皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ クライム/倒叙 ] 白夜行 |
|||
---|---|---|---|
東野圭吾 | 出版月: 1999年08月 | 平均: 7.93点 | 書評数: 121件 |
集英社 1999年08月 |
集英社 2002年05月 |
No.81 | 7点 | ミステリー三昧 | 2009/12/31 12:52 |
---|---|---|---|
<集英社文庫>代表作として名高い大長編ノワール・ミステリーです。
きっと、この物語の最大の謎は主人公「桐原亮司」「西本雪穂」の存在だろう。主人公ではあるが(二人の視点からではなく)二人を取り囲む第三者の視点によって「二人の人生」が描かれている。それ故に「本当の姿」が掴めない構成になっている。何を思い、何を考え、何を抱えながら生きているのかが(二人を取り囲む登場人物と同様に読者も)全く分からない。リーダビリティーの根源はそのプロットの妙にあるといっても過言ではない。厚さを気にせず読めたのは二人の人生を追う過程だけでも「ミステリー」として成立しているからだと思う。 亮司の不審な行動の根本にあるものは「雪穂」だった考えられる。確かな結論は出ていないが、雪穂の「最愛の人」は亮司だと信じたい。・・・けど、ラストのセリフはあまりにも冷たい。 全く心が読めないのが、怖い。そして、悲しい。 |
No.80 | 4点 | simo10 | 2009/09/20 23:16 |
---|---|---|---|
本格ミステリなのだろうと勝手に思い込んで読んでしまいましたが、そんなミステリ色強くないんですね。
主人公二人を第三者の視点から描くことのみに徹する文章は、確かに主人公達に対する想像力を掻き立てられるものがありました。 とはいえ主人公達のやっていることは、方法がえげつないのはジャンル上許せるとしても、目的が私利私欲なので、読んでいて気分の良いものでなかったです。 登場人物やその特徴を一人一人メモしながら読んでいくタイプの私にとっては、増殖し続けていく登場人物達が結局何の伏線にもなっていなかったので、読後にちょっと腹立たしくもありました。(逆恨みだけど) |
No.79 | 6点 | touko | 2009/08/19 21:15 |
---|---|---|---|
火車とマークスの山とよくあるピカレスクロマンとACものと社会派ものとはやりの昭和史ものを混ぜたって感じで、超売れ線なのはわかるし、文章・展開は非常にあっさりとしていてテンポがよく、長いのに1晩で読めるし、読んでいる間はつまらなくはなかったんですが、設定、各人物造形とも類型的すぎて、新鮮味がまったくなくて……。
うまい作家だとは思うんですが、これはちょっとあざとすぎて、げんなりした部分も。。 |
No.78 | 10点 | nishis2rp | 2009/08/04 00:39 |
---|---|---|---|
おさない頃に江戸川乱歩やコナンドイルしか読んだことが無かった私が、大人になってミステリーを読み始めたきっかけとなった作品。時代の背景と移り変りに共感できる年代でよかった。 |
No.77 | 4点 | okutetsu | 2009/07/01 04:52 |
---|---|---|---|
長い割に特にスッキリした終わり方ではないので不満でした。
著者の作品は全体的に女の描き方が好きになれないことが多いです。 |
No.76 | 10点 | ちぃ | 2009/03/06 22:40 |
---|---|---|---|
何度読んでも楽しめる作品でした!
