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[ 青春ミステリ ]
アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂幸太郎 出版月: 2003年11月 平均: 6.29点 書評数: 52件

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東京創元社
2003年11月

東京創元社
2006年12月

No.52 7点 ぷちレコード 2022/03/09 22:39
物語は二つの時間軸で進行する。一つは「僕」とある男が書店を襲う現在の話であり、もう一つは「わたし」とブータンの青年が残酷なペット殺しの犯人を追及する二年前の話。この現在と過去の話が交互に語られ、途中で大きく交差して全体像を劇的に見せる。
その物語を反転させる鮮やかなトリックと細部の組織化が見事。様々なピースが少しずつ組み合わされ、些細な事柄や古い言葉が新鮮な意味を帯びている。
クールで知的な語り口、気の利いた会話、人物たちの温かな存在感も魅力的。

No.51 6点 zuso 2021/03/06 23:24
現在と過去が同時に描かれるカットバック形式の小説。ミステリなのかコメディなのか独特の雰囲気を持っており、途中はどうなるかと思ったが、読み終えると不思議と優しい気持ちになる。

No.50 7点 斎藤警部 2017/08/20 08:04
両手いっぱいの伏線が律儀に回収される割には、いくつも贅沢げに並走する社会派要素がミステリ的に未検討で残されたまま。生煮えのオクラやら噛み砕けない魚の骨が混じったごった煮スープの様な”詰め残し”が感じられる。最後の●●●●暴露時にゃ中町○「○○の殺意」のそれに似た肩透かしがちょぃと。が、別に不満はありません。青春だから。。(結局□□と▼▼は一度も会っていないのか!)
ところで、「そこ」で流れ続けるディランの曲として選ばれたのが’Like A Rolling Stone ’ってのが泣かせます。 自分としては二次候補として’Going, Going, Gone’も挙げておきたいぜ?

ミステリとして面白いと思うのは・・・・・・・ここからネタバレと思う・・・・・・・叙述騙し絵のターゲットが、奥まで探ってみると実は「主人公」だった、という所ですか。 その主人公(???)が独白する「自分の生活の中では自分が主役だと思っていても云々」って台詞が物語の枠内で、その枠を打ち破らんとまでに反響する仕組みですよね。 さて本当の主役は、もしやまさかボブ゙・ディランなのか?なんて思っちゃったりもしました。
最後に、無意識に感じたネタバレ度強の違和感は「河崎ってそこまで美男子なんだっけか?」

No.49 5点 青い車 2016/10/23 22:54
 登場人物にちょっと理解しがたい性格の人が多く(いちばんまともなのは椎名かな?)、正直素直には楽しめない読書でした。話の主題というかテーマもよく掴めず、何を主張しようとしているのかが伝わってこなかったのも評価を下げる要因です。何より、広義の推理小説としても奥行きが乏しいです。オールタイム・ベストにランクインした作品ですが、これより『重力ピエロ』の方がずっと好きでした。

No.48 4点 パメル 2016/01/13 23:13
登場人物に全く魅力を感じなかった
というかむしろ嫌いな人物ばかり
気取った文体も村上春樹似?で苦手だった

No.47 6点 2015/09/29 09:48
いまや当代切っての超人気作家。本書は代表作と言えるが、どの作品も売れているようなので、どれもこれもが代表作なのかも。
身の周りや、いろんなところから、伊坂、伊坂・・・とうるさく聞こえてくる。
青春小説も青春ミステリーも好きだが、あまのじゃくの性格のせいか、この著者の作品を読みたいとはさほど思わないし、ほとんど読んでもいない。
世間で読まれていても、このサイトだけは別、と思っていたのに、こんなに書評数があるなんて意外だ。

たしかにこの種のミステリーを好むが、もっと驚きたいし、サプライズはラストにもっと近いほうがよい。
基本的には、刑事や私立探偵、素人探偵など、積極的に捜査する人物が登場する推理小説がよい。と言いながら、ミステリーもどきを多く初期登録しているじゃないか、と指摘されそうだがw

