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[ サスペンス ]
水底の殺意
改題『水の殺人者』
折原一 出版月: 1993年08月 平均: 6.14点 書評数: 7件

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講談社
1993年08月

講談社
1996年08月

No.7 5点 メルカトル 2013/02/19 21:50
再読です。
てっきり読んでいないと思っていた、私の中で完全に忘れ去られた作品。
殺人リストに次々と名前が書き加えられていくというアイディアはなかなか面白いと思うが、いかんせん内容が伴っていない感は否めない。
この作品に関しては、折原氏得意の叙述トリックもなりを潜めているようだし、サスペンスもいまひとつ効いていない気がする。
従って、折原ファンの一人として高得点は付けられない。

No.6 5点 蟷螂の斧 2012/06/23 21:56
○○殺人の設定は面白いと思います。最初の死亡者が自殺と認定され、後半になって、もしかして生きているのでは?となりますが、これは前半から匂わせた方がサスペンス度はもっと盛り上がったような気がします。ラストについては、叙述の折原としては今一歩の出来といったところでしょうか。

No.5 8点 E-BANKER 2012/05/27 21:37
旧タイトル「水底の殺意」。1993年発表の作者初期の作品。
いかにも「折原」という“凝った”プロットが味わえる。今回、久々に再読。

~「次はお前だ!」 恐怖の「殺人リスト」に、また一人の名前が記された。会社のコピー室に置き忘れられた1通の書類から始まった連続殺人事件。つぎつぎにリストに加えられる名前。しかもその通りに殺人が起こる。密かにせせら笑っている真犯人とは誰か? 
折原トリックの魔術が最後の最後まで読者を欺き続ける傑作サスペンス~

これは好きだ。
折原ほど、「佳作」と「駄作」がはっきりしている作家も珍しいと思うが、本作は「佳作」に当たるという評価。
とにかくプロットがよく練られている。
本作は「殺人リスト」という小道具が存分に生かされていて、読者はこの殺人リストにきりきり舞いさせられること請け合い。
リストに加えられる人物が章ごとに視点人物として登場し、折原作品らしく“彼(彼女)らが”勝手に動き回るところが実に面白い。
なぜ「殺人リスト」が何種類も登場するのか、という謎についても、ラストできれいに解き明かされており、ミステリーとしても十分に合格点が与えられる内容だと思う。
それに加えて、本作はリーダビリティも十分。グイグイとストーリーに引き込まれます。

ラストのドンデン返し(?)が少しショボイというところが弱点かなぁ・・・
(蛇足かも)
その辺りがきれいにまとめられていたら、素晴らしい作品になっていたかも。
とにかく、軽い気持ちで十分に楽しめる作品でしょう。
(ちょっと誉めすぎかも・・・)

No.4 4点 spam-musubi 2008/09/12 14:37
この作者の本を初めて読みました。
展開はスピーディでなかなか面白いですが、
魅力的なキャラクターが1人もいない点、
動機に納得がいかない点等々、すっきりしません。

2作目を読むかどうか思案中。

No.3 6点 野良猫 2005/05/16 18:59
いつも通りの折原作品。
可もなく不可もない出来だが、スピード感がありかつ意外な展開にはいつもながら引き込まれt。
ラストは折原一にしてはちょっとあっさりしすぎかな・・・

No.2 6点 SHINE 2002/07/08 23:34
折原作品はラストが決まれば傑作になるのだが、この作品もラストがイマイチで傑作になれなかった作品だと思う。
それにしても折原さんはすごい。読み始めたら止まらないという点ではこの人がNO’1じゃないでしょうか。

No.1 9点 ドクター7 2002/04/05 22:27
けっこう良い叙述ものだと思います。殺人リストと、それに沿って進行していく展開がうまいので引き込まれます。プロットもよいです。探偵コンビは少々ありがちかなと思いましたが、楽しめるキャラでした。


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