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[ 本格/新本格 ]
確率2/2の死
吉敷竹史シリーズ
島田荘司 出版月: 1985年09月 平均: 4.95点 書評数: 20件

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光文社
1985年09月

南雲堂
1995年03月

No.20 6点 みりん 2023/08/17 18:59
吉敷竹史シリーズ第5弾(のはず)
2時間でサラッと読めた。前作あたりから文体がスリムになったのかなあ?読むスピードが異常に上がった。なんか超不評ですが、私は楽しめました。

やっぱり誘拐ものってある程度の面白さは保証されてると思う。犯人の目的がわからない誘拐モノは特にね。そしてタイトルもイイ皮肉ですね。
しかし、前作『消える水晶特急』同様に推理で真相を引き当てることは不可能だと思う。どうせヒントをもらっても推理を組み立てられないので私には問題ありませんが(笑)

No.19 5点 nukkam 2016/01/16 22:31
(ネタバレなしです) 1985年発表の吉敷竹史シリーズ第5作です。携帯電話が普及している現在では公衆電話を利用した誘拐劇(ネタバレではありません)がいささか時代の古さを感じさせますがサスペンスはよく効いています。しかし謎解きは好都合な展開(吉敷曰く、計算外)で解決されてしまいます。幽霊自動車の正体もインパクトが弱く、本格派推理小説としてはいまひとつ楽しめませんでした。

No.18 5点 斎藤警部 2015/05/19 23:24
スッパリ楽しいB級サスペンス。子を誘拐されたプロ野球選手が犯人の指示でいっぱい走らされます。 読んだそばからストーリー蒸発しちゃいそな軽さですが、本当に忘れちゃって途中まで初読のつもりで再読しちゃった事があったもんで、ある程度憶えてしまいました。 悪くない。

No.17 6点 谷山 2014/08/19 23:54
吉敷シリーズは初読です。
野球賭博はなんとなく読めましたが、それに冒頭の誘拐未遂がどう関わるのか最後まで読めませんでした。嫁さん以外には見えない白い車の謎も気になりましたし。誘拐の謎の方はともかく、白い車の方はなるほどという感じでした。

それにしても、自分らの訪問の結果、事故死と流産あわせて3人も死んだというのにこの吉敷刑事とその相棒ちょっとドライすぎませんかね。まあそんなこと言ってたら刑事なんてできないのかも知れませんが。

No.16 3点 TON2 2012/11/05 21:52
プロ野球のスター選手の子どもが誘拐された。吉敷刑事が犯人に操られ、公衆電話から電話へと走り回るが、野球の試合が終わったとたんに、犯人は身代金の受け取りを放棄した。
野球賭博だと思ったら、案の定当たり。平凡すぎる。
この題名は全く意味不明。

No.15 4点 まさむね 2011/03/26 21:36
 出だしには興味をそそられましたが,肝心の中身は正直物足りなかったですね。
 謎のレベルはまぁ措いておくとしても,真相に対する合理的なヒントってあったのかなぁ?
 それと…これはミステリ読みにとって禁句なのでしょうが,平成の今となっては「白いバンの謎」の必要性が…。

No.14 5点 seiryuu 2010/09/23 16:38
ミステリーとしては何か物足りない。
私も例の角界の事件のほうが気になりました。

No.13 5点 E-BANKER 2010/07/18 22:52
吉敷刑事シリーズ。
「分数」シリーズでは最後の作品。
奇妙な誘拐事件と、ある主婦が夫の行動に不審を抱くシーンが交互に書かれ、この2つがどう繋がっていくのかが読み手の考え所となります。
ただ、作品の「深み」はあまり感じられませんねぇ・・・
たまたま、いま巷の話題を独占している”野球○○”が本作品のプロットのベースになっていて、読んでいくうちに「○○親方もこんな気持ちだったのか?」なんてことも想像させられて、そっちの方の感想がメインになってしまいました。
ラストもなんだか陳腐ですね。安手の2時間サスペンスみたいです。

