海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格/新本格 ]
御手洗潔のメロディ
御手洗潔シリーズ
島田荘司 出版月: 1998年10月 平均: 5.25点 書評数: 32件

書評を見る | 採点するジャンル投票


講談社
1998年10月

講談社
2001年01月

講談社
2002年01月

No.32 5点 まさむね 2024/08/29 23:45
 「IgE」、「SIVAD SELIM」、「ボストン幽霊絵画事件」、「さらば遠い輝き」の4編が収録された短編集。御手洗モノとして典型的な「IgE」を筆頭として、個人的な興味は掲載順に下がっていきましたね。特に最終話は、ファン限定って感じがあります。

No.31 6点 斎藤警部 2022/10/31 13:38
IgE
バカロジック、バカ真相に唐突な科学社会派演説。ちょっとセコいトコもあるけど、まぁ悪かない。

SIVAD SELIM
石岡が思いっきりふさぎ込んだ後、最後、一気に飛翔する美しい音楽ファンタジー。タイトルの分かり易さは、わざとですね。

ボストン幽霊絵画事件
逆トリック?からの家族の悲劇×心理的物理トリック? 小味な展開からドラマチックな結末へ。哀しみに化けたユーモアと、最初っから哀しいユーモア発露の掛け合わせ。

さらば遠い輝き
レッツゴー近況報告。レオナが女性受けするようになった契機の作とか。そうであろうよ。ほんの微かでいいから、ミステリ要素の薫りが欲しかったかな。


ミステリ/非ミステリにこだわらない事にこだわった、というわけでなく、いい意味の寄せ集めでこうなった、という経緯の短篇集のようですね。 結果、ファンブックのような一冊に。

No.30 4点 ボナンザ 2021/01/17 00:12
トリックというよりは推理と話の持って行き方の奇想天外さに主眼が置かれており、ファンでなければきつい内容だと思う。

No.29 5点 メルカトル 2017/08/21 22:12
再読です。
第一話『IgE』は超人御手洗潔の天才ぶりを遺憾なく発揮した本格ミステリです。二人の依頼人の一見全く関係なさそうな依頼をかなり無理やりっぽく繋げ、一つのストーリーを築き上げてしまう御手洗の頭脳に只々ひれ伏すだけです。しかし、四つの短編の中では最も評価されてしかるべき作品ですね。この頃はまだ花粉症の効果的な市販薬がなかった時代なのでしょう。
『SIVAD SELIM』はミステリではありませんが、なかなか好感の持てる逸品です。外国人高校生の身障者のためのコンサートにぜひ御手洗を招いて演奏をしてもらいたいとの依頼を断る御手洗。石岡の必死の頼みにもどうしても首を縦に振らない。仕方なしに石岡一人で審査員を引き受けることに。石岡君の天然ぶりに読んでいるこちらも観客同様大爆笑となります。
『ボストン幽霊絵画事件』はまあそれなりって感じですか。御手洗シリーズは三人称よりも石岡君の一人称の文章に限りますね。この作品に関しては、舞台が外国というだけで身構えてしまい、あまり面白さがストレートに伝わってきませんでした。出来自体もイマイチな感じがします。
最後の『さらば遠い輝き』はレオナの御手洗に対する想いが、一方通行にせよまあその熱量が伝わってきます。しかし、レオナ・ファンでなければ取るに足らない作品かと思われます。
第一話、第二話はまずまずですが、それ以外はどちらかと言うと凡作の部類に入るんじゃないでしょうか。

No.28 6点 青い車 2017/02/13 18:44
 やっぱり島田荘司は長篇の方がいい、と思う反面、『SIVAD SELIM』のような非ミステリーに近い作品が案外面白かったりします。直球の本格と呼べるようなものは少なく、『IgE』がいちばん正統的で驚くと同時に感心させられます(単体で見たらむしろかなり変化球なんだけど)。御手洗&石岡ファンの方なら最高に面白いのでしょうが、このサイトの趣旨に則ったらこの点数かな。

