皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ElderMizuhoさん |
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平均点: 5.84点 | 書評数: 100件 |
No.100 | 5点 | カディスの赤い星- 逢坂剛 | 2008/12/13 14:00 |
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サスペンス部分は楽しめたが、どうせならスペイン内戦の部分はもう少し突っ込んで欲しかった。
あとはせっかくのヒロインがただの慰みものみたいな扱いになっているのはあんまりだ。 どうもかなり内容が修正されているらしいので修正前はもっと日本で活躍してたんだろうが・・残念 |
No.99 | 5点 | 弁護側の証人- 小泉喜美子 | 2008/12/13 13:54 |
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・・・微妙。特にコメントがありません
構成は面白いが、やはり例のネタ頼りなのは否めないです 「イニシエーション・ラブ」と同じ感触ですね 発刊当時に読んでいればものすごい衝撃を受けたかもしれません |
No.98 | 8点 | 漱石と倫敦ミイラ殺人事件- 島田荘司 | 2008/12/13 13:49 |
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個人的に島田氏の作品は確かに光る部分はあるのだが、興味のない薀蓄や無駄な箇所の多さに辟易しており高い評価をしていなかった。
しかしこの作品はその「無駄な箇所」がユーモアあふれる文体でちゃんと読ませる内容になっており、島田氏の持ち味が最大限に生きる作品となっていると思う。ラストは陳腐な表現だが思わず感動させられてしまった。つね61もいいね! 島田氏の最高傑作でしょう |
No.97 | 5点 | 奇想、天を動かす- 島田荘司 | 2008/12/13 13:43 |
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引き込みの謎が大変よく、一気に読ませられました。
ただ社会派部分に関しては、どうも堅苦しく無駄な部分が多いとしか思えませんでした。少なくとも推理部分と上手く「融合」しているという印象はありませんでした。 |
No.96 | 5点 | 複製症候群- 西澤保彦 | 2008/12/13 13:37 |
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SFとしてはまあまあ面白かったが、この設定だったらどんな結論にでも落ち着けそう。
というかここまでくると誰が何したとか大して意味を感じない・・ |
No.95 | 5点 | 左90度に黒の三角- 矢野龍王 | 2008/12/13 13:32 |
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ネタとしてはなかなか面白い。
ただゲームとして弱い部分が多いのが残念。 そもそもゲームへの呼び込み方が反則だし・・(言っちゃいけないけど) |
No.94 | 7点 | 高い砦- デズモンド・バグリイ | 2008/09/09 21:36 |
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ミステリ・・ではないと思うが読み物として最高級の一品
冒頭から脳汁出まくりのサバイバルアクション ストーリーの都合に設定が合わせられ過ぎな面は否めないが、その分全編にわたり読み応えのある展開となっている ラストの評判が芳しくないようだけど自分はむしろこの小説からすれば自然な流れに思えた。 |
No.93 | 4点 | 扉は閉ざされたまま- 石持浅海 | 2008/09/09 21:27 |
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この作品、よく出来てるとは思うんだけど一つ致命的なミスを犯しているとしか
扉開ける開けないの攻防が大きな見せ場、というか物語の根幹であるのに肝心の伏見が扉を閉ざしている理由が途中ではさっぱりわからない。ストッパーの件もそうだし明らかに不利な行動であるのに。 「動機」をはじめに明かしてくれればたぶん面白いと思いながら読めたのだろうが実際は違和感バリバリ、いくら動機を考えても思いつかないまま読まされてしまった。 そう、その「動機」がちゃんと読者に推理できるものならこうした設定にすることも理解できるのだけれど。残念ながらその「動機」が常人の理解を遥かに超えており、いくら伏線があるとはいえこの動機を推理できた読者がどれだけいるのか・・・ だからこの本に関してはあらかじめネタバレを見てから読み始めることを強く推奨。そしたらプラス3点 |
No.92 | 5点 | 災厄の町- エラリイ・クイーン | 2008/09/09 21:27 |
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非常に評価の悩ましい作品
警察が捜査の第一歩の情報すらまともに調べられていない、そしてその極めて重要な事実を登場人物も読者も知らないままだったことは憤った。いくら伏線があるとはいえこの点に関しては明らかにアンフェアで大きな減点対象なのだけれど、そのおかげであの見事かつもの悲しいラストが見られたという考え方も出来る。 まあそこは相殺としても中だるみが酷いのは何とかしてほしかったかな。町人の描写は物語の根幹なので仕方ないが、少し分量が多すぎた。 |
No.91 | 6点 | 極限推理コロシアム- 矢野龍王 | 2008/09/07 18:08 |
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ルールが捻られていて面白い
演技の場面は思わず大爆笑 今までで一番笑ったミステリ小説かも 犯人役の人間が・・なのと解決には結局推理というよりなぞなぞ解くのが9割ってのが残念 |
No.90 | 4点 | イニシエーションラブ- 乾くるみ | 2008/09/07 18:06 |
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残念ながら・・今まで読んだ中で一番の期待はずれの作品かも
