皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ サスペンス ] 消える「水晶特急」 吉敷竹史シリーズ |
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島田荘司 | 出版月: 1985年06月 | 平均: 5.44点 | 書評数: 16件 |
KADOKAWA 1985年06月 |
光文社 1991年05月 |
角川書店 1998年08月 |
No.16 | 5点 | 虫暮部 | 2023/09/22 12:52 |
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この真相、“何かズルい” と感じてしまった。
ハウダニットに見えて、実はホワイが問題で、そこを隠す為に視点を転換。と冷静にまとめればそこまで珍しくもないし、類例に対していちいちそう感じるわけでもない。 結局、“島田荘司には物理的な大技をかまして欲しい” と言う私の願望に上手くフィットしていないせいだろうか。いや、本作も大技と言えば大技である。但し、“方法としては判るけど、普通そんなことするか!?” ってとこがポイントでしょ。この作者には、“トリック自体の驚きのメカニズム” を期待してしまうので……。 弓芙子と夜片子。 こういう頑張ってる感じのネーミングは好き。でも島田荘司の中では唐突。何か思うところがあったのか? どうでもいいことだが、島田荘司の登場人物はしょっちゅう狐につままれるなぁ。 |
No.15 | 7点 | みりん | 2023/08/17 06:38 |
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島田荘司「その列車 消えるよ」 なぬ!?
人間消失程度では飽き足らなくなった島荘は遂に列車消失も演出してしまいます。草。 吉敷竹史シリーズ第4弾 本作はなんか知らんが前3作に比べてリーダビリティが異常に高い。私は小説を読む時に100ページごとに時間を測るという奇特な習慣があるんだが、島荘作品は大体100ページで80〜90分くらいかかるのね。でも今作はなぜか100ページ55分ペース(これは東野圭吾クラスw)。なんでだろうね。やっぱり立て篭もり事件はサスペンスフルで読む手が止まらなくなるのかな。それとも今回は語り手が吉敷竹史じゃなかったからかな。ともかく一気読みできる快作でした。 最後の"感動の再会"シーンは作者のサービス精神に拍手です。いや〜面白かった。 この愛らしい女性コンビはこれからも登場してくれないかな〜なんて思っちゃったわけです。 |
No.14 | 5点 | ボナンザ | 2020/03/14 16:15 |
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初期の島田らしい大掛かりなシチュエーションだが、真相はあっけなく感じられてしまう。 |
No.13 | 5点 | nukkam | 2016/01/23 09:50 |
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(ネタバレなしです) 1985年発表の吉敷竹史シリーズ第4作でそれまでのシリーズ作品とはかなり異なる印象の作品です。前半は何とトレインジャックを描いたスリラー小説風で、サスペンスは豊かですが謎らしい謎がありません。後半になるとタイトル通り列車と乗客が「消える」事件が起きるのですが、吉敷の描写が少ないだけでなく彼の行動自体が謎を多く含んでいて、主人公の女性記者と一緒に読者も何がどうなっているのかわからなくてやきもきさせられます。最後は様々な伏線を見事に回収して真相が明らかになるのですが読者にあらかじめ知らされていない要素も多く(プロットの性格上これはやむを得ないのですが)、読者が謎解きに参加するのは難しいと思います。個人的には本書はサスペンス小説への分類に一票投じます。 |
No.12 | 7点 | 斎藤警部 | 2016/01/06 00:57 |
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バカだが、美しさがある、この豪腕トリックには。
それはそうと、小説もかなりの面白さだ。 見逃すな! ←いろんな意味で(?) |
No.11 | 4点 | まさむね | 2011/01/06 20:11 |
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列車消失トリックはバレバレでしたね。巻頭の地図にはちょっと興ざめですね。
ちなみに,乗っ取り犯が結構かわいそう。最後まで引っ張っておいて,そっちの疑惑がノータッチでは…ねぇ。完全に当て馬(?)じゃないですか。 女性同士の友情なんかよりも,このことの方が引っかかってしまって…。総合的にこの点数でしょうか。 |
No.10 | 5点 | seiryuu | 2010/09/13 13:48 |
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吉敷シリーズの番外編っぽくて好き。 |
No.9 | 6点 | E-BANKER | 2010/03/02 20:34 |
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一応、吉敷刑事シリーズ。
ですが、主人公はファッション誌の女性編集者2人という作者には珍しい設定。 島田氏も「主人公にどんな洋服を着せるか、ファッション誌を片手に考えるのが面白かった!」という「あとがき」を書いています。(想像できませんけど・・・) 本筋の列車が消えるトリックについては、氏にしては実に「現実的」なトリックだと思います。 伏線は張ってあるし、巻頭の鉄道地図を見れば気付く人も多いのではないでしょうか。 ただ、メイントリックありきとはいえ、他の設定が非常にムリヤリ感が強いので、レベルの高い作品とは言えないでしょう。 |
No.8 | 8点 | E | 2010/01/09 22:01 |
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いやぁ、自分はトリックがまーったく判りませんでした!