No.27 6点 わた 2012/11/14 23:44
昔図書館で読んで、今年長期入院することになって、病院の図書ルームで見つけて再読。

でも、最初読んだことあるなんてすっかり忘れてました。
御手洗シリーズはかなり読んでるはずだが、これはまだ読んでないな、でも読み進めるうちに、あれ?この話知ってる…。
というくらい、御手洗シリーズとしては印象が薄い気がしましたね。

ミステリー要素が薄いからかも知れませんね。
あと、超人的でとんでもない人脈を持つ御手洗潔のキャラクターが好きなのですけど、具体的なエピソードを語られるとシヴァセリムとか…。

やっぱり御手洗潔ものはミステリーであってほしいと思いつつ、入院生活のヒマつぶしとしては十二分に楽しめました。

No.26 4点 TON2 2012/11/11 17:01
講談社文庫
御手洗潔シリーズは面白いのですが、探偵があまりに天才すぎて深みに欠けるのではと思います。確かに思いもよらない結末となるのですが、話の冒頭と結末がどうつながるのか、私にはわからない作品もありました。

No.25 4点 大泉耕作 2012/01/08 00:45
何も考えずに手にとった御手洗もの。
『IgE』魅力的な謎が揃い見事なプロットにも関わらず、なんだか消化不良な・・・。
『SIVAD SELIM』どう見ても石岡君が悪いと思うけれど、やっぱり同情してしまいます。
『ボストン幽霊絵画事件』死体移動、そんな都合よくなるものですか?
『さらば遠い輝き』シュワルツネッガーが登場!? 

ミステリの面から見れば『IgE』は秀作。
余談ですが、非ミステリ的に最後の作品が感動させられました。
島田荘司が推理作家である以前に作家であることを、改めて認識させられました。

No.24 5点 seiryuu 2010/07/16 17:35
「SIVAD SELIM」と「ボストン幽霊絵画事件」が面白かった。
「SIVED SELIM]はミステリーじゃないけど 後半の盛り上がりが好き。
「IgE」は自分がアレルギー体質なのでその言葉を知ってたけど
ヤクザの事件と結びつけたセンスが?。
「さらば遠い輝き」はレオナがそこまで変人御手洗を好きだったの?と驚いただけだった。

No.23 4点 江守森江 2010/06/29 00:29
御手洗シリーズの長編が、無駄に分厚く感じだした頃に島荘から離れたが、この短編集は図書館の棚で見つけて、パチンコ屋の開店前の並び時間に暇つぶしで読んだ。
この頃の島荘は、ハッキリ云うなら量産作家としての西村京太郎と大差ないだろう。
そして結構長続きした御手洗ブームも大きな下降線を辿りだした。
「このレベルならパクリで非難されている金田一少年の方がミステリとして楽しめる」と感じたのは私だけではないだろう!

No.22 6点 E-BANKER 2010/04/02 21:45
御手洗潔シリーズの短編集。
①「IgE」:一見して全く関係がないと思われた2つの事件が、御手洗の天才的頭脳によってつながる・・・という筋。本作では一番マシ。ホームズ物っぽい雰囲気。
②「Sivad Selim」:ミステリーではない。石岡の悲しいほどの小市民ぶりが涙を誘う?作品。
③「ボストン幽霊絵画事件」:御手洗のボストン留学時代の事件。まぁ水準級というところ。
④「さらば遠い輝き」:ミステリーではない。御手洗の近況を語る内容。
全体としては、御手洗の超人ぶりを見せ付けられるような作品。あまり感心はしませんが・・・

No.21 7点 E 2009/08/22 22:25
まぁ、いつも通り楽しめました。
キャラクター色が強いですね。シリーズを読んでいないとあまり判らないかもしれないです。

No.20 2点 三流亭読手 2009/07/26 17:51
これはきつい作品です。久しぶりに途中で投げ出しました。

No.19 5点 測量ボ-イ 2009/07/18 14:57
御手洗潔のカリスマ性頼みの短編集といった感じですね。
これは推理小説ではなく、ただの読み物?といった作品
もありましたし。
相変わらずの御手洗の超人ぶりに満足するか、辟易とする
かは読み手しだいです。