というかどの辺りがミステリなのか? 結局一捻りされてる恋愛小説にすぎないと思われるが・・ トリックが仕掛けられてはいるがそれも含めて恋愛小説の範疇としか思えない。それも飛びっきりありきたりで陳腐な恋愛小説 伏線の張り方もイマイチ。特にトリックがあると知っていればサイドB序盤でネタがわかるのではないだろうか。 普通の恋愛小説を読んでる人が全く事前情報なしで読んだら面白いかも ミステリ大好きな人にはお勧めできない |
No.89 | 6点 | 深夜プラス1- ギャビン・ライアル | 2008/09/03 20:36 |
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序盤から地図とにらめっこしながら読み進めた
軽快に読み進めてよい 中盤辺りから主人公の道徳的な話が鼻につき始めるが、言うに反して仕事の方は冷酷に躊躇なくこなすのが好感触。このギャップ具合が主人公の人柄や境遇を表していてとても良い。 ただ終盤のどんでん返しはいらない。物語が根底からひっくり返るので無理があちこちに生じている。 そのくせべた過ぎるオチなので面白みもそれほど感じなかった。 |
No.88 | 6点 | 死の蔵書- ジョン・ダニング | 2008/09/03 20:33 |
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とにかく本の薀蓄が多い。正に本好きのための本
ミステリのほうは見当違いの方向にどんどん進んでいるようで最後に出発点に戻ったという感じ。 捜査の過程は楽しめるが、謎解きとしての面白みは残念ながらない。 |
No.87 | 7点 | 箱の中の天国と地獄- 矢野龍王 | 2008/08/31 17:25 |
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この作者の作品では一番のお勧め
荒削りだがとにかく人をひきつける魅力のある設定 一度読み始めたらとまりません 人がどんどん死んでいくだけなく、再び人がゲームに追加されるという設定が斬新で面白い。もっともアイテム扱いだけど・・。 犯人の居場所が簡単にわかるので評価が低いという話が多いが、実際のところそれはおまけ要素のその一つでありそこだけに突っ込む意味がわからない 突っ込むだけならいくらでも突っ込む場所はあるが(苦笑) ともかく面白くてきれいにまとまっていればそれでよし |
No.86 | 6点 | インシテミル- 米澤穂信 | 2008/08/31 10:23 |
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一気に読んだ。こういう本はあんまりないから希少価値がある。意外にミステリしてるなという印象。まあ皆殺しゲームを期待してるから、ミステリの部分にあまり頭が行っていないのだが。
反面皆殺しゲームとしてはかなり不満の残る出来。 まあ恐怖の殺人鬼とかが紛れ込んでない割には人が沢山死んだってところがウリなのかもしれないが。 ただ最低でも例の人はもう少し積極的に立ち回って欲しかった。 いくらなんでも最後の超ベタベタなオチだけのために用意したのはもったいなかった。 最後に一言。実験は大失敗。そもそものルールに問題アリ |
No.85 | 7点 | ハサミ男- 殊能将之 | 2008/08/31 10:22 |
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かなり荒削りだが面白い。単発ネタに頼るのではなく、複数のネタを絡めて工夫を凝らしているのが好印象。
真犯人自体はミステリ少し読んでる人ならそれこそ本を開く前から(あらすじ読むだけで)わかってしまうと思うのだけど、関係なく楽しめた。 ただこれ読むと警察って若い美人ならどんな怪しい状況下でも疑わない変態機関のように読めてしまうな。いろんな意味で警察関係者が怒りそうな作品。 |
No.84 | 6点 | Yの悲劇- エラリイ・クイーン | 2008/08/28 20:41 |
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明らかに犯人を示す証拠が目前に示されてるのにスルーとか、これ以上ないほど決定的な証拠を徹底捜査してるはずの警察がなぜか見落とすとか、そんな野暮な突っ込みで点数を低くするつもりはありません。
しかしそこまでして作り上げた筋書きなのにXの悲劇のような犯人コイツだったのか!感がないですし、レーンの理路整然とした推理もかなりクドイし実際は普通の能力を持つ警察なら半日で見つけ出せる事実で凄みを感じない。 結局小説としての完成度が低い気がします。やはり個人的にはXの方がだいぶ上かなあ・・。 |
No.83 | 5点 | ロートレック荘事件- 筒井康隆 | 2008/08/28 20:34 |
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アイデアは悪くないと思うのだけど、もう少し工夫してほしかった。
結局事件自体はほとんど捻りがないわけで・・例のネタに頼るだけの構成。もう少し話を複雑にすることは出来ただろう。 富豪刑事でもそうだったけど一級の素材でもそのまま調理せずに出されるとなぁ・・という印象。 |
No.82 | 4点 | 鳥人計画- 東野圭吾 | 2008/08/25 18:17 |
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犯人が探偵を推理する・・面白い趣向だと思うが、実際はそれはメインではなくおまけ程度の扱いだったのが不満。「計画」についても釈然とせず。現実味を感じなかった。
ラストのどんでん返しもイマイチ。伏線も薄いし 確かにすらすら読めるのはよいが東野作品としては完成度の低い作品のように思えた |
No.81 | 7点 | 葉桜の季節に君を想うということ- 歌野晶午 | 2008/08/25 18:16 |
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叙述トリックネタの出来はともかく、文章が軽快で良い。すらすら読める。キャラクターもグッド。
伏線の張り方がとにかく凝ってて唸らされた。野球ネタの伏線はほぼすべてに意味があって思わず笑った。 エロネタはやっぱりいらなかったけれど・・ トリックに過大に期待しすぎなければいい作品と思う。 |