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野良猫さん
平均点: 6.17点 書評数: 12件

プロフィール高評価と近い人 | 書評 | おすすめ

No.12 3点 そして二人だけになった- 森博嗣 2005/07/16 21:49
読むのに疲れた。うーむ、森博嗣は当たり外れが激しいな。これは個人的には地雷だった。
どんでん返しそのものは悪くないと思う。が、こういうのはラストで「あぁ、騙された!」「やられた!」と読者が思わず降参してしまうような爽快感、カタルシスがないと駄目だと思う(例えば綾辻作品や東野作品の持っているような)。ラストですべてを明かされても「・・・で?」で終わってしまうのは大幅なマイナス。折原一の失敗作を読んでいるよう。後味も良くない。
それと憤慨したのが文庫の解説。文章で飯食ってる人間だったらもっと真面目にやってください。ただの森ファンの独り言じゃないか。

No.11 5点 鬼面の研究- 栗本薫 2005/07/16 21:38
テレビのドキュメンタリー番組制作のため山奥の村に潜入したクルーが次々と殺されていく・・・というストーリー。
トリックもまぁまぁだし、乱暴な取材を強行するテレビスタッフと住処を荒らされたくない住民の対立という図式もなかなか悪くないが、どうも動機が・・・
犯人は途中で分かってしまった。他のメンバーがキャラ立って無さすぎだからなぁ。

No.10 8点 0の殺人- 我孫子武丸 2005/07/16 21:29
お気軽なタイトルとは裏腹にかなり質の高い作品。
軽快なテンポで軽く楽しく読んでいるとラストで作者に強烈な背負い投げを食らわされますのでご注意。

No.9 6点 回廊亭の殺人- 東野圭吾 2005/05/29 18:53
よくできたミステリ。設定にはやや難があるが、ラストシーンで許せてしまう。さりげなく文章にトリックを仕込ませてしまうあたり上手い。

No.8 8点 犯人のいない殺人の夜- 東野圭吾 2005/05/28 00:09
あまり話題には上がらないが、相当質の高い短編集だと思う。このネタを短編でさらりと書き上げてしまう東野圭吾ってやっぱりすごい作家なんだなぁ。
個人的には表題作と「小さな故意の物語」がお勧め。

No.7 4点 探偵ガリレオ- 東野圭吾 2005/05/17 15:43
文系のおいらには全く理解不能でした(笑)
映像化には向いてるかも。

No.6 6点 破線のマリス- 野沢尚 2005/05/17 15:38
ミステリというより社会派サスペンスかな?報道の危うさを克明に書いて、しかもしっかりとエンタテイメントに仕上げているのはお見事。
ただ、結局事件の真相は闇の中というのはちと頂けない。ラストは映画版の方が説教臭くなくて良かったんじゃないかと思う。

No.5 7点 クリムゾンの迷宮- 貴志祐介 2005/05/17 15:33
あの「バトル・ロワイアル」と同時期に出たため話題をさらわれてしまった不幸な作品。
「バトル〜」が登場人物の葛藤ややりきれなさを中心に描かれているのに対し、こちらはゲーム性により深く切り込んだ作りになっている。
途中までは本当に面白く、展開に引き込まれた。ただ、あのラストは・・・

No.4 10点 漱石と倫敦ミイラ殺人事件- 島田荘司 2005/05/16 19:10
御手洗潔シリーズばかりが注目されがちな島田荘司であるが、このような隠れた名作も存在する。
倫敦で幽霊騒動に悩まされる漱石がひょんなことからミイラにまつわる殺人事件に巻き込まれ、ホームズ達と事件の謎にせまる。
随所に笑えるネタが仕込んであり、ホームズや漱石ファンならニヤリとする部分も多数。それでいて推理はホームズの名を借用するに充分値するものであり、ラストでは思いがけず泣かされた。
ミステリを愛するすべての人にお薦めしたい。

No.3 6点 水底の殺意- 折原一 2005/05/16 18:59
いつも通りの折原作品。
可もなく不可もない出来だが、スピード感がありかつ意外な展開にはいつもながら引き込まれt。
ラストは折原一にしてはちょっとあっさりしすぎかな・・・

No.2 7点 46番目の密室- 有栖川有栖 2005/05/16 18:55
初めて読んだ有栖川作品。
福田和也が「作家の値うち」で「ジャンルそのものの本質を問う力作」と絶賛していたが、正直そこまでではないと思う。
しかし構成、トリックは手堅くまとめられており、一つの推理小説としては充分よくできている。
密室トリックそのものより、登場人物の会話が印象深い。

No.1 4点 海のある奈良に死す- 有栖川有栖 2005/05/16 18:52
装丁(双葉社版)やタイトルは良かったし、旅情もなかなか楽しめないことはなかったのだが・・・
やっぱりあの解決編はお粗末すぎるぞ、アリス(笑)
あと途中の講釈も長すぎ。ストーリーには直接関係ないんだからもっと短くまとめるべき。
映像化には向いてる作品かもしれない。

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