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[ サスペンス ]
叔母殺人事件 偽りの館
折原一 出版月: 2004年09月 平均: 4.83点 書評数: 6件

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講談社
2004年09月

講談社
2007年09月

No.6 6点 メルカトル 2023/03/09 22:57
煉瓦造りの洋館で起きた驚くべき殺人事件。屋敷には底意地の悪い実業家の女主人とその甥が住んでいた。叔母の財産を狙う甥の殺人計画はいかに練られていったのか。その手記を入手するため、取材者の“私”は屋敷に住み込み、事件を追体験していく―そして明かされる衝撃の真相!!名手の叙述ミステリー。
『BOOK』データベースより。

叔母を亡き者にしようと計画する甥の日記と、その事件があった館に住む「私」の一人称の交互で綴られる折原一の最も得意とするミステリの形。どうですか、如何にも何かの仕掛けがありそうでしょ。匂います、プンプンと。それを承知で何とか作者の目論見を見破ろうと目を皿のようにして、どこかに綻びがないものかと邪推しながら読み進めました。結果、惨敗でした。
まさか読み始めた辺りでこの様なカタストロフィを迎えようとは思ってもみませんでした。

登場人物はそれほど多くないのに、これだけの物語を作り上げてしまうのは流石だと思います。ただ、舞台が固定しているだけに閉塞感は禁じ得ませんが、それもこの人持ち味だと考えれば問題ないでしょう。
尚類似したタイトルの『叔父殺人事件』がありますが、それとは全く趣が違います。どちらがどうとも言えませんが、個人的には『叔父』の方が好きです。

No.5 5点 蟷螂の斧 2015/04/24 21:40
叔母の殺人計画は、本家のリチャード・ハルも同様でしたが見るべきものがなかったですね。その点では、やはりサスペンスとしての面白味に欠けると思います。叙述は、それほど複雑ではなく理解しやすい基本形?・・・といっても結局騙されたわけですが(笑)。もっとコンパクトでもよかったかなという印象です。

No.4 6点 測量ボ-イ 2013/08/24 16:30
(ネタバレ有!)


○○トリックと判っていても、そこそこ楽しめました。
登場人物の出自についてはさすがに想像つきましたが、
○○さんと○○さんの一人二役はなるほどでしたね。

No.3 3点 つよ 2011/05/01 22:19
叙述のための叙述。

No.2 6点 E-BANKER 2009/12/30 22:43
まさに「ザ・折原」とでも言うべき作品。
主人公視点の「地の文」(現在)と、日記(過去)部分が交互に書かれ、徐々に2つがシンクロしていきます。
オチについては、収まるべきところに収まったという感じで、良く言えば「正統派叙述トリック」ですし、悪く言うなら「ワンパターン、二番煎じ」というところでしょう。
個人的には、ここ最近の氏の作品の中ではまとまっていて、ある程度”読める”作品なのではないかと思いました。
少なくとも、”姉妹品?”の「叔父殺人事件」よりは数段良い出来なのは間違いありません。

No.1 3点 ぷねうま 2009/03/05 17:33
「もしかしてこうなるのではないかな」と思う方向に全て進んでいく。隠された真相もあの人の正体もオチも全て予想通り!
叙述トリックの満載の本なのに一度も騙されなかったのには、面白くなかったと文句を言う権利もあろう。
家に積んであるまだ読んでいない折原一の文庫本の山が遠く見えた。


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