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[ サスペンス ]
覆面作家
折原一 出版月: 1991年10月 平均: 5.67点 書評数: 6件

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立風書房
1991年10月

講談社
1996年03月

光文社
2013年02月

No.6 6点 邪魅 2017/03/25 07:14
趣向としては倒錯のロンドにかなり近いものがあり、あの作品が好きならこの作品も恐らく楽しめるでしょう

現実と虚構が入り交じる奇妙な感覚、凄く好きです
落としどころとしては確かに考えればこういう風にするしかない、ということで説得力はかなりあるでしょう

しかしこういったものを両立するにはやはり信頼できない語り手に頼るしかない、というのは分かりますが少々残念な部分はありました

No.5 5点 蟷螂の斧 2014/03/20 19:12
作中作と現実が徐々に重なっていく様は不思議な気持ちになります。この試み(時間軸)は評価したいと思いますが、真相での「いつものやられた感」はあまりありませんでした。

No.4 5点 メルカトル 2013/11/17 22:21
再読です。
そうねえ、まあ折原氏らしいと言えばそうなんだろうが。どうもいまいちインパクトに欠けるというか、盛り上がらないんだよね。
トリックというか、覆面作家の正体を明かされても、はあそうですか、くらいの感慨しか浮かんでこなかった。そうだったのか!とか、一杯喰わされたとか、とにかくやられた感がほとんどないので、全体が霞んでしまうのだろうかね。
多重構造はお手の物の作家だから、今更驚かないし、こちらも身構えて読むから、この結果にはいささか拍子抜けしてしまう。
残念だが、読み返す必要もなかった。折原氏の作品の中でもどちらかというと精彩を欠いた仕上がりに思えてならない。

No.3 8点 E-BANKER 2012/01/15 15:19
初期の「叙述トリック全開!」作品。
実に折原らしい、折原にしか書けないストーリー&トリック。

~顔に白頭巾をかぶって、ひたすらワープロを打ち続ける男。行方不明だった推理作家・西田操は7年振りに帰還して長編「覆面作家」の執筆に取り掛かった。それが、憎悪と殺意の渦巻く事件の発端だった。劇中の小説と現実が激しく交錯し、読者を夢魔の世界に誘い込む。真相は覆面作家だけが知っている・・・~

これは好きだなぁ・・・
今回再読なのだが、こういう作品を読んだことがきっかけで「折原好き」になったんだよねぇ・・・
当初、立風書房から出た単行本の帯には、「化けの皮は何枚被っているのか?」というコピーが付いていたらしいのですが、まさにこの言葉がピッタリ。

2人(?)の「覆面作家」が織りなす作品世界が徐々に歪んでいき、「いったいこの話は何重構造なのか?」と思わされてしまう。
ここで終わると「メタミステリー」っぽくなるが、本作は一応の合理的解決が付けられるところがミソ。
もちろん、かなりこじつけっぽいところはあるにはあるが、こんな奇想天外な話にオチを付けるだけでも十分満足。
さらに、ラストに2度ほどひっくり返されるが、そこはやや蛇足気味かな・・・

まぁ、もちろん「嫌いな人は嫌い」だとは思いますが、シャレの分かる方には十分お勧めできる作品かと思います。
(「覆面作家」って、モデルはやっぱり北○ ○氏のことなのかな?)

No.2 4点 Dain 2004/09/07 01:08
そんなに驚かされない。文章もそんなにうまくないし・・・。裏表紙の説明文で衝撃のホラーと書いてましたが、はたしてこれはホラーなんでしょうか?

No.1 6点 ドクター7 2003/02/02 00:10
いまひとつ衝撃度に欠ける気がしました。結末はそれなりに納得できるのですが、どこか釈然としないというか、はぐらかされたような感じ。遊びの部分は面白いと思います。三行広告とか。


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折原一
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1988年10月
倒錯の死角−201号室の女−
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