No.12 4点 yoneppi 2010/05/28 22:49
誘拐事件や白いバンの謎に最初は興味がそそられたが、最後まで読むと「謎解き」としてはイマイチだなあ。人の死に方もどうかと。 光文社文庫の解説で、すべて読了済みの代表作紹介があり、思わず再読したくなった。

No.11 4点 spam-musubi 2010/05/28 13:52
ページ数も少なく、内容的にもあまり残らない。

が、今(2010年5月)たまたま琴光喜の野球賭博事件が
話題になってるので、妙にリアリティーがあったw

No.10 6点 E 2010/01/09 22:12
「世の中にはこんなものがあるのか」
と新しい知識を得た作品。短いながらも何もかも判らない謎は実に島田氏っぽいですね。

No.9 5点 りんちゃみ先輩 2009/10/22 19:35
不可解な導入部はさすがに島田荘司氏だと思う。どんどん読み進めることが出来る。ただし解決への導き方が唐突だし、その訳もへんてこのような気がする。読み物としては嫌いではないがミステリー作品としては軽すぎる。

No.8 4点 simo10 2009/06/06 10:39
まず第一文の「吉敷竹史は走っていた。」から引き込まれます。
第一章「二つのストーリー」ではその名の通り2人の視点から並列に物語が進んでいきます。
吉敷側では「誘拐犯の身代金放棄」、甲斐婦人側では「同じ箇所を回り続ける白いライトバン」と2つの謎が興味を引きます。

--以下ネタばれ--

第二章「二つの死」では流産もあったんだから「三つの死」だろ!と言いたくなる。
終章「二つの賭け」では一方はただの玉砕で賭けとは呼ばないだろ、と思った。
読み易かったけれどもトリックものでもないし、長編ものとしては真相はあまりにも小粒でつまらないです。

No.7 5点 測量ボ-イ 2009/05/17 10:23
島田氏の作品にしては何かこう、ワンパンチ足りない印象。
「占星術」のように渾身の力を込めて書いたのではなく、何
かの片手間にサラサラと書いたような感じです。

No.6 5点 vivi 2008/11/18 01:38
短いし、テンポもいいのでサクサクと読めました。
ただ、いつものドカーン!という派手な展開は無かったので、
その辺りが地味な印象です(^^;

以下、ネタバレ。

しかし、人が死にすぎましたよね・・・
今回の吉敷はドライだな~。
いくら犯人でも未遂なんだから、死ぬのはかわいそうでしょうに(^^;
別件逮捕って・・・賭博のほうが大きな事件じゃないの?
よっぽど走らされたの、頭にきてたんでしょうか(笑)

No.5 5点 マニア 2008/03/01 16:18
わざわざ長編で書く内容でも無いような感じがする。中編くらいでちょうどいいストーリー。
それでもテンポよく一気読みできるので気軽に読めるという点ではお勧め。

誘拐事件と白いライトバンの関係は「なるほど」と思った。

No.4 5点 Tetchy 2005/08/21 23:31
※以下のコメントはネタバレを含んでます。
野球賭博と白いライトバンの後ろが連絡場所と何か関係あるのではとは感づいていましたが、なるほど、誘拐事件が保険として絡んでくるとは読めませんでした。
島田作品の中でもかなり薄いこの作品は吉敷作品初体験用に最適かもしれません。

No.3 5点 sophia 2004/08/26 19:44
単独で長編として出すほどの作品ではない。
「展望塔の殺人」にでも収録すればよかったのでは・・・

No.2 7点 ウエストウッド 2004/06/20 17:15
吉敷武史は走っていたという出だしが素晴らしい。が、結末が強引すぎるか。

No.1 5点 2002/11/12 11:25
この作品では死者がでるんですがそれは殺人ではなく事故によるもの。いつもと様子の違った事件を吉敷が解決するのでたまにはこんなのもいいかなと思いました。ただ結末はちょっとずるい気が・・・。白い車の謎とか絶対にわからないでしょう(^^;


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