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[ 本格 ]
海の秘密
フレンチシリーズ
F・W・クロフツ 出版月: 1964年12月 平均: 5.71点 書評数: 7件

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東京創元社
1964年12月

No.7 6点 弾十六 2023/07/28 01:08
1928年出版。クロフツ長篇第8作、フレンチ・シリーズ第4作。やっとタイトルからフレンチがとれた、と思ったらCollins初版のダストカバーを見ると”The Sea Mystery / An Inspector French Case”なので、実はフィーチャーが続いていた。まあでもフレンチ部分はやや小さい活字で、下のハードカバー表紙には”The Sea Mystery”だけの印刷。創元文庫の翻訳は、気になる点が少しあったが快調。
なんと言っても、冒頭の親父の姿が良い。ごく普通の一般の人なんですけどね。その後の展開が工夫されていて飽きさせず読ませる。袋小路にハマって閃いてちょっと戻って進む、また難所にぶつかる、ふと思いついて糸をたぐると上手くいって嬉しい… これがクロフツ流。フレンチは本当に旅行が好きだなあ…
作中現在はp9とp46から1927年9月が発端の場面で良いだろう。
価値換算は英国消費者物価指数基準1927/2023(80.38倍)で£1=14589円。
p8 ウェールズ南部… ベーリー入江(The Burry Inlet, on the south coast of Wales)
p9 九月末
p16 沿岸警備隊(coastguards)
p18 組み立ておもちゃ(meccano)◆ メカノはリバプールのFrank Hornbyが1898年に開発したおもちゃ。
p18 自転車のライト(my bicycle lamp)
p21 あすか明後日の検屍裁判(at the inquest tomorrow or next day)
p24 食堂車付き急行(luncheon car express)
p28 洗濯屋のマーク(laundry marks)
p29 じょうずな写真屋(a good photographer in the town)◆ 当時は警察に写真班は無かった? 田舎警察だからかな。
p33 バーンリー警部(Inspector Burnley)… もう退職した(retired now)◆『スターヴェル』(1927、シリーズ第3作)から作者はフレンチ世界に旧作の登場人物たちを取り込もうとしている。それは良いんだがなんで無駄なネタバレをするんだろう… (ここで『樽』の犯人や犯行方法を全部バラしているので未読の方は要注意)
p39 モールスワース(Molesworth)
p46 [8月]21日、日曜日(21st, Sunday)◆ 該当は直近で1927年。この日付は作中現在の「五、六週間前」
p51 小銃射撃場のあるラネリーの(at the Llanelly rifle range)◆ ラネリー射撃場は1861年から使われ、1948年ごろまで現役。現在はゴルフ場と公園になっている(WebサイトCofleinの“Llanelli Rifle Range”より)。
p58 スワンシー(Swansea)◆ クロフツ観光案内。マンブルズからブリストル海峡の眺め
p63 三百ポンドの保証金… 賃貸料五ポンド(a deposit of £300 and £5 for the hire)… フォードの1トン積みトラック(a Ford ton truck)
p64 書体を真似できますか?(describe the hand they were written in?)◆ 「どんな感じの筆跡でした?」
p69 大型複写器(a large duplicator)… 六十二ポンド十シリング(£62 10s.)… ◆送料込みの値段
p72 スターヴェル(Starvel)… ついこのあいだ(it was not long)◆ 私の推定では『スターヴェル』事件は1926年9月のことなので一年前。
p73 南デヴォンシャー(South Devonshire)… ニュートン・アボット(Newton Abbot)
p74 ダートムーア(Dartmoor)… 底ぬけの“泥沼”(the soft ‘mires’)◆この沼地、実際はどんなものなのか、ずっと疑問に思っていたがWebに好記事があった。「ダートムーアの泥炭湿地~ 名探偵シャーロックホームズが見た底なし沼 ~」岡田 操(2012)