主人公2人の心理描写がない分想像が膨らみました(笑) 分厚いですが、最後まで飽きずに読める作品でした。 |
No.75 | 9点 | だい様 | 2009/03/05 10:35 |
---|---|---|---|
第三者の視点で書かれている為主人公2人の心理状況がわからないといった作風がまた面白い。
読後も感慨に浸れ満足できた。 |
No.74 | 9点 | zedd | 2008/11/10 03:05 |
---|---|---|---|
読み応え充分。読後しばらく考え込んでしまった。どころか、今でもときどき感慨に耽るほど。 |
No.73 | 3点 | とろろ | 2008/11/03 21:29 |
---|---|---|---|
無駄に長い。 |
No.72 | 9点 | ryo | 2008/08/25 07:35 |
---|---|---|---|
昨日2回目の読了。またまた一気に最後まで読めました。
いろんな???はありますが、とにかく引き込まれるし、読後の虚脱感はくせになります。「幻夜」の評価はわかれるでしょうが、私はどちらも大好きな作品です。 役者変更して、もう一度映像化して欲しいです。 |
No.71 | 8点 | ElderMizuho | 2008/08/20 18:36 |
---|---|---|---|
はじめはほとんど前の見えない、焦点がぼけた状態から物語は進んでいく。
それがだんだんピントが合ってきて最後にはよく見えるようになる。 その過程がなんとも心地良い。ラストは震えましたね。ただ個人的には振り返ってほしかったですけど。 問題点としてはエロシーンに重要な伏線や手がかりが含まれている、というより物語の根幹の事件自体が・・なので人には勧めにくいこと。残念 |
No.70 | 10点 | ちゃい | 2008/08/06 17:57 |
---|---|---|---|
ドラマで見て泣いて、その後にこの本を読んでストーリーは知ってたはずなのに更に泣きました。
悲しい話ではありますが、本当に名作です! |
No.69 | 4点 | sasami | 2008/07/03 08:03 |
---|---|---|---|
2人の計画通りに物事が運びすぎてますよね
ちょっとやりすぎじゃないかって気がします。 |
No.68 | 10点 | COBRA | 2008/06/13 14:14 |
---|---|---|---|
東野作品では、やはりナンバー1だと思う。
書き方による視点の為に、想像力が膨らむ。 |
No.67 | 6点 | no.3 | 2008/05/25 00:53 |
---|---|---|---|
東野作品は可もなく不可もなくといったイメージだったのですが、容疑者Xの献身が面白かったので、同じく評判のよい白夜行を読んでみました。
が、これはダメでしたね。読後感が悪すぎて構成の美しさを打ち消してしまいました。他の方も言われているように「火車」と似た要素が多くてつい比べてしまいます。火車のラストの余韻の深さとは対照的でした。 犯罪小説として読んでも、主人公に魅力を感じられないのが残念です。 文章は非常に読みやすく、人物の設定もわかりやすいですし、時代背景の描写や犯罪方法の詳細などよく書けているなぁと思うところがたくさんありました。物語の構成は単純ではないのに、ほぼ一気に読み終えられる、この読ませる力はものすごいです。さすがと言うべきでしょう。 共生関係の二人の「絆」というものは私には感じ取れませんでした。絆を描きたかったわけではなく、この構成のために共生関係の二人を生み出したように感じます。 この主人公の女性のすさまじいまで上昇志向の源が一体何なのか、説明が欲しかったです。幼少の頃の境遇や、取って付けたような悲惨な体験だけでは納得できません。 全てを読んでいるわけではないのですが、東野作品の女性を私は魅力的だと思ったことがなく、男性の方が上手に書ける作家さんなのではないかと思っているので、この作品も男性を主人公にしていれば、もう少し楽しめたかもしれない気がします。 |
No.66 | 9点 | Take | 2008/04/30 15:11 |
---|---|---|---|
ぐいぐい引き寄せられ、とにかく一気に読んでしまった。
登場人物のキャラクタが一人一人に存在感があり、 まったく異なったストーリーが1つに集結していく感じが見事です。 ただなぜ、ここまでリスクを抱えていく必要があったのだろう。 二人でもっと地味な安住の地を求める解答はなかったのか、 と思ってしまった。 関係ないが、馳星周の解説(あとがき)もよかった。 |
No.65 | 6点 | あびびび | 2008/04/16 11:48 |
---|---|---|---|
東野圭吾は好きだが、この作品はしんどかった。もう一度読めばおもしろいのかも知れないが、次の幻夜は読む気が起こらない。自分のわがままでしかないのだが…。 |
No.64 | 8点 | itokin | 2008/03/15 17:30 |
---|---|---|---|
いろんな伏線を絡ませて最後まで飽きさせず盛り上げていく手法はさすが。しかし、これが本当の愛ならば最後にもうひとつジンとくるものがほしい。読み終わってなぜか映画「禁じられた遊び」を思い出した。 |
No.63 | 10点 | 殿一気 | 2008/03/06 00:00 |
---|---|---|---|
いままでの私の読書歴の中で、最も一気読みした作品でした!抜群に面白かったですね。それだけにドラマ化されると聞いた時は心躍るものがあったのですが……残念としかいいようがなかったですね。 |
No.62 | 9点 | 白い風 | 2008/02/12 23:41 |
---|---|---|---|
二人の男女(少年・少女)の2重構造での進行も、全く別の小説を同時進行させて読んでいる感じが印象深かったです。
題名通り昼間を歩けない(薄暗い夜道を歩く)二人の人生観(宿命)が私には惹きつけられました。 |