皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 本格/新本格 ] 異邦の騎士 御手洗潔シリーズ |
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島田荘司 | 出版月: 1988年04月 | 平均: 7.75点 | 書評数: 133件 |
講談社 1988年04月 |
講談社 1990年10月 |
講談社 1991年12月 |
原書房 1997年09月 |
講談社 1998年03月 |
南雲堂 2016年11月 |
No.133 | 5点 | ALFA | 2023/07/25 08:37 |
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改訂完全版で再読
大胆なトリックを強い文体で読ませる力業が島田荘司の真骨頂。 ところが (以下ネタバレしますよ) この作品では主人公の記憶が戻らないことを前提にトリックが組み立てられている。これでは砂の上に精密な建物をたてるようなもので、トリック以前にミステリーのロジックとして無理がある。 他に読みどころを探すとすれば、良子との虚構の愛情物語とその悲劇的な結末、そして主人公の目覚め部分など。ただ残念ながら作者の文体は力強さはあってもラフなので、ラブストーリーや心理描写には向かない。 多くのご指摘通り、本格謎解きではなくサスペンスとして読めばまずまず楽しめる。 作者の「改訂完全版のための後書き」は楽しい。 |
No.132 | 7点 | みりん | 2022/12/17 16:10 |
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ラブストーリーとして、良かったです |
No.131 | 7点 | じきる | 2020/12/26 20:37 |
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ドラマティックなラブストーリーが素敵です。
ミステリ部分はやや弱いか。 |
No.130 | 9点 | 葉月 | 2020/09/06 20:30 |
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他の方も書かれていることですが、本格というよりはサスペンスとして楽しみました。 序盤から緊迫感があり楽しめました。 |
No.129 | 9点 | 雪の日 | 2020/04/10 14:38 |
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とても読みやすく、トリックも最高でした。 |
No.128 | 4点 | レッドキング | 2020/02/20 18:53 |
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島田荘司では「眩暈」と並んで好きな小説だ。個人経歴の改竄と記憶操りトリックが実にミステリアス。
ただ、メインのオチ「僕ってだれ?」種明かしが、御手洗潔シリーズ読んでないとインパクトない。残念! |
No.127 | 10点 | mediocrity | 2020/01/29 04:41 |
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あとがきによると、ファンの選ぶ島田作品人気NO.1を争う作品とのことですが、これは納得です。
完全版でどのくらい改訂したのかは知らないけれど、文句を付けたい所がありませんでした。 ミステリ部分が弱いとの評価もあるようですが、個人的には全く先を読めなかったので減点部分がありません。 |
No.126 | 6点 | ミステリ初心者 | 2019/04/17 19:08 |
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改訂版です。御手洗潔シリーズは、この作品から読まないほうが楽しめます。
以下、ネタバレをしています。 犯人当てやアリバイ崩しを楽しむ類の小説ではありませんが、物語の結末をあれこれと予想し、どんでん返しがあり、読み返すもの楽しい良い作品でした。また、最後にわかる大きな仕掛けがすばらしいです。 この作者の作品で、"斜め屋敷"や"占星術"を持っていますが、斜めは個人的に好きではなく、占星術は文章の相性が悪いのか手記の段階で読むのを諦めました。しかし、この作品は読了まですぐでした。 好みでは無かった部分。 中盤ぐらいで、そこそこ物語の結末が読めてしまったため、驚きがありませんでした。鏡を見られない主人公。すぐに親しくなる怪しい良子。日記。そこまで来ると、免許証を頼りにたどり着いたアパートに住む中年女性の正体も読めてしまいます。本物の益子が兄だったのはわかりませんでしたが・・・。 真の益子側の計画が成功するかは微妙じゃないでしょうか? ひょんなことで主人公の本当の記憶が戻ったら終わりです。日記をみた主人公が、日記に書いてあることを確かめようとすればすぐに嘘だとバレれます。 主人公がベンチで起きるところから始まり、それ以前の記憶が一切無いのですが、たしか事故後は病室にいませんでした? ずっと昏睡状態なら、たか子が記憶障害と確かめるすべが無いのだし・・・。すると、病室での記憶はどうやって消したんでしょうか? (顔がメロンみたくなる描写があるので、薬物か?) この小説を成立するためには、主人公が自分の顔を確かめない→鏡を見ないことが必須で、ここが少々難しい点かもしれません。物語上では、主人公が鏡を見られないとわかってから、偽益子にすると計画修正したようですが。 と、いろいろ難癖をつけていますが、作者あとがきでも"ミステリーではない"的なことが書いてあったため、的外れな意見かもしれません。 |
No.125 | 7点 | 風桜青紫 | 2016/07/13 00:47 |
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トリックについては、最近では珍しくもないタイプのバカミスで、『占星術』と『斜め屋敷』には遠く及ばない。現実味うんぬんで騒ぐほどのものでもないし、多く語る必要もないだろう。本作の魅力といえば、やはり御手洗潔のかっこよさに尽きる。変人で、はちゃめちゃをやらかすが、いざというときは頼りになるいい男。作者の願望つめあわせだろうが、ここまで演出してしまえばいいではないか。御手洗潔という名探偵を確立させた作品として、やはり、『占星術』と『斜め屋敷』に並ぶ資格のある作品なのだと思う。 |
No.124 | 10点 | Mr.dragon | 2016/04/30 00:08 |