No.18 5点 varu 2009/06/07 03:41
キャラのファン向けの作品と、まともなミステリを一冊にまとめられると、損した気分になります。

No.17 7点 あい 2008/11/13 15:50
「IgE」はなかなか面白かった。他の作品特に「SIVADSELIM」あたりがかなりきつかった

No.16 5点 おしょわ 2008/10/20 22:49
「Ige」だけです。
はっきり言って他のは単なるキャラクター小説。
御手洗が好きなのでまだ楽しめましたが、そうでなければ・・・

No.15 2点 なの 2008/06/07 20:58
御手洗潔シリーズ初読です。
すいません、勘弁して下さい。
ハンサムで天才で皆にモテモテの潔クン!
何なんでしょ、これ・・・少女漫画のヒーローでもこんなん居ませんがよ。
マイルス・ディビス出して来た辺りで、壁に叩き付けそうになりました。

No.14 5点 マニア 2007/12/30 17:59
シリーズファンにはいいかもね。「SIVAD SELIM」とか・・・。

全体的に小粒な感じ。

No.13 5点 vivi 2007/06/09 00:58
ミステリでないものが多すぎました。
キャラクターのファンにはたまらない作品だと思うけど、
やっぱり短編ならではのビシッとした本格も書いて欲しいな。


キーワードから探す
島田荘司
2023年04月
ローズマリーのあまき香り
平均:5.83 / 書評数:6
2019年08月
盲剣楼奇譚
平均:6.33 / 書評数:3
2018年08月
鳥居の密室 世界にただひとりのサンタクロース
平均:6.14 / 書評数:7
2016年05月
御手洗潔の追憶
平均:5.00 / 書評数:2
2016年04月
屋上の道化たち
平均:5.80 / 書評数:10
2015年09月
新しい十五匹のネズミのフライ
平均:5.67 / 書評数:6
2014年08月
幻肢
平均:5.00 / 書評数:3
2013年10月
星籠の海
平均:5.69 / 書評数:13
2012年09月
アルカトラズ幻想
平均:6.00 / 書評数:5
2011年10月
ゴーグル男の怪
平均:4.67 / 書評数:3
2011年04月
追憶のカシュガル
平均:5.14 / 書評数:7
2010年06月
写楽 閉じた国の幻
平均:7.00 / 書評数:12
2007年10月
リベルタスの寓話
平均:5.75 / 書評数:8
2006年11月
最後の一球
平均:6.00 / 書評数:10
2006年10月
犬坊里美の冒険
平均:5.25 / 書評数:12
2006年09月
光る鶴
平均:5.00 / 書評数:5
UFO大通り
平均:5.47 / 書評数:15
2006年06月
溺れる人魚
平均:4.33 / 書評数:9
2006年05月
帝都衛星軌道
平均:5.75 / 書評数:4
2005年11月
エデンの命題
平均:5.29 / 書評数:7
2005年10月
摩天楼の怪人
平均:6.07 / 書評数:15
2004年10月
龍臥亭幻想
平均:6.64 / 書評数:11
2003年10月
ネジ式ザゼツキー
平均:6.00 / 書評数:22
2003年07月
透明人間の納屋
平均:6.25 / 書評数:12
2003年03月
上高地の切り裂きジャック
平均:5.77 / 書評数:13
2002年12月
セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴
平均:5.94 / 書評数:18
2002年11月
吉敷竹史の肖像
平均:5.50 / 書評数:2
2002年08月
魔神の遊戯
平均:5.86 / 書評数:22
2001年10月
ロシア幽霊軍艦事件
平均:6.22 / 書評数:27
2001年08月
ハリウッド・サーティフィケイト
平均:6.27 / 書評数:11
パロサイ・ホテル
平均:6.00 / 書評数:2
パロサイ・ホテル 御手洗パロディサイト事件