それに、伊坂にしろ、村上春樹にしろ、文学的に見てすぐれているのだろうか。これがまずよくわからん(そのくせ、村上さんにはノーベル賞を取ってもらいたい)。似ているとのうわさだが、それもよくわからん。伊坂や村上の小説は万人受けするのかなぁ。時代なのかなぁ。

ぼやきはこれぐらいにして、いつものように冷静(?)に評価すると
真相およびカットバック構成は、ミステリー的に〇。こういう構成はおおいに疑うべきなのに簡単にだまされてしまった。
さんざん文句を言いながら、そんなアホな、と言われそうだが、けなすところは少ない。

No.46 5点 まっち 2014/03/09 12:18
ギャグっぽい書き方がされていたのでハッピーエンドを期待して軽く読み進めたら結構重い話でした。
叙述トリックは面白かったけどミステリなのかなこれは…

No.45 4点 yoneppi 2014/02/08 20:50
何を書きたかったのかがイマイチよくわからない。叙述トリックがメインだとしたらこの作者には向いてないと思う。

No.44 5点 バックスクリーン三連発 2013/11/18 09:53
基本的には伊坂幸太郎は私は読みません。
作者に限らず最近出てきた新進気鋭の人気作家というのは
ライトに読みやすいのでしょうが私はチープに感じられ
手にとる気にはなれないのですが
本作はどこのミステリーランキングにもノミネートされて
いる為に試してみました。
序盤、河崎が登場し近所にうろつく野良猫に
「シッポサキマルマリ」と呼んでいるところで
私の読む気が失せました。私はこういう奇をてらった表現が
大っ嫌いで、世に言う不思議ちゃんを見るのがウザク感じるのです。
ようやくミステリーらしくなってきた中盤
現在と二年前との話が交差する構成で
その二年前に何があったのか 書いてしまうと興味が湧くが
実際は「シッポサキマルマリ」のくだりで私の心は既に離れているので
物語を楽しむのではなく結果を確認する作業に移行しており
この頃にはただただ字を目で追う状態です。
なので終盤の衝撃の事実が二度ほど露呈しますが
何の感情もわきあがってきませんでした。
「そうですか」ってな感じです。
あまり好きでない東野圭吾の「仮面山荘殺人事件」が面白かったので
同じような衝撃を期待したのだが伊坂幸太郎は無理だった。

No.43 7点 itokin 2013/09/26 10:33
人物のキャラが立っていて奥深い心の描写、会話も心地よくスラスラ読めて先を急がさる気持ちになるが、少し残虐さのある展開なのでとハッピーエンドを期待したんだが・・・.

No.42 6点 mohicant 2013/08/05 09:25
 叙述トリックとしてよかったが、もっと明るい結末を期待していた。途中までさわやかなのに終盤で一気にどんよりしてしまったのは残念。

No.41 6点 ナノ 2013/07/14 23:10
非常に淡々とした作品。
青春小説にちょこっとミステリーのアクセントを加えたような作品。
もちろんミステリー要素がなくても十分に読める作品であり、更にミステリーによって作品が大きく良化している雰囲気も感じられなかったです。
まぁそれでもある程度は楽しめたのでこの点数で。

No.40 5点 測量ボ-イ 2013/04/05 22:08
つまらなくはないんですけど、面白かったといわれると
やや微妙。
理由はハッキリしませんが、タネあかしをされても「や
られた」感に乏しかったからでしょうか。
文章は読みやすかったですが、内容は好みが分かれそう
な感じがします。