p84 電動複写器… モーターは直流220ボルトにて差し込み用のコード一式も(Electric Duplicators… The motor to be wound for 220 volts D.C., and to have a flexible cord to plug into the main)
p86 複写器… 普通の大きな円筒と、非常なスピードでコピーをとる精巧な装置とをもった複雑な機械(a duplicator. It was an elaborate machine, with the usual large cylinder and ingenious devices for turning out copies at high speed)◆当時の複写機のイメージは “A 1930 model of the A. B. Dick Mimeograph machine”みたいなやつか
p87 二百二十四ポンド(About two hundredweight)◆ 複写機の重さ。翻訳はhundredweight(英国だと112ポンド相当)を換算して妙に細かい答えになってしまっている。
p94 試験(test-points)◆試訳「チェックポイント、問題点」くらいの意味か。
p99 中型四人乗り(four-seater touring car)… 15-20のマーキュリーで、二年ほどはしっている(a 15-20 Mercury, two years old)
p102 アードロ会社(Ardlo)◆調べつかず。架空?
p102 マスコットがうしろに突き出ている… ラジエーターのキャップを外してからでないとボンネットがあけられない(on account of the mascot sticking out behind, you have to take off the radiator cap before you can lift the bonnet)◆具体的に調べていないが、そういう不便なマスコットがあったのか
p103 有名なダートミートの谷(the last the famous meeting of the waters, Dartmeet)◆Webで見ると人気の観光スポットらしい。
p104 プリンスタウンの大監獄にひとりの売春婦を訪ねた時(gone down to Princetown to see one of the unfortunates in the great prison)◆ unfortunate=prostitute、ヴィクトリア時代の婉曲表現のようだ。「不幸なご婦人」あたりでどう?(伝わらないか)
p105 泥よけのライト(wing lamps)
p105 自転車からライトを外して(took the lamp off my bicycle)… いいアセチレンのライト(a good acetylene lamp)◆懐中電灯の代わりに自転車のライトを使う場面がクロフツ作品には多い印象がある
p120 アルゼンチンで農業を(a farmer in the Argentine)
p122 不可能◆私もこの点が気になったが、なるほどね、という説明。
p127 優秀な証明書(an excellent testimonial)◆「訳注 新しく就職するときに用いるためのもの」新しい雇用主に見せるため、元の雇用主が使用人に発行する。
p127 一カ月分余計の賃金(an extra month’s wages)
p130 チップをやって(with a tip)
p139 茶色の習作…浅黒い顔色に茶色の目、髪は殆んど黒で茶色の服に茶の靴、そして茶色のネクタイ(was a study in browns: brown eyes, a dusky complexion, hair nearly black, brown clothes and shoes and a dark brown tie)
p156 タンナー警部はしゃれの好きな男だった(Tanner was a man who liked a joke)◆ 前作に続いて登場。
p163 “ラ・フランス”の、実に見事な苗床(the really magnificent bed of La Frances)
p170 お茶とバターを塗ったパンと、ひときれの肉(Tea an’ bread an’ butter and a slice o’ meat)◆警備員の夜食
p172 ベイコック式とウィルコックス式の水管ボイラー(Babcock and Wilcox water-tube boilers)◆ バブコック・アンド・ウィルコックスは米国の有名ボイラー・メーカー、1867年設立。
