[ 本格/新本格 ] 翳ある墓標 |
|||
---|---|---|---|
鮎川哲也 | 出版月: 1962年07月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 5件 |
![]() 早川書房 1962年07月 |
![]() 立風書房 1988年09月 |
![]() 扶桑社 2002年11月 |
![]() 光文社 2015年02月 |
No.5 | 5点 | nukkam | 2020/06/02 22:12 |
---|---|---|---|
(ネタバレなしです) 鮎川哲也が残した長編ミステリーは22作(知名度の割には意外と少ないですね)、ほとんどが鬼貫警部シリーズで17作、天才型の星影龍三シリーズが3作、非シリーズが2作です。1962年発表の本書は非シリーズ作品です。「動機に社会性はあるが、これはあくまで純粋本格推理小説である」とは作者の弁ですが、そこまで主張するからには星影龍三シリーズみたいな王道路線を追求してほしかったですね。地道な捜査の末にやっと犯人の目星がついて終わりかと思ったらとんでもない、そこからの証拠固めにページを費やしており、星影シリーズよりは鬼貫シリーズの方に近いと思います。最後は(やや唐突に)哀愁を帯びた締め括りを意図するなど、決して「純粋」ではありません(そこがいいという読者もいるでしょうけど)。 |
No.4 | 6点 | 斎藤警部 | 2015/10/16 18:28 |
---|---|---|---|
私これにはちょっと点が辛いな。それでも6点。
なんか、スカスカなんすよね。 膵臓の弱いチンピラ作家が書いたみたいな。 アイデアというか、ミステリの核は興味惹くモノあるけど、鮎さんの絶妙な文章世界が好きな身としては、粗筋や骨格だけじゃないからね。 ご本人も「通俗小説とは際どい所で一線を画している」なんて意味の弁解(?)をしてるけどさ、それだけ意識してたんでしょうか、隠しきれない安っぽさを。 ところがですねえ、最後の最後の文だけ唐突に文学気取りな締め方をするのよ。これがまた頭に来てね(笑) おっと、言うまでも無いでしょうがファンなら必読ですよ。数が無いからね、鮎さんの長篇は。 |
No.3 | 6点 | あびびび | 2015/10/08 17:48 |
---|---|---|---|
「メトロ取材グループ」の杉田は、同僚の高森映子とともに西銀座のキャバレーを取材するが、それに応じてくれた映子の友人のホステスが、翌日、熱海沖合で水死体となって発見された。自殺という警察の判断に納得のいかない映子は独自に調査を開始するが、今度は彼女が何者かに殺害されてしまう―。
映子の遺したダイイング・メッセージを手がかりに、杉田が会社の応援もあり、粘り強く捜査するが、最後の最後で手がかりを掴む。犯人より、幇助した形になった人物の告白が意外だった。 |
No.2 | 6点 | ボナンザ | 2015/02/12 17:13 |
---|---|---|---|
昭和ミステリ秘宝で読了。
隠れた佳作。 おまけの翻訳小説は微妙だが貴重な記録であることは間違いない。 |
No.1 | 7点 | 測量ボ-イ | 2009/06/07 12:57 |
---|---|---|---|
これも鮎川ファンでないと知る人は少ないかな?
鬼貫警部でもなく、星影探偵でもないゲスト探偵(?)が 探偵役を務めます(本業は確か雑誌記者)。 地味な構成ですが、アリバイ破りの妙を楽しめる作品。 |
鮎川哲也
- 2017年07月
- 鮎川哲也探偵小説選
- 平均:6.00 / 書評数:1
- 2013年05月
- 完璧な犯罪
- 平均:5.67 / 書評数:3
- 2012年11月
- 崩れた偽装
- 平均:5.50 / 書評数:2
- 2012年04月
- 灰色の動機
- 平均:6.00 / 書評数:4
- 2012年02月
- この謎が解けるか?鮎川哲也からの挑戦状2
- 平均:5.00 / 書評数:2
- この謎が解けるか?鮎川哲也からの挑戦状1
- 平均:6.00 / 書評数:2
- 2011年10月
- 謎解きの醍醐味
- 平均:5.67 / 書評数:3
- 2011年05月
- アリバイ崩し
- 平均:5.75 / 書評数:4
- 2007年12月
- わるい風
- 平均:5.33 / 書評数:3
- 2007年08月
- 白昼の悪魔
- 平均:7.00 / 書評数:4
- 2007年06月
- 悪魔はここに
- 平均:7.60 / 書評数:5
- 2007年04月
- 消えた奇術師
- 平均:6.75 / 書評数:4
- 2006年10月
- 二つの標的
- 平均:7.00 / 書評数:2
- 2006年08月
- 白馬館九号室
- 平均:6.50 / 書評数:2
- 2006年06月
- 山荘の死
- 平均:7.50 / 書評数:2
- 2003年04月
