは相互の利益のはずだが、桐原にとっては何?教えて欲しい

No.22 10点 ごんべ 2003/07/02 14:28
初めて読んだ東野作品(厳密にはパロディモノを少し読んで、拒否反応を示してしまって彼の作品には手をつけなかったのであるが)。
人に薦められて読んだのですが、これほど一気に読ませてくれるとは思いませんでした。寝るのが惜しいくらいでしたよ。
自分にとって出身地の関西が舞台であったというのも、理由の一つかもしれないけど、日本のノワールミステリの中でも秀逸なんじゃないかな?
ただラストには救いがなかったなぁ。でもこの点数をあげたい。


キーワードから探す
東野圭吾
2024年11月
架空犯
平均:7.00 / 書評数:1
2024年01月
ブラック・ショーマンと覚醒する女たち
平均:5.00 / 書評数:3
2023年09月
あなたが誰かを殺した
平均:6.60 / 書評数:5
2022年08月
ガリレオの事件簿1 ポルターガイストの謎を解け
平均:5.00 / 書評数:1
2022年04月
マスカレード・ゲーム
平均:6.50 / 書評数:2
2021年09月
透明な螺旋
平均:5.00 / 書評数:4
2021年04月
白鳥とコウモリ
平均:7.38 / 書評数:8
2020年11月
ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
平均:6.50 / 書評数:6
2020年03月
クスノキの番人
平均:6.25 / 書評数:4
2019年07月
希望の糸
平均:6.71 / 書評数:7
2018年10月
沈黙のパレード
平均:6.67 / 書評数:9
2018年03月
魔力の胎動
平均:7.00 / 書評数:1
2017年09月
マスカレード・ナイト
平均:6.00 / 書評数:4
2017年03月
素敵な日本人
平均:6.67 / 書評数:3
2016年11月
雪煙チェイス
平均:6.00 / 書評数:2
恋のゴンドラ
平均:6.75 / 書評数:4
2016年08月
危険なビーナス
平均:5.50 / 書評数:4
2015年11月
人魚の眠る家
平均:6.88 / 書評数:8
2015年05月
ラプラスの魔女
平均:5.44 / 書評数:9
2014年08月
マスカレード・イブ
平均:6.00 / 書評数:11
2014年05月
虚ろな十字架
平均:6.43 / 書評数:7
2013年11月
疾風ロンド
平均:6.17 / 書評数:6
2013年09月
祈りの幕が下りる時
平均:6.56 / 書評数:16
2013年04月
夢幻花
平均:6.69 / 書評数:13
2012年10月
禁断の魔術
平均:5.73 / 書評数:11
2012年08月
虚像の道化師
平均:5.44 / 書評数:9
2012年03月
ナミヤ雑貨店の奇蹟
平均:7.00 / 書評数:15
2012年01月
歪笑小説
平均:5.29 / 書評数:7
2011年09月
マスカレード・ホテル
平均:6.30 / 書評数:27
2011年06月
真夏の方程式
平均:6.15 / 書評数:27
2011年03月
麒麟の翼
平均:6.08 / 書評数:25
2011年01月
あの頃の誰か
平均:4.22 / 書評数:9
2010年10月
白銀ジャック
平均:6.13 / 書評数:15
2010年07月
プラチナデータ
平均:5.07 / 書評数:15
2010年01月
カッコウの卵は誰のもの
平均:5.21 / 書評数:14
2009年09月
新参者
平均:6.70 / 書評数:33
2009年04月
パラドックス13
平均:5.77 / 書評数:13
2008年10月
ガリレオの苦悩
平均:5.71 / 書評数:17
聖女の救済
平均:6.85 / 書評数:47
2008年03月
流星の絆
平均:6.50 / 書評数:18
2007年11月
ダイイング・アイ
平均:5.62 / 書評数:16
2007年07月
夜明けの街で
平均:5.00 / 書評数:21
2006年12月
使命と魂のリミット
平均:6.40 / 書評数:15
2006年07月
赤い指
平均:6.89 / 書評数:45
