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[ 時代・捕物帳/歴史ミステリ ]
黒牢城
米澤穂信 出版月: 2021年06月 平均: 7.43点 書評数: 14件

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KADOKAWA
2021年06月

No.14 8点 よん 2023/07/20 13:42
舞台は信長に反旗を翻した荒木村重が立てこもった有岡城。
この村で、見えない矢による殺人、夜討ちで上げた首級変じる怪、何もかも逆さまだと言われた庵の殺人と盗難、飛来する雷と銃弾の謎等々、様々な曲事が起こる。
人心の動揺を鎮めるべく、謎の解明に挑む村重。そして、この城には彼に比肩し得る頭脳の持ち主、稀代の軍師・黒田官兵衛。土牢に幽閉されつつも、すべてを見抜くか。
やがて、すべての謎は一本の太い線でつながり、ここで初めて歴史と不可能興味の作品テーマが浮かび上がってくる。何という知的ダイナミズム。歴史小説とミステリの融合が見事である。

No.13 6点 mozart 2023/07/02 10:52
史実として知られている背景の中に本格ミステリー要素をうまく入れ込んだ作品だと思いました。歴史小説は余り読まないので自分には若干読み辛く感じる部分もありましたが、安楽椅子探偵の「仄めかし」から謎を解き明かす過程とか「真犯人」が明らかになる場面などはミステリーとしても十分楽しめました。

No.12 6点 ひとこと 2023/06/01 18:11
米澤穂信は何書かせても面白いなあ

No.11 8点 小原庄助 2023/05/19 09:09
織田信長に背いた荒木村重が有岡城に籠城し、帰順の説得に行った小寺官兵衛が土牢に幽閉された。著者はこの史実の中に、外部と隔絶された有岡城で奇怪な事件が続き、村重に相談された官兵衛が探偵役になる虚構を織り込んで見せたのである。
父親が寝返り、人質の少年が殺される「雪夜灯籠」は、現場が厳重に監視され周囲に積もった雪に足跡もない密室もの。「花影手柄」は、夜襲で得た四つの兜首の中から信長の側近の首を捜す一種の犯人当て。村重が和平交渉を依頼した僧が殺される「遠雷念仏」は、被害者を訪ねた人物の動向から真相を導くロジックに圧倒されるだろう。
著者は随所に迫力の合戦シーンを織り込みながら、戦国大名と「国州」の関係、武器や防具の使い方などを徹底した考証で掘り下げ、謎解きの伏線に利用しているので歴史小説とミステリの融合が鮮やかである。
本書は一話完結で進むが、終盤になると無関係に思えた事件が意外な形でつながり、村重が謀反を起こした理由も浮かび上がってくる。村重は組織の論理と個人の倫理の相反に悩み決起したとされる。これは宮仕込みをしていれば誰が経験してもおかしくないので、読者の共感も大きいはずだ。
合戦で多くの死者を出した戦国時代にたった一人を殺した犯人を捜す矛盾や、恥をさらして生きるより名誉の死を選ぶ武士がいた時代の死生観の違いは、いつの世も変わらない生きる意味とは何かを問い掛けている。
戦国時代と同じく社会が不安定な現代は、不安と恐怖が増し、生の充足感が得にくくなっている。このような時代だからこそ、本書のテーマは重く受け止める必要がある。

No.10 7点 ミステリ初心者 2022/12/04 10:15
ネタバレをしております。

 戦国時代のミステリです。荒木村重が信長を裏切って籠城したころ。安楽椅子探偵は牢屋に入れられた黒田官兵衛。大河ドラマの軍師官兵衛を見ていたのためか、非常に読みやすくすいすいページが進みました!
 荒木村重というと、創作物では、有能ではあるが裏切り者で、妻よりも茶器を優先させる非道な人物! 果ては自分だけ逃げた臆病者! みたいに書かれがちだと思います。しかし、この作品の荒木村重は頭が良く、一個人の武もあり、落ち着きもあり…なんだかかっこよく描かれております。新鮮でよいです。
 時代小説としても楽しめるレベルだと思います。籠城の雰囲気はこれまでみた歴史小説ではあまり見てこなかったので、これも新鮮でした。籠城開始直後はよく従っていた将兵たちが、援軍が一向に来ないことで疑いを持つようになって、徐々に村重も追い詰められていきますね。