- クライン氏の肖像 三番館の全事件(3)
- 2003年03月
- マーキュリーの靴 三番館の全事件(2)
- 平均:7.00 / 書評数:1
- 2003年02月
- 竜王氏の不吉な旅 三番館の全事件(1)
- 平均:7.00 / 書評数:1
- 2002年04月
- 鮎川哲也名作選―冷凍人間
- 平均:6.50 / 書評数:2
- 1999年10月
- 夜の訪問者 鬼貫警部全事件(3)
- 1999年07月
- 不完全犯罪 鬼貫警部全事件(2)
- 平均:8.20 / 書評数:5
- 碑文谷事件 鬼貫警部全事件(1)
- 平均:6.33 / 書評数:3
- 1999年03月
- 下り”はつかり”―鮎川哲也短編傑作集〈2〉
- 平均:9.25 / 書評数:4
- 1999年02月
- 五つの時計―鮎川哲也短編傑作集〈1〉
- 平均:8.00 / 書評数:8
- 1996年08月
- 青い密室 名探偵星影龍三全集(2)
- 平均:8.00 / 書評数:6
- 赤い密室 名探偵星影龍三全集(1)
- 平均:7.89 / 書評数:9
- 1992年12月
- モーツァルトの子守歌
- 平均:5.75 / 書評数:4
- 1988年09月
- 葬送行進曲
- 平均:7.00 / 書評数:1
- 1988年04月
- 透明な同伴者
- 平均:4.50 / 書評数:2
- 1987年10月
- 硝子の塔
- 平均:9.00 / 書評数:1
- 1987年09月
- クイーンの色紙
- 平均:4.00 / 書評数:1
- 1987年02月
- 西南西に進路をとれ
- 平均:6.00 / 書評数:1
- 時間の檻
- 平均:8.33 / 書評数:3
- 1986年12月
- しぶとい殺人者 鬼貫警部と四つの殺人事件
- 平均:8.00 / 書評数:1
- 1986年08月
- 材木座の殺人
- 平均:5.33 / 書評数:3
- 1984年01月
- ブロンズの使者
- 平均:6.00 / 書評数:3
- 1983年12月
- 死びとの座
- 平均:5.62 / 書評数:8
- 1981年12月
- 王を探せ
- 平均:5.50 / 書評数:6
- 1979年07月
- 朱の絶筆
- 平均:7.00 / 書評数:21
- 1979年04月
- 自負のアリバイ
- 平均:6.00 / 書評数:3
- 1979年03月
- 沈黙の函
- 平均:5.89 / 書評数:9
- 1979年02月
- 囁く唇
- 平均:7.00 / 書評数:1
- 蝶を盗んだ女
- 平均:6.00 / 書評数:2
- 密室殺人
- 平均:6.33 / 書評数:3
- 1978年12月
- 呼びとめる女
- 平均:5.50 / 書評数:2
- 1978年11月
- 金貨の首飾りをした女
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 1978年10月
- 死が二人を別つまで
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 裸で転がる
- 平均:5.33 / 書評数:3
- 1978年04月
- 企画殺人
- 平均:6.25 / 書評数:4
- 1978年01月
- ヴィーナスの心臓
- 平均:6.75 / 書評数:4
- 1976年01月
- サムソンの犯罪
- 平均:6.00 / 書評数:3
- 戌神はなにを見たか
- 平均:6.83 / 書評数:6
- 1974年01月
- 太鼓叩きはなぜ笑う
- 平均:6.75 / 書評数:4
- 1971年01月
- 風の証言
- 平均:6.40 / 書評数:10
- 1969年01月
- 鍵孔のない扉
- 平均:7.18 / 書評数:11
- 1966年01月
- 準急ながら
- 平均:5.76 / 書評数:17
- 積木の塔
- 平均:6.80 / 書評数:10
- 1965年01月
- 宛先不明
- 平均:5.83 / 書評数:6
- 死者を笞打て
- 平均:5.71 / 書評数:7
- 死のある風景
- 平均:7.00 / 書評数:11
- 1963年01月
- 偽りの墳墓
- 平均:6.89 / 書評数:9
- 砂の城
- 平均:7.42 / 書評数:12
- 1962年07月
- 翳ある墓標
- 平均:6.00 / 書評数:5
- 1961年01月
- 人それを情死と呼ぶ
- 平均:7.35 / 書評数:20
- 1960年01月
- ペトロフ事件
- 平均:6.00 / 書評数:16
- 黒い白鳥
- 平均:7.50 / 書評数:22
- 1959年01月
- 白の恐怖
- 平均:5.62 / 書評数:8
- 憎悪の化石
- 平均:7.00 / 書評数:17
- 1958年01月
- りら荘事件
- 平均:7.50 / 書評数:64
- 1956年01月
- 黒いトランク
- 平均:7.50 / 書評数:38