2005年08月
容疑者Xの献身
平均:7.93 / 書評数:107
2005年04月
黒笑小説
平均:5.88 / 書評数:8
2004年12月
さまよう刃
平均:6.65 / 書評数:26
2004年01月
幻夜
平均:6.76 / 書評数:17
2003年08月
殺人の門
平均:4.43 / 書評数:14
2003年05月
おれは非情勤
平均:5.80 / 書評数:5
2003年03月
手紙
平均:6.63 / 書評数:38
2002年11月
ゲームの名は誘拐
平均:6.23 / 書評数:31
2002年07月
トキオ
平均:6.94 / 書評数:33
2002年03月
レイクサイド
平均:6.09 / 書評数:34
2001年06月
超・殺人事件―推理作家の苦悩
平均:6.31 / 書評数:26
2001年03月
片想い
平均:5.91 / 書評数:22
2000年06月
予知夢
平均:5.39 / 書評数:31
2000年04月
嘘をもうひとつだけ
平均:6.09 / 書評数:32
1999年08月
白夜行
平均:7.93 / 書評数:121
1999年02月
私が彼を殺した
平均:6.25 / 書評数:48
1998年09月
秘密
平均:7.14 / 書評数:78
1998年05月
探偵ガリレオ
平均:5.24 / 書評数:58
1997年02月
パラレルワールド・ラブストーリー
平均:6.89 / 書評数:36
1996年10月
名探偵の呪縛
平均:5.17 / 書評数:24
1996年09月
悪意
平均:7.79 / 書評数:110
1996年07月
毒笑小説
平均:6.12 / 書評数:8
1996年06月
どちらかが彼女を殺した
平均:5.57 / 書評数:72
1996年02月
名探偵の掟
平均:6.52 / 書評数:56
1995年11月
天空の蜂
平均:6.88 / 書評数:32
1995年10月
怪笑小説
平均:6.07 / 書評数:14
1994年08月
虹を操る少年
平均:4.94 / 書評数:18
1994年05月
むかし僕が死んだ家
平均:6.91 / 書評数:56
1994年02月
怪しい人びと
平均:6.00 / 書評数:16
1993年12月
浪花少年探偵団2
平均:6.33 / 書評数:9
1993年09月
分身
平均:6.50 / 書評数:26
1993年02月
同級生
平均:6.20 / 書評数:20
1992年10月
美しき凶器
平均:5.69 / 書評数:16
1992年03月
ある閉ざされた雪の山荘で
平均:7.08 / 書評数:88
1991年12月
天使の耳
平均:6.33 / 書評数:21
1991年07月
回廊亭の殺人
平均:5.52 / 書評数:27
1991年01月
変身
平均:6.10 / 書評数:40
1990年12月
仮面山荘殺人事件
平均:7.09 / 書評数:94
1990年07月
犯人のいない殺人の夜
平均:6.76 / 書評数:29
1990年06月
宿命
平均:6.73 / 書評数:33
1990年04月
依頼人の娘
平均:4.46 / 書評数:13
1989年10月
ブルータスの心臓−完全犯罪殺人リレー
平均:6.31 / 書評数:16
1989年07月
殺人現場は雲の上
平均:3.36 / 書評数:14
1989年05月
鳥人計画
平均:5.85 / 書評数:20
眠りの森
平均:5.88 / 書評数:32
1989年01月
十字屋敷のピエロ
平均:5.88 / 書評数:32
1988年12月
浪花少年探偵団
平均:6.00 / 書評数:10
1988年10月
香子の夢−コンパニオン殺人事件
平均:5.11 / 書評数:9
1988年07月
魔球
平均:6.52 / 書評数:40
1987年12月
11文字の殺人
平均:5.05 / 書評数:20
1987年06月
学生街の殺人
平均:6.43 / 書評数:23
1986年08月
白馬山荘殺人事件
平均:5.46 / 書評数:26
1986年05月
卒業−雪月花殺人ゲーム
平均:5.28 / 書評数:39
1985年09月
放課後
平均:5.52 / 書評数:67
不明
たぶん最後の御挨拶