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占星術、斜めを読んでからの異邦だったのですが、前2作を読んでおいた分なおさら読後並々ならぬ感動を受けました。
このシリーズ、いや島田荘司作品の最高傑作と言っても過言ではないと思います |
No.123 | 8点 | パンやん | 2016/04/04 09:38 |
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さすが島田御大、実に面白く、時を忘れて一気読み、ただこれは推理を楽しむというよりは、この記憶を失った男と共に、物語の渦中に飛び込み、唯々翻弄され、ラブストーリーをも眼にすることとなるのである。このトリックの凄さ、古さも無く、洗練! |
No.122 | 9点 | 青い車 | 2016/01/25 00:12 |
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リアリティに関して言えばかなりやりすぎでありえません。それでも読んでる間はまったく気にならず最後まで一気読みしてしまうほどの面白さ。間違いなく『占星術殺人事件』と双璧をなす傑作です。今更言うことではないかもしれませんが、このとんでもない発想に説得力を付加して夢中で読ませる小説に仕立ててしまうあたりが、作者が大家とされる所以だとわかりました。 |
No.121 | 7点 | パメル | 2016/01/18 19:17 |
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陰謀に巻き込まれた男をめぐるサスペンスであり
悲劇的なロマンスであり 大掛かりなトリックの仕掛けられたミステリ |
No.120 | 9点 | 斎藤警部 | 2015/06/04 15:28 |
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長い長い恋愛ストーリーは最後に熱い友情物語の裏打ちとなり、また自らの輝きを留めました。でもやっぱりこれは、ひどくトリッキーでスリルに満ちた本格推理小説。 ある「ゼロ時間へ」向かって進んで行く救済と出逢いの物語でもありますね。。 |
No.119 | 6点 | CHABI | 2015/03/21 23:24 |
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小説としてはなかなか面白かったです。
ミステリとしてはあまり好きではありませんが、ストーリーは好きなのでこの点数。 |
No.118 | 6点 | take5 | 2015/01/24 04:59 |
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「スラムダンクの1.2巻を読んでいるようだった。」
分かります?分かりませんよね…ここで漫画をもって喩えるのは間違っているのかもしれませんが、まあお許しください。 ミステリーとして不完全で、青春小説としても不完全で、でも作者の人物や小道具に対する愛情にあふれていて、後の大作良作はこういうものを経ているのだと思い、評価が甘くなる作品という事です。 |
No.117 | 8点 | アイス・コーヒー | 2014/10/06 10:59 |
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「占星術殺人事件」以前に書かれた著者の実質的な処女作。記憶を失った男の過去を巡る、御手洗潔最初の事件。やはり、御手洗シリーズを何作か読んでからこちらに来るのがお勧め。
「占星術」や「斜め屋敷の犯罪」のような大掛かりなトリックは仕掛けられず、ストーリーを重視した本作だがその面白さはかなりのもの。記憶喪失の男と良子の恋愛、御手洗との友情、そして中盤からのサスペンスと終盤の感動まで、どこか青臭い内容ではあるが私は本作が好きになった。 一方で推理小説としても興味深い点は数多くあり、例の読者に対するサプライズはもちろんのこと、記憶喪失の設定を見事に扱った真相やそこに至るまでの伏線なども十分評価に値する。特に「○○の××が非常に似ている」ことを応用した一連のトリックは流石としかいいようがない。 物語のテンポも心地よいもので、かなり楽しい読書体験となった。 |
No.116 | 9点 | sophia | 2014/04/13 18:48 |
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間違っても最初に読んじゃいけない作品。
改訂完全版と両方読みましたが、さすがに改訂完全版の方が読みやすかったですね。 |
No.115 | 4点 | ボナンザ | 2014/04/08 00:31 |
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ストーリーはともかくミステリとしては他の代表作に激しく劣る。
御手洗作品をある程度読んでから読むべし。 |
No.114 | 4点 | バックスクリーン三連発 | 2014/01/20 08:02 |
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これもどのミステリーランキングを覗いても必ず紹介されている
定番の小説のようです島田荘司の「異邦の騎士」 前半、公園で目覚めた男にはそれ以前の記憶がなかったことから 話が始まります その中で知り合った女と生活を共にする生活が始まるのですが 当時来ていた服に運転免許書が入っていたことから 自分の住んでいたところが判明しますが 何故かその住所に行くことを主人公がためらうし女が行くことを 許さないという前半 ここまではこの小説にどのような秘密が隠されているのかさっぱりです その上、男の思考が自分には以前妻子がいたのでは ということで固定されておりそのほかの可能性について広がって いかないことに不自然さを感じました。 そして謎解きにかかる後半ですが こういう本格ミステリーはいちいち"?"が読んでいるうちに頭に浮かんできます まず、主人公は本当にこんなことがあったのか確認をなぜしない? 図書館に行って当時の新聞を引っ張り出すだけで十分事足りるのに 次に代理殺人とは少々どころか大変回りくどくはないか? 医学部で秀才であるならばもっと直接的に対象を処分できる方法を 考え出すのではないかと考えるのは私だけか? さらにかなり大がかりなトリックであると思うが 爪に火をともすほど貧乏なのにそこまでの資金があるのか 矛盾していないかと感じるのは私だけか? なぜ主人公は自首しない?そこに立派に死体が転がっているのに 警察の手が回ってい無いようだの一言で済ます前に 日本の教育を受けているならば自首するだろうふつう。 久々に納得がいかない作品である |