No.39 5点 HORNET 2012/10/14 22:23
 現在と2年前のストーリーが交互に章立てされ,物語の終末に向けて両者が結びついていくという仕立て。主人公の周りで現在起きている「河崎」という隣人がかかわるいろんな事象の意味が,2年前のストーリーが明らかにされるにつれ段々と分かってくる。じわじわと事の真相が明らかになっていくその過程は,読みやすさもあって楽しめた。
 なんといっても登場人物のキャラクターに魅せられる。氏の作品に共通して言える特徴だが,常識から見れば変人に近いふるまいをする各人物の小気味のいいやりとりは,カッコよく魅力的に映る。一見ニヒルに見える所作の裏に人としての熱さがある様子は,ベタでクサいかもしれないが,読んでいてやはり快い。
 ただ,この手の展開で行くならば,予想を裏切ってハッピーエンドであったほうがよかった。明らかになった過去は,予想される悲しさがそのままだったのが残念。 

No.38 2点 よしお 2012/09/25 14:54
いろいろなところで、評価が高かったので読んでみたが、正直、あまり面白くなかったです。まあ、好みですからね。

No.37 6点 simo10 2012/06/19 20:44
--ネタばれ含みます--

まず序盤の「本屋を襲わないか?」と「シッポサキマルマリを見なかったか?」というセリフに嫌気がさし、半年程放置してしまいました。
傷も癒え、再度挑戦。序盤こそセリフにイラついたものの、悪者が登場してから一気に読み易くなりました。
話の構成としては本屋襲撃が行われる現在の場面とペット殺し事件があった二年前の場面を交互に語る形です。
二年前の話の続きが気になるところで現在に引き戻されるという感じで進み、うまいこと焦らされながらもサクサク読めました。
伊坂氏には珍しく、トリックが仕掛けられていました。やや哀しい結末ですが、良い終わり方だったと思います。

No.36 10点 NAP 2012/02/13 17:19
伊坂氏の作品の中で好きな一冊です。一気読みしました。

No.35 6点 E-BANKER 2011/07/30 01:00
大ヒットした長編「重力ピエロ」に続く第5長編作品。
本作もやはり、伊坂らしい台詞まわしが特徴的な吉川英治文学新人賞受賞作。
~引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的はたった1冊の広辞苑! そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだった!~

なかなか評価の難しい作品ですねぇ・・・
正直、中盤までは読むのが多少苦痛になるようなまだるっこしい展開。
伊坂らしい独特かつ軽妙な語り口だけが目立ち、どうということのない話が続いているだけのように思えてしまう。
それでも、さすがに終盤に入ると、そこまでの伏線がきれいに回収されていく手口を満喫させてもらえます。
「カットバック」もうまく使ってますよねぇー。
こういう書き方をされると、とにかく読み進めていくしかないという気にさせられる。
これで、「もしオチがしょうもなかったら承知しねぇぞ」と思ってしまいますが、まずは及第点といった評価でしょうか。
ただ、コアなミステリーファンにはウケない気がします。
(ブータン人って、そんなに日本人に似てましたっけ?)

No.34 10点 haruka 2011/04/24 23:36
自分の中では伊坂幸太郎のベスト。現在と過去を行き来しながら断片的なストーリーが収束していき、ある瞬間に一つになったとき鳥肌が立った。切ない物語ではあるが、不思議と読後感は悪くない。

No.33 9点 ZAto 2011/04/11 00:15
伊坂幸太郎は本作において、出来事、会話から小道具まで、すごい量の伏線を仕掛け、すごい量を回収して見せた。その量は『アヒルと鴨とコインロッカー』をラブストーリーにし、サスペンスにもした。ある意味では日本人と外国人の人間ドラマにもしたし、青年の成長を綴る青春物語にもした。そして何よりも「広辞苑」と「広辞林」の違いだけでピンと来るような凄玉の推理マニアではない大半の読者に対して、見事なドンデン返しで目を瞠らせるミステリーを提供した。
改めて本作のタイトルを振り返りながら、創元推理文庫であることにニヤリとしてしまった読書だった。


伊坂幸太郎
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