p179 複写器の脚部の鋳物(the leg casting)
p192 玉突き(billiards)… ブリッジ(bridge)
p204 召使たち(servants)… 執事(butler)… その夫人… 母家のそとの勤務のふたりの男(two outside men)… 運転手(chauffeur)… 園丁(gardener)◆ 社長の使用人の構成
p211 二ガロン… 四十マイルぐらい走れる◆ 自動車の燃費
p228 クロンダイクの“ゴールドラッシュ”よろしく(Another rush to Klondyke)◆ カナダ・ユーコン準州クロンダイク地方に起きたゴールドラッシュ(1896-1899)のことを言っているのだろう。
p236 カメラを持っていた(having a camera)◆ 当時の小型カメラのイメージはcamera 1927で。
p239 米国式の拷問のような… 尋問(questioning on the lines of American third degree)
p245 玉突きのスヌーカー(snooker)◆ 英国で人気があり、今でもBBCで試合の中継があると言う。スヌーカー用のビリヤード台はポケットビリヤード台の倍の大きさというから、かなり広いお屋敷なのだろうか。
p250 プリマス◆クロフツ観光案内。エディストーン灯台も出てくる。
p251 二ポンド◆質屋が自転車で貸した金額
p252 きみの友だち(a friend of yours)… あの愉快なる若き楽観主義者、マックスウェル・チーン(cheery young optimist, Maxwell Cheyne)◆ このカナ書きだと気づかない人が多いと思うが、ここで『チェインの謎』の主人公がカメオ出演。「ばか(ass)」と二人から言われている。何かまたやらかしたのか。
p261 公衆電話のボックス(the boxes)◆ 駅に電話ボックスが数台並んで設置されているようだ。
p261 秘密摘発の権限(the authority to divulge)◆ 電話番号を聞き出す当時のやり方なんだろうか。
p261 一シリング貨(a shilling)◆1920-1936鋳造はジョージ五世の肖像、.500 Silver, 5.65g, 直径23mm。
p265 六ペンス銀貨(a sixpence)◆1920-1936鋳造はジョージ五世の肖像、.500 Silver, 2.88g, 直径19mm。
p271 ビビー会社(Bibby Line)◆ 英国の海運業者、1807年創業。Flintshireは架空の客船のようだ。
p281 なにか物悲しいメロディを口笛で(the whistling under his breath of a melancholy little tune)◆ 何の曲だか手がかりは無い
p290 カラーとシャツにはアルゼンチン製のマーク(the Argentine marking on the collars and shirts)◆made in Argentineではなく、洗濯屋のマークのことか?
p291 コロナ四型(a Corona Four)◆ 米国製タイプライター、ポータブルな機種。製造1924-1940。1927年に定価$60との情報がWebにあった。
p294 十シリングの札(a ten-shilling note)◆頼み事への御礼(タクシー代込み)、結構高額な感じ。当時10シリング札はTreasury Note(10 Shilling 3rd Series Treasury Issue) 1918-1933発行、138x78mm
p302 ザ・ボルトンズ(The Boltons)◆翻訳では「競技場」としているがoval型の区域。高級住宅街のようだ。英Wiki参照
p302 勤労者階級のアパート(working-class flats)
p303 制帽の鳥の羽(fine feather in his cap)◆feather in his capで「立派な業績」という慣用句。昇進して制帽に線が増えるみたいなことか、と誤解しちゃいました。
p307 ポケットから出したオートマチック(automatic pistol from his coat pocket)◆ 「背広上着の」ポケットからですね。ここは大きさを推測する手がかりになるので逐語的に翻訳して欲しいところ。
p308 懐かしい思い出のシーンが、彼の“心の目”の前を通り過ぎた(visions of scenes in his past life floating before his mind’s eye)◆日本語クリシェなら「走馬灯のように… 」