そして奇抜で意外性のある真相で吃驚。 吉敷刑事大変だったねぇ・・としみじみ感じた作品。 に、しても乗っ取り犯の影薄くなってしまいましたね・・・もっと取り上げればよかったのに、とも感じました。 |
No.7 | 5点 | りんちゃみ先輩 | 2009/10/28 20:25 |
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いつも通り読みやすいし、おもしろいが・・・。後出しではいくらでも帳尻合わせ出来る感じです。サスペンスタッチで二つの事件を平行して書いてあれば結構ハラハラできたかもしれない。サラッと読めるライトなミステリーですね。 |
No.6 | 4点 | spam-musubi | 2009/09/24 19:28 |
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いくら真夜中とはいえ、東京ですよ?
見たこともないフォルムの列車が、電車が走っていないはずの時間に走っていたら 果たして目撃者が一人で済むでしょうか? 山手線を走ったんですから、新宿の大ガードだとか、渋谷のスクランブル交差点あたりとか… 東京舐めんなっていう感じがしてしまいました。 また、主人公(?)の女性(列車に乗っていない方)が、友人の女性を助けたいのは わかるが、「単なる親しい友人」に過ぎないため、なんというか動機が平板な感じ。 今ひとつでした。 |
No.5 | 4点 | simo10 | 2009/06/04 20:37 |
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2人の美人女性記者の視点(三人称だけど)で進んでいく話なのですが、その設定の意図が分からない。
終始淡々としたペースで話が進行するため盛り上がりに欠けるし、解決編もこれまた吉敷刑事が淡々と説明するので犯人の心理も分かりづらかったです。 せめて解決編だけでも犯人側の視点からの解説でもあれば良かったのに、思ってしまう。 |
No.4 | 6点 | 測量ボ-イ | 2009/05/27 19:57 |
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島田氏初期のトラベルミステリ-。
メイントリックは題名と巻頭の路線図で大体想像がついて しまいましたが、基本的にトラベルミステリが好きなので これはこれで楽しめました。 |
No.3 | 7点 | vivi | 2008/06/14 01:45 |
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大掛かりなトリック自体は見当がつきましたけど、
そのトリックで最後まで引っ張っていく文章が素晴らしいです。 弓芙子の孤独感に胸が痛くなりましたし、 最後の幻想的な場面の美しくも無機質な語り口は、 憎いほどに島田ワールドを作り出していました。 女性への偏向したイメージには、ちょっとカチンときますけど(笑) |
No.2 | 4点 | マニア | 2008/01/05 04:28 |
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電車喪失トリックには途中で気付いた。
あれがメイントリックだからミステリとしてはイマイチ面白みに欠ける。 クライマックスの電車再登場のくだりは予想できなかったが、大掛かりな仕掛けと記述が得意な島田さんならではの演出でしょう。 |
No.1 | 5点 | Tetchy | 2007/12/14 17:56 |
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今回のトリックは途中で判ったので、最後にいたるまでがじれったかったです。
でもやはりサービス精神溢れる島田氏の筆は読者を飽きさせません。 あと哀しいかな、本作のストーリーは携帯電話が普及した今、成り立たないのよね。 |