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[ 本格/新本格 ]
北の夕鶴2/3の殺人
吉敷竹史シリーズ
島田荘司 出版月: 1985年01月 平均: 7.19点 書評数: 48件

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光文社
1985年01月

光文社
1988年07月

(株)南雲堂
2009年05月

文藝春秋
2019年08月

No.28 7点 E 2009/09/13 14:34
吉敷と通子の波乱人生暴露第一弾(?)
殺人事件は流石島田氏なる凄いトリックでした。
見取り図も載せられていたにも関わらず、理解するのに時間掛かりました;

No.27 8点 E-BANKER 2009/08/27 22:31
吉敷刑事の分数シリーズ第3作。
それよりも、『吉敷竹史と加納通子の壮大なラブ・ストーリー第1章』と呼ぶべきかもしれません。
吉敷が、別れた妻通子に久し振りに再会する場面から始まる本作は、その後、通子が住む北海道・釧路へ舞台が移動。吉敷は通子を救うため、長く苦しい戦いに身を投じていくことに・・・と書いていると、何だかハードボイルド作品のような気がしてきますが、実際「ハードボイルド」なんです!
特に、真犯人との最後の対決シーンは、「吉敷!頑張れ!」と心の底から応援したくなるような熱い思いを抱かせてくれる名シーン。
前作までは、クールで二枚目。どこか人間味の薄いキャラクターとして描かれたきた吉敷が、ここまで大変身するとは!
そして、本作のもう1つの特徴が、島田的大物理トリック・・・
すごすきて声も出ません。「非現実的」と考える方は当然いらっしゃるでしょうが、そんなの関係ありません。どんなに荒唐無稽と言われようが、ここまでのスゴいトリックを見せつけられれば、十二分に満足できます。(このトリックはその後も形を変えて、「疾走する死者」など氏の作品で何回か登場します。)
とにかく、その後の「吉敷-通子物語」の続編を楽しむためにも(特に「涙流れるままに」の感動を味わうためには)、本作は必読と言えます。
(寝台特急「ゆうづる」がタイトルになっていますが、最初の事件の舞台として軽く登場するだけなので、他にもっと適当なタイトルがあるような気がする・・・)

No.26 7点 isurrender 2009/07/22 01:04
あんな不思議ななぞにそんなアホなトリックが笑
って思える
あんな大掛かりなトリックをいつ考えたんだろうかと思います

No.25 9点 メルカトル 2009/07/01 22:32
吉敷シリーズではナンバー1の出来だと。
勧めた友人はすべて面白かったとの感想。
ただ、トリックは別としても、鎧武者の亡霊の偶然性はどうかと思うけど。

No.24 7点 simo10 2009/06/01 21:00
題名からしてトラベルものかと思って読んでみると、確かに一応トラベルものの体裁を取ってはいるのですが、バリバリの本格推理物なのでビックリしました。
不可能犯罪に義経伝説に超常現象、島田ワールドです。
この作品では吉敷刑事の弱い面、強い面、暴力的な面、暖かい面、熱い面等様々な人間性が描かれています。
つーか熱過ぎです。
トリックも大胆で豪快そのもの。
現実的な話をすれば突っ込み所満載ですが、この「どうだ!」と言わんばかりに堂々と見せつけられると文句も言えません。
心霊写真の真相も確率的に十分超常現象の範囲ですが、明快でスッキリしました。

No.23 7点 江守森江 2009/05/25 14:13
初読時にトリックが大技すぎるかなと思ったのだが・・・
二時間ドラマで映像を見せられまんざら不可能ではないのか、と納得してしまった。
ドラマ化も弊害ばかりではない。

No.22 7点 測量ボ-イ 2009/05/04 13:21
話し自体は現実的ですが、トリックは豪快で楽しめる作品
です。このメイン・トリックが法医学的に無理があるとい
う批判も耳にした事はありますが、聞く耳を持ちません(
笑)。

No.21 6点 itokin 2009/02/23 09:05
吉敷刑事の思いのすごさで大胆なトリックも許されるとゆう感じ、終盤のまとめもご都合主義だが盛り上げ方の迫力は買える。

