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[ 本格/新本格 ]
ら抜き言葉殺人事件
吉敷竹史シリーズ
島田荘司 出版月: 1991年02月 平均: 5.07点 書評数: 15件

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光文社
1991年02月

光文社
1994年02月

No.15 5点 みりん 2023/08/27 18:56
吉敷竹史シリーズ第13弾
このシリーズの中で異彩を放っていて気になっていたタイトルでした。
「ら抜き言葉」を下品で軽薄で無教養で最低の言葉だとみなす「ら抜き言葉」撲滅論者vsら抜き言葉を使ってしまった人気作家の2人によるしょうもないバトルが繰り広げられます。ヒジョ〜に読んでいて楽しかったです。

No.14 4点 ボナンザ 2020/02/20 22:21
結局ら抜き言葉をメインに据える必要ないじゃん・・・。

No.13 4点 mediocrity 2019/06/21 01:08
タイトルを見た時は「何これ?」て感じだったのですが、読み終わった後の感想も「何これ?」
今までで一番書評を書きにくい・・・
書きたいことがないのでとりあえず採点だけ。

No.12 6点 名探偵ジャパン 2016/09/27 12:16
文化庁が行った2015年度の世論調査で、「ら抜き言葉」を使う人の割合が、調査以来初めて多数派になったそうです。
この調査が始まったのが1995年。本作の出版はその前年の1994年で。そして、私が古本屋で購入して忘れていたこの本を発掘したのがつい最近と、なにやら因縁めいたものを感じ読んでみました。
さしたるトリックのないタイプのミステリですが、さすが島荘の筆力で飽くことなく読ませてきます。圧巻なのはやはり、作中の読者と作家の書簡と誌面での応酬で、そのタイトルから、ほんわか脱力系ミステリ、みたいなものを想像していたのですが、すっかりやられてしまいました。(笑)
作品の根底にも、時代を反映した、非常にドロドロとした人の悲哀が描かれており、何とも、過ぎ去った昭和、に思いを馳せてしまいました。
それと、内容にまったく関係ないのですが、このカバーイラスト! 昭和感バリバリですが、本作の刊行は平成に入ってから。1994年は平成6年。まだ昭和の香りがあちこちに普通に存在していました。

No.11 5点 まさむね 2016/06/04 23:19
 日本語に関する薀蓄だとか、それはそれで面白かったのだけれども、吉敷シリーズの中での小粒感は否めないかな。

No.10 6点 斎藤警部 2015/11/13 13:00
傍流作を思いっきり書き飛ばしてみたよな気配充満!とは言え赤川次郎風ユーモア・ミステリを想像するとちょい裏切られます。軽社会派?みたいな展開で風呂敷軽く拡げて、最後まさかのシリアス真相に唖然。。(ひょっとして後付けのハウダニウット?) しかしま、ミステリの形を借りて持論を世に問いたかったのではと見えるよな、ふとした言葉の欠片もちらほらですね。まいつもの事っちゃそうなんだけど。本作は特に。
いちおう言っときますけど「ら抜き言葉」ってのは「アイラブユー」が「愛撫ユー」になるとかの類じゃないんですよ。当たり前か。

No.9 5点 2013/03/10 19:58
トリックがなく、私には合わない作者の日本人論が挿入されておりこの点数です。
でも、ストーリー展開がうまく読みやすかったです。

No.8 5点 spam-musubi 2011/03/09 19:24
一直線に話が進み、読みやすいが、それほど深い内容ではない。
このまま淡白に終わるのかな~と思っていたところに最後のどんでん返しが
きて驚いたし、内容的には6点にしようかと思ったが、作者の思想・主張が
強めだと押しつけがましい感じがしてあまり好きではない。

No.7 5点 HORNET 2011/01/16 08:56
 作家・因幡沼の「ら抜き言葉」にクレームを付けていた女性笹森が自殺と見られる状況で死に,因幡沼の刺殺体も発見。吉敷竹史が地道な捜査によりその真相を解明するフーダニットミステリです。
 吉敷竹史シリーズは初めて読みましたが,天才肌の御手洗潔とはまた違った泥臭い魅力があっていいですね。

No.6 5点 seiryuu 2010/09/13 13:45
設定がやや強引なところと作者の主張が目立つところが気になる。

No.5 5点 E-BANKER 2010/08/01 15:33
吉敷刑事シリーズ。
シリーズ中では、「幽体離脱殺人事件」と並ぶ小品。
本作はタイトルどおり、「ら抜き言葉」を中心に島田氏得意の日本人論を絡ませ、ラストは一応のどんでん返し・・・という展開。
ミステリーというよりは、何となく「エッセー」のような感じもします。
結局、「ら抜き言葉」については、島田氏は絶対反対なのかそれほどでもないのか、よく分かりませんけど、被害者の笹森某が「ら抜き言葉」に病的に拘った理由が「それが女性心理・・・」ということで片付けているのもどうかなぁーと思ってしまいます。
「奇想、天を動かす」以降、吉敷の行動がどんどんストイックになっていきますが、本作もそれがよく出ていて、なかなか興味深いですね。

No.4 3点 simo10 2009/12/28 00:23
なんだか火曜サスペンスを見たような印象を受けました。
社会問題は色々と盛り込まれてはいるけれど、別に何かトリックがあったわけでもないし。
ただ、笹森恭子と因幡沼耕作との「ら抜き」を巡るやり取りは面白く、
さすが作家は凄いなと思わされました。

No.3 7点 vivi 2009/07/26 01:21
大掛かりなトリックは無いのですが、
作家と読者の距離感とか、色々想像できて、
楽しみながら読むことが出来ました。

また、最後に可愛らしいどんでん返しもあり、
サービス精神ぽい演出もあって、
エンターテインメントとして、いい出来なんじゃないかな。

No.2 6点 Tetchy 2005/08/28 00:34
タイトルは「何だこりゃ!?」といった感じですが、内容は吉敷シリーズでも結構渋く、扱っているテーマも歪んだ学校教育という社会問題を挙げ、手堅く纏まっています。
ただ今回は犯人が「ら抜き言葉」に執着する動機が純文学よりだったのが、惜しく感じました。

No.1 5点 小太郎 2001/09/19 18:19
推理小説としては平凡。
それ以外の部分で見られる「島田節」が見所か。


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