平均:4.11 / 書評数:9
2000年06月
聖林輪舞-セルロイドのアメリカ近代史
平均:7.50 / 書評数:2
1999年11月
最後のディナー
平均:5.05 / 書評数:20
1999年10月
Pの密室
平均:6.23 / 書評数:31
1999年06月
涙流れるままに
平均:7.55 / 書評数:22
1998年10月
御手洗潔のメロディ
平均:5.25 / 書評数:32
1997年11月
三浦和義事件
平均:7.00 / 書評数:2
1996年01月
龍臥亭事件
平均:6.22 / 書評数:40
1994年10月
天に昇った男
平均:6.70 / 書評数:10
1993年11月
アトポス
平均:6.43 / 書評数:35
1992年12月
天国からの銃弾
平均:6.88 / 書評数:8
1992年10月
眩暈
平均:6.84 / 書評数:45
1991年12月
飛鳥のガラスの靴
平均:5.23 / 書評数:13
1991年10月
水晶のピラミッド
平均:5.54 / 書評数:46
1991年02月
ら抜き言葉殺人事件
平均:5.07 / 書評数:15
1990年11月
暗闇坂の人喰いの木
平均:7.20 / 書評数:75
1990年09月
都市のトパーズ
平均:3.00 / 書評数:3
1990年08月
踊る手なが猿
平均:6.50 / 書評数:6
1990年07月
御手洗潔のダンス
平均:6.37 / 書評数:30
1990年02月
羽衣伝説の記憶
平均:5.71 / 書評数:14
1989年11月
御手洗潔の挨拶
平均:6.35 / 書評数:49
1989年09月
見えない女
平均:5.80 / 書評数:5
奇想、天を動かす
平均:7.88 / 書評数:67
1989年05月
幽体離脱殺人事件
平均:4.85 / 書評数:13
1988年11月
嘘でもいいから誘拐事件
平均:4.60 / 書評数:5
夜は千の鈴を鳴らす
平均:5.71 / 書評数:14
1988年08月
切り裂きジャック・百年の孤独
平均:6.96 / 書評数:26
1988年04月
異邦の騎士
平均:7.75 / 書評数:133
1988年03月
毒を売る女
平均:7.00 / 書評数:15
1987年12月
灰の迷宮
平均:5.93 / 書評数:15
1987年11月
ひらけ!勝鬨橋
平均:6.14 / 書評数:7
1987年08月
展望塔の殺人
平均:6.00 / 書評数:12
1987年05月
死者が飲む水
平均:7.06 / 書評数:17
1987年04月
網走発遙かなり
平均:6.36 / 書評数:11
1986年12月
Yの構図
平均:5.94 / 書評数:16
1986年04月
火刑都市
平均:6.62 / 書評数:13
消える上海レディ
平均:3.25 / 書評数:4
1985年10月
夏、19歳の肖像
平均:6.14 / 書評数:7
1985年09月
サテンのマーメイド
平均:6.60 / 書評数:5
確率2/2の死
平均:4.95 / 書評数:20
1985年06月
消える「水晶特急」
平均:5.44 / 書評数:16
1985年04月
殺人ダイヤルを捜せ
平均:5.91 / 書評数:11
1985年03月
高山殺人行1/2の女
平均:5.55 / 書評数:11
1985年01月
北の夕鶴2/3の殺人
平均:7.19 / 書評数:48
1984年09月
漱石と倫敦ミイラ殺人事件
平均:7.18 / 書評数:40
1984年06月
出雲伝説7/8の殺人
平均:6.27 / 書評数:26
1984年04月
嘘でもいいから殺人事件
平均:5.50 / 書評数:10
1984年02月
寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁
平均:6.12 / 書評数:34
1982年02月
斜め屋敷の犯罪
平均:6.98 / 書評数:130
1981年12月
占星術殺人事件
平均:8.21 / 書評数:201
不明
御手洗潔と進々堂珈琲