No.20 5点 2009/02/06 23:59
まず、写真の件に関して疑問があります。たとえば十万分の1の確率の出来事が2回続けて起こると、確率は百億分の1に激減します。2回起こることで効果が倍増すれば、それでもいいと思うのですが、実際には効果の差はほとんどないでしょう。無駄に偶然発生確率を下げているとしか思えません。
だいたい、こんな大げさなトリックを使わなくても、死体発見現場に待機していた共犯者が殺人までやってしまえば、それで犯人の本来の目的は充分達せられたのではないでしょうか。この共犯者にはアリバイが全くないのです。
トリックそのものは豪快で素晴らしいのですが、後半ストーリー(それ自体はなかなかおもしろい)との融合も含め、詰めが甘すぎると言わざるを得ません。

No.19 8点 りんちゃみ先輩 2008/12/05 20:41
サクサク読めてとても面白かったです。大胆なトリック大好きです。それにしても吉敷刑事、無理しすぎです。お大事に。

No.18 8点 vivi 2008/11/01 23:57
ハードボイルド系は苦手ですけど、この物語は楽しめました。
吉敷シリーズはまだ2冊しか読んだこと無かったけど、
これを読んで、いつもはクールな吉敷の「熱さ」にしびれました。

また、提示されている謎は島田氏流の大胆本格トリックで、
その辺りも、こぢんまりしてなくて楽しめたかな~(^^)
御手洗シリーズのある作品を思い出したので、
これは御手洗シリーズにも使えたネタなのでは?と思いました。
でも、御手洗ならこんなに悩まず速攻で解いてしまいそう・・・

No.17 7点 こう 2008/05/07 01:14
 これと斜め屋敷はトリックの実現性が問題となるかと思いますが当時島田荘司作品に望んでいたスケールのトリックであり素直に楽しめたと思います。
 吉敷シリーズというか加納通子シリーズ?の第一作目ですがこれ一冊でも良かった気がします。たぶんこのキャラクターを作者が大事にしている結果続いたのでしょうが(あるいはファンのためかもしれませんが)その後は全体的に低調だった気がします。

No.16 4点 イッシー 2008/01/27 02:09
実行は不可能!!

No.15 6点 マニア 2008/01/04 20:08
吉敷ものでは今までで一番かな。中盤からの怒涛のアクション展開は飽きさせなかったね。吉敷というキャラクターの性格が定着する作品。

魅力的な謎は面白い。そして、トリックは島田氏お得意の驚天動地もの・・・。かなり現実離れしてるけど、すべての謎に論理的な説明を与える視点からは・・・まぁありかな。

一歩間違えれば(?)バカミスだね。嫌いじゃないけど・・・。

No.14 10点 北浦透 2005/08/25 18:01
島田荘司の代表作だと思う。吉敷の闘いと本格推理の見事な融合。ラストまで続く緊張感と感動。ミステリーが素晴らしい文学であることを実証した作品。

No.13 9点 Tetchy 2005/08/20 23:41
内容は純本格、文体はハードボイルド調です。今回の目玉は2つあります。まずは吉敷物とは思えぬほどの超絶技巧を凝らした大トリックの殺人。2点目はやや没個性的だった吉敷の個性、存在感がいつにも増して顕著でしたこと。通子の存在を得て吉敷が血肉を持った存在になりましたね。

No.12 2点 くりからもんもん 2005/07/01 22:37
つまらない。トリックが全く現実離れして、リアリティ皆無。刑事物語としてもリアリティがない。どうしようもないとは言わないが、ここまで高評価を受けるミステリとは思えない。もうこの著者は読まない。

No.11 10点 ウエストウッド 2004/06/19 19:01
吉敷武史の男の生き様がカッコいい。

No.10 9点 myk 2004/04/22 01:07
現実性は無視して、十分楽しめた。着想は素晴らしい。

No.9 8点 myk 2003/12/07 20:57
良き詰まる展開。トリックの大胆さ。一流です。


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島田荘司
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