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[ 本格/新本格 ]
グランドマンション
折原一 出版月: 2013年05月 平均: 5.50点 書評数: 6件

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光文社
2013年05月

光文社
2015年11月

No.6 5点 まさむね 2019/06/13 21:34
 良くも悪くも「折原作品」だったなぁ…という印象。
 書下ろしの短編「リセット」を最終話に配置し、連作短編として纏めようとする工夫等は理解するのですが、いずれにしても新鮮味は薄かったですね。

No.5 6点 測量ボ-イ 2017/09/06 21:59
七編からなる短編集で、事件が同じマンションの異なる居室で起こるという
ユニ-クな趣向。内容はまあまあ。まあ、折原氏だしね。

採点は 基礎点5点+ユニ-クな趣向にプラス1点。

No.4 6点 E-BANKER 2016/02/21 17:48
2013年発表の連作短篇集。
(単行本化に当たって、「リセット」「エピローグ」の新章を加え、長編or連作形式にまとめたとのこと・・・)
「グランドマンション1号館」という集合住宅を舞台に相変わらずの折原ワールド全開となるのか??

①「音の正体」=子供の跳ね回る音や赤ちゃんの泣き声etc・・・上階の騒音に悩まされる独り身の男。折原作品によく出てくるちょっと精神の歪んだ独身男なのだが、その男が右往左往した結果行き着いたところは・・・最後に反転!
②「304号室の女」=過去の折原に似たようなタイトルの短編があったけど、それとはちょっとテイストの異なるもの(過去のはホラー風味だったような・・・)。まっ、でもたいしたことはない。
③「善意の第三者」=本作の主要登場人物のひとりとなる「民生委員を務める男=高田英治」が繰り広げるドタバタ劇の一編。いかにも折原らしいラストのツイスト感・・・っていう感じだ。
④「時の穴」=急に密室殺人(じゃなくて密室窃盗)がテーマとなる一編。しかし、変わった人物ばかりが住んでるマンションだわ。
⑤「懐かしい声」=タイトルどおり(?)「オレオレ詐欺」がテーマとなる一編。高齢者が多く暮らす「グランドマンション1号館」でオレオレ詐欺の被害者が続出するなか、容疑者らしき若者を追い詰めたところ・・・意外や意外・・・という展開。
⑥「心の旅路」=ここまで来て新たな登場人物に纏わる話。これは時間軸をずらすというよくある叙述の手なのだが、さすがに折原がやると手馴れている感が半端ない。
⑦「リセット」=追加された一編。八十代も半ばを過ぎ、ついに恍惚の状態に陥った老婆。元気で矍鑠としていたはずが、毎日毎日同じ質問を住人に繰り返すハメに・・・当然そこにはある仕掛けが・・・ってそれは分かるよ! 折原好きなら!
※エピローグ=ということでラストのオチ!

以上7編+α
いやいや、これは旧タイプ折原作品。
とある集合住宅を舞台に住人たちが繰り広げるドタバタ劇というと、「天井裏の散歩者~幸福荘殺人日記」(1993)を思い出してしまうけど、プロットの軸は今回も同ベクトル。
それぞれの登場人物は一人としてまともではなく、それぞれどこかねじ曲がってるわけで、彼らが勝手に動き回るストーリーを名指揮者よろしく作者が最後にまとめあげる・・・という技なのだ。

まぁ小粒ではあるなぁー。
でも安心して楽しめる連作短編には仕上がってると思う。この手の作品が好きな方には十分お勧め。
(ある意味名人芸という域だと思うのだが・・・)

No.3 5点 メルカトル 2016/02/04 20:06
久しぶりに折原氏を読んだが、相変わらず安定した低空飛行ぶりに安心した。
昨今の溢れかえるような叙述トリックに慣れた体質には、いささか刺激が弱すぎたようだ。アッと驚くような目新しさもなければ、裏技的な技巧も感じられない。悪く言えば使い古された叙述ものを総ざらいしたような印象で、世界が反転するような鮮やかさには程遠い。
自他ともに認めるボンクラ(クソ読者)の私には、入り乱れる人間関係や前後する時系列がやや煩雑であったことを認めなければならない。それもグランドマンション1号館という限られた舞台の中での群像劇なので、多分に窮屈な感が否めない。
それでも、単行本刊行の際に新たに加筆された『リセット』と『エピローグ』で、それまでの事件をサラリと振り返りながら読者の頭脳を整理させて、すべての短編を上手く繋げようとする努力は涙ぐましいものがあると思う(ちょっと大袈裟)。

No.2 5点 蟷螂の斧 2013/08/19 18:47
2008~2013に発表された連作短編に、新たに書き下ろした「リセット」「エピローグ」を加えたもの。いつもの叙述ものが多い中で、ブラック的な要素の強いものもありました。高齢者の悪意・犯罪が、一つの読みどころかもしれません。

No.1 6点 kanamori 2013/06/14 12:02
年金不正受給、幼児虐待、オレオレ詐欺など、現代の日本社会が抱えるさまざまな病巣が集合したようなマンションを舞台にした、怪しげな住人たちによる群像劇風の連作ミステリ。

叙述の技巧を駆使して、人物、時、場所を誤認させサプライズを演出する、いつもながらの折原ワールドが展開されているので、それほど新味はないものの、ファンであれば安心して楽しめる好短編集。
書き下ろしの最終話「リセット」で、これまでのエピソードの伏線を回収し長編に仕上げているところが巧みです。


折原一
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