皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
no.3さん |
|
---|---|
平均点: 6.38点 | 書評数: 8件 |
No.8 | 4点 | 氷の華- 天野節子 | 2009/09/02 22:23 |
---|---|---|---|
前評判が高すぎました。色々なところが中途半端な印象です。
目新しさを感じませんでした。 |
No.7 | 4点 | アヒルと鴨のコインロッカー- 伊坂幸太郎 | 2009/09/02 22:14 |
---|---|---|---|
ひとことで言うと、合いませんでした。文章も登場人物も好みではなかった。
ちゃんとした大人が1人も出てこないし、学生たちには生活感が全くありません。 簡単に人が死に過ぎる。 良くも悪くも軽い感じで、映像化には適しているのかもしれないです。 ミステリ要素のある部分だけはちょっと楽しめました。 |
No.6 | 8点 | そして二人だけになった- 森博嗣 | 2008/10/02 00:19 |
---|---|---|---|
これは好きです。まだ森氏がミステリを書こうとしていた頃の作品ということなのでしょうか。期待せずに読んだので、かなり楽しめました。
ラストは、賛否両論あって当然だと思いますが、いろいろな解釈も可能ですし、私は別に不快ではありません。この無茶ぶりが森氏らしいという気もしますし。 Gシリーズがミステリとしては酷いので、相対的にこちらの評価が上がっているだけかもしれませんが、舞台設定なども魅力的に感じました。 |
No.5 | 7点 | 奇偶- 山口雅也 | 2008/09/22 23:06 |
---|---|---|---|
「生ける屍の死」と「キッズピストルズ」の印象が強いと思いますが、今作は、目を患い精神が不安定になる作家が主人公で、全く違う作風です。主人公≒作者と思って読んだので、鬱っぽい心理描写が興味深かったです。
ミステリとしてというより、作者の内面吐露を楽しんでしまった感じですが、私には面白かったです。 ミステリとしても、予備知識無しに読んで高評価できるものなのかは謎で、「あの山口氏が書いた長編」として読むとなかなか楽しめるのではないかと思います。 |
No.4 | 6点 | 犬坊里美の冒険- 島田荘司 | 2008/06/05 18:47 |
---|---|---|---|
龍臥亭2作や御手洗もの短編での里美には好感を持っていましたが、この作品ではいつもの明るく溌剌とした魅力が薄れ、中高年男性の保護欲を掻き立てそうな、泣き虫な女の子になってしまっていて残念でした。
これが20歳前後なのだったらまだわかりますが、27歳の司法研修生にしてはあまりにも言動が幼稚です。性犯罪歴のある被告人への面会に、膝上のミニスカートを履いて行くのは非常識もはなはだしく、腹立たしくさえ感じました。 この被告人がもう少し同情を誘う人物だったなら、もっと読後感がよかったのでは・・・と思います。里美へのセクハラも下品で許しがたいですが、エアコンプレッサーの前科が悪質すぎです。(本筋ではないですが、気持ち悪すぎて頭にこびりついてしまいました) 予想以上に軽めのミステリでした。それでも死体消失トリックは楽しめます。 里美が弁護士(検事?)として成長していくシリーズの1作目になるのでしょうか。それならば今後に期待です。早く頼りになる弁護士になってもらいたいです。 石岡さんと電話でしゃべるシーンは、とてもよかったです。 |
No.3 | 6点 | 神曲法廷- 山田正紀 | 2008/06/05 17:29 |
---|---|---|---|
「神曲」がわからないので、イメージが湧きにくかったのは確かです。司法制度については面白かったです。ラストは、とにかくインパクトはありますね。
自分は精神分裂症なのかと怯える主人公は、興味深かったです。 初・山田正紀だったのですが、全体としては微妙な感じです・・・。 |
No.2 | 6点 | 白夜行- 東野圭吾 | 2008/05/25 00:53 |
---|---|---|---|
東野作品は可もなく不可もなくといったイメージだったのですが、容疑者Xの献身が面白かったので、同じく評判のよい白夜行を読んでみました。
が、これはダメでしたね。読後感が悪すぎて構成の美しさを打ち消してしまいました。他の方も言われているように「火車」と似た要素が多くてつい比べてしまいます。火車のラストの余韻の深さとは対照的でした。 犯罪小説として読んでも、主人公に魅力を感じられないのが残念です。 文章は非常に読みやすく、人物の設定もわかりやすいですし、時代背景の描写や犯罪方法の詳細などよく書けているなぁと思うところがたくさんありました。物語の構成は単純ではないのに、ほぼ一気に読み終えられる、この読ませる力はものすごいです。さすがと言うべきでしょう。 共生関係の二人の「絆」というものは私には感じ取れませんでした。絆を描きたかったわけではなく、この構成のために共生関係の二人を生み出したように感じます。 この主人公の女性のすさまじいまで上昇志向の源が一体何なのか、説明が欲しかったです。幼少の頃の境遇や、取って付けたような悲惨な体験だけでは納得できません。 全てを読んでいるわけではないのですが、東野作品の女性を私は魅力的だと思ったことがなく、男性の方が上手に書ける作家さんなのではないかと思っているので、この作品も男性を主人公にしていれば、もう少し楽しめたかもしれない気がします。 |
No.1 | 10点 | 容疑者Xの献身- 東野圭吾 | 2008/05/25 00:27 |
---|---|---|---|
いろんな感想を見ると、「純愛の物語」として評価する人と「本格ミステリ」として評価する人がいるのが面白いですね。
私は、本格ミステリとして感動しました。純愛を書きたかったんじゃなくて、トリックのために純愛が出てきたんだと思ってます。よく出来た倒叙物です。物語が面白いので、トリックの伏線でちょっとひっかかる点があったのに、そのまま流して読み続けてしまいました。上手くだまされたおかげで最高に楽しめました。 |