No.6 4点 レッドキング 2022/08/22 19:54
クロフツ第八作。海より釣り上られた木箱の中の顔無し死体。底無し沼の荒地に行方を消した二人の男との因果や如何に。切れ味にぶい二重入代りネタとせせこましいアリバイトリック付き。

No.5 7点 人並由真 2021/09/17 15:46
(ネタバレなし)
 その年の秋。ウェールズの洋上で釣りをしていた工場長のモーガンとその息子エヴァンは、大きめの木箱を引っ掛ける。海岸まで係留したその箱の中には、腐乱しかけた顔を潰された他殺死体が入っていた。スコットランドヤードのジョセフ・フレンチ警部が捜査陣に参列し、やがて綿密な調査の末に木箱は、ダートムア周辺のアシュバートンにある「ヴィダ事務用品製造会社」から出庫したものとわかる。検死の結果、死体は発見された時点での死後5~6週間のものと推定。フレンチはアシュバートン警察に協力を求めると、ちょうどそのひと月半ほど前にダートムアの底なし沼で、ヴィダ社員の二人の男性が行方不明になっていることが判明した。フレンチはダートムアの底なし沼事件とウェールズの殺人事件の関連を調べるが。
 
 1928年の英国作品。フレンチ警部シリーズの長編第四弾。
 
 先に本サイトで空さんからも教えていただいていたが、本編の序盤でフレンチが
「数年前に私の友人のバーンリー警部が担当した事件を、思い出しますね。彼はもう退職しましたが。それは、こういう事件でした。一個の樽がフランスからロンドンへ送られたが、その中には若い結婚したフランス婦人の死体が詰めてあった」
 と語る。
 1920年の処女長編で、クロフツの著作としては一応はノンシリーズ長編であった『樽』が、この時点で公然とフレンチシリーズの世界観の一角に迎えられたワケで、この趣向に拍手。
【ただし本作の方で『樽』のネタバレを相応にしているので、そこは注意のこと。】
 フレンチ不在の『ポンスン事件』の主役探偵タナー(タンナー)警部も本作にも登場するが、こちらはすでにどっかでフレンチ世界とリンクしていたっけ? まあクロフツの頭の中では同一の世界線のスコットランドヤードに、手持ちの探偵キャラたちが並存して群雄割拠していたんだろうけれど。
(さらに本作では、少し前のこととして『スターヴェル』の事件もフレンチの脳裏に浮かぶ。)

 物語の方は、なかなかショッキングな序盤から、箱の経路を追いかける地味で細密な捜査に突入。この辺はのちのヒラリイ・ウォーあたりの系譜に連なってゆくパズラー風警察小説の趣で実に面白い。
 とはいえ皆さんおっしゃっているけれど、あんまり「海の」秘密じゃないね。
 いやまあ、フレンチが実直に海流の動きを調査するあたりなどはソレっぽいけれど、それ以上にダートムアの底なし沼での行方不明事件に犯罪性があったかの検証にかなりの紙幅が費やされている。これじゃ「沼の秘密」だ。

 ひとりひとり容疑者を検分し、そのあとでようやく事件の真実が?……という流れは、いかにもクロフツらしくて良かった。終盤の展開もああ、そうくるか、なるほどね、という感じ。

 最後のフレンチと犯人との描写など、クロフツが商業作家として良い意味で書き慣れてきた感じがする一方、初期作品らしい若々しい感じもあって心地よい一編。8点あげてもいいけれど、面白さのポイントが少し散らばった感触もあるので、この点数で。もちろん十分以上に秀作です。

No.4 5点 ボナンザ 2018/06/26 23:37
手がかりのないところから地道に真相に近づいていくフレンチの活躍と、次々と容疑者にあたっていく後半の展開、いずれも中々の見もの。

No.3 5点 nukkam 2016/05/16 03:14
(ネタバレなしです) 1928年発表のフレンチシリーズ第4作です。英語原題も「The Sea Mystery」ですがその割に海の場面が非常に少ないのは期待はずれと思う読者もいるでしょう。とはいえ釣りをしていた親子が死体が詰められた箱を発見し、ほとんど手掛かりらしい手掛かりのない死体からフレンチが被害者の身元に迫っていく前半の展開は「足の探偵」の本領を十全に発揮したものです。一方後半はフーダニット型の本格派推理小説となりますがこちらはやや平凡な出来で、ミステリーを読み慣れた読者には犯人当てとしては容易過ぎると感じるかもしれません。

No.2 7点 2013/05/01 22:19
クロフツというとアリバイ崩しかと思われるかもしれませんが、それはこの作者から影響を受けた鮎川哲也の鬼貫警部シリーズがそうだからということからの思い込みにすぎないのではないでしょうか。意外に様々な事件のパターンを試みている作家だと思います。それでも変わらないのはフレンチ警部(とは限りませんが)の地道な捜査ぶりです。
本作では海中から発見された木箱に死体が入っていたということで、フレンチ警部は似た状況として、友人のバーンリー警部が扱った『樽』詰め死体事件のことを語っていますが、その後の展開は全く異なります。木箱がどこで海に捨てられたのかをフレンチ警部が検討していく初期捜査の段階からして、クロフツらしい緻密さですが、タイトルにもかかわらず、海に関係あるのはこの最初部分だけ。被害者の見当がついてからも二転三転する仮説を克明に検証していく構成は、充分楽しめました。

No.1 6点 kanamori 2010/07/15 21:11
フレンチ警部シリーズの第4作。
海岸で釣りをしていた親子が死体詰めの箱を発見する冒頭のシーンは、デビュー作の「樽」を連想させます。
死体の身元も殺害現場も不明の事件は、当初からフレンチが乗り出し、捜査過程が従来作品以上に緻密に描かれているので、非常に読み応えがありました。


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