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[ 本格/新本格 ]
極限推理コロシアム
矢野龍王 出版月: 2004年04月 平均: 5.46点 書評数: 13件

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講談社
2004年04月

講談社
2008年10月

No.13 5点 名探偵ジャパン 2019/03/24 22:13
一頃大流行した「デスゲームもの」の一種ですね。いかにも「メフィスト」っぽい。
閉ざされた空間で殺人事件が起こり、その犯人を名指しできなければ死、というお約束に加え、本作は「夏」と「冬」二つの館の対決という要素も含んでいます。ただこれは明らかに蛇足な(もしくは当時の作者の技量では持て余す)ギミックで、物語が「夏の館」にいる主人公だけの視点で進むため、「冬の館」の提示する情報の正否を全く判定出来ないというもどかしさを孕みます。
「だったらこちらもニセの情報を流そうぜ」となるのは必然で、本気でこの情報心理戦を描こうとしたら、紙幅がいくらあっても全然足りないでしょう(読むほうの頭の整理も全然追いつかなくなるでしょう)
結果最後、主人公による解決が結構棚ぼた的なラッキーにあやかったものなってしまうのは仕方がありません。

No.12 5点 公アキ 2015/01/25 14:13
一昔前に流行り始めた「デスゲームもの」の一種で、その性質ゆえのきらいは、クローズドサークルの構築や場面設定に現実感が薄いことで、設定に程よい色気をあまり感じられず、むしろどぎつさを感じてしまうことです。
真相に向かうロジックは、少し強引?と感じていたような。

(もう何年も前に読んだきりの状態でのレヴューです)

No.11 2点 shica 2014/07/04 17:03
文章が不自然で読みにくい。定価では買いたくない。でも続編のマンションの方も読んでしまったんだよな。(怖いもの見たさ)

No.10 5点 ナノ 2014/03/20 00:49
こういう殺人ゲームモノは定期的に読みたくなりますね。
これもそのジャンルの王道という感じでスラスラと読めました。
以下ネタバレ含みます。


途中から館の位置関係についてわかってしまったため、そこからのスリルはあまり体験できませんでした。
それに、ボリュームは大きくなっても良かったので両方の館での心理戦をもっと描いて頂きたかったです。
中盤以降、両者の騙し合いが見れなくなったのが残念でした。
それ以外は概ね満足ですし、最後の終わり方も余韻があって好きですね。

No.9 5点 蟷螂の斧 2013/07/12 19:23
サバイバル(犯人当て)より解決編(トリック)に重点が置かれているようです。トリックのアイデアは面白いのですが、このトリックを成立させるためには、○○がなければならない。これは、いただけませんでしたね。やはり、インシテミルと比較してしまいます。インシテミルは、殺人者の個室への侵入は不可能であり、自分を守るための武器が与えられていますが、本作は、ただ殺されているのを待っているようなもので、緊迫感がありませんでした。インシテミルは、第1の殺人が秀逸だったので、そちらに軍配をあげたいと思います。

No.8 6点 メルカトル 2013/07/01 22:06
再読です。
なんとなく、本棚からあふれていたのを見て手に取ったついでに読んでみた。
これはどうしても『インシテミル』を想起させられてしまうが、こちらのほうが出来は良いと私は思う。
だが、かなりの中だるみというか、着々と殺人が起こるのに、恐怖感や緊張感が感じられないのは、最早仕方のないことなのか。
そしてそれまで、大した推理もなされていなかったにもかかわらず、突如として降って湧いたように真相が明かされるのも、なんだか不自然な気がした。
しかし、その真相はなかなか驚くべきもので、ラストに至ってやっと話が締まってきた感がする。
色々と描き足らない部分があったように思うが、終盤だけは十分楽しめたので良しとすべきだろう。
夏と冬の館で同時に殺人が並行して進行していくのは、なかなか良いアイディアだった。

No.7 7点 ayulifeman 2012/05/26 15:29
あまり深く考えずに読みました。
設定が面白いし犯人もいい。
ドラマもみてみたい。

No.6 9点 モグ風 2010/10/06 15:38
これはクローズドサークルもの好きがサバイバルミステリーとして読んだら楽しめた&読みやすく自分に合う作風(難解な表現がない作風)だったのでこの評価にしました。
ゲーム、閉塞された空間、サバイバルなどの言葉にピンとくる方におススメしたい作品です。


注意 フーダニイットや本格推理に重きを置く方やそういった見方をした場合は(その部分は理不尽なため)恐らく5点以下の低評価になるのでおすすめはできません。

No.5 6点 シーマスター 2009/06/26 22:25
こういう、リアリティをシャットアウトしたソリッドなクローズドサークルは割と好きなので、それなりに楽しめました。
ただ、この手の作品に期待するゾクゾクドキドキを殆ど感じることができなかったのは残念でした。

また「真相」には文句ないしミステリ的には高評価に値するとも思うが、そこに至る「推理」たるや、マンハッタンや上海などの超摩天楼街の路地のドブ穴にホールインワンした稲妻の如き不自然極まりない天啓よろしい「ひらめき」以外の何物でもないところはチトきつい。

そして、出場選手も・・・
普通っぽい主人公、主人公とのロマンスがお約束の可憐な女性、圧倒的なガタイ男、知性派、エゴ派、オタクにオバサン・・・
既視感タップリですね。

解説の貴志さん、「しぶしぶ褒めている」のが行間に滲み出てます。

No.4 5点 いけお 2009/06/14 22:50
設定はおもしろいので夢中になるがもっと論理的な解決や心理戦が欲しかった。
結局主催者に関しても明かされず消化不良で解決後の部分も蛇足。

No.3 4点 江守森江 2009/05/24 05:31
作品発表時に読み、この手のサバイバルミステリーならミステリー色は薄いが漫画の「カイジ」の方が遥か彼方を行っていると感じた。

No.2 6点 ElderMizuho 2008/09/07 18:08
ルールが捻られていて面白い
演技の場面は思わず大爆笑
今までで一番笑ったミステリ小説かも
犯人役の人間が・・なのと解決には結局推理というよりなぞなぞ解くのが9割ってのが残念

No.1 6点 catty 2008/09/03 21:05
内容的には設定も斬新で楽しめるかなといった感じ
ただストーリーの展開や登場人物の設定に物足りなさを感じた


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矢野龍王
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