 推理小説部分について。
 大きな事件は3つ起こり、いずれも不可能犯罪の連作短編です。最後の1つは、連作短編特有の物語全体を絡めた謎を意外な真犯人(?)、安楽椅子探偵だった官兵衛の真の狙いなどが明かされます。
 3つともトリック自体はそれほど独創的な物でもありません。ただ、伏線やミスリードなど、本格度が高いミステリとして楽しめるのに、変にミステリめいていなくて、それでいて歴史小説に大きく偏っていることもなく、それが非常にバランスがいいです。伏線の張り方が歴史小説によくあるちょっとしたことが伏線になっていたり、読んでいてとても自然でした。

 私は、節々に出てくる千代保(だし)が露骨に怪しいと思いましたが、各3つの事件の伏線を回収できませんでした;;

 総じて、歴史小説としても、推理小説としても楽しめる一冊でした。同作者の折れた竜骨などもそうですが、推理小説以外の部分でも高レベルなところが素晴らしいです。推理小説家としての腕と小説家としての作品の幅がどちらも高いレベルでした。ただ、単純に本格推理小説としてみた場合、3つの事件の謎が既存の推理小説を凌駕するものでなかったため、7点としておきました。

No.9 7点 いいちこ 2022/11/17 12:27
まず、信長に叛旗を翻し、有岡城に立て籠もる荒木村重を助手、そして村重に幽閉された官兵衛を安楽椅子探偵とした舞台設定そのものが傑出している。
通説との間で違和感が全く感じられず、日本史に造詣がある人ほど抜群の奇想と評価するのではないか。
そのうえで、本作を連作短編集として歴史の流れを追っていくという構成が実に巧み。
村重の息遣い、戦場に立ち込める血の匂いまでも、再現するような筆致は、円熟の極みに達している。
各短編のミステリとしての底の浅さゆえに、評価はこの程度にとどめたが、各賞を総ナメするのも当然で、一読の価値のある佳作

No.8 7点 HORNET 2022/10/08 17:41
 戦国時代を舞台にした、「安楽椅子探偵もの」。歴史に詳しくないので史実はよくわからないが、時代背景に彩られた描写、武士の世界における価値観による物語、十分に堪能した。

 ミステリ読みなら、最側近の十右衛門が真犯人であるかのようにミスリードしている(と思うんだけど)のはだいたい気づき、終盤には「黒幕」のあたりはついているんじゃないかと思う。しかしこうした歴史を舞台としながらも、きちんと伏線が張られており、丁寧に織り込まれている構成には感服する。
 本当に引き出しの多い作家さんです。すごいなぁ。
 個人的には、羽生飛鳥の「蝶として死す」と並んで、歴史ミステリのお手本のような作品だと思う。

No.7 8点 E-BANKER 2022/08/06 11:50
1,700冊目の書評でセレクトしたのは、2021年度のミステリー界を席巻し、直木賞受賞作にもなった本作。
「満願」「王とサーカス」など立て続けにヒット作を発表している作者にしても、まさかの「歴史ミステリー」!
2021年の発表。

~本能寺の変より4年前、天正6年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠もった荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む?~

本作は有岡城内で起こる4つの事件を中心に、「事件の発生」→「村重を中心に配下たちの捜査の行き詰まり」→「村重が官兵衛に推理させる」→「官兵衛のヒントを元に村重が解決」、というフォーマットが繰り返される。
①「雪夜灯籠」=題材はいわば「雪密室」。足跡のない現場で、ある人質が弓で殺害される。真相は実にミステリーらしい解法。(ミステリーファンとしては現場の地図が欲しい、などと思ってしまった)
②「花影手柄」=敵方との小競り合いのなか、思わぬ成果として敵大将の首級をとることに成功した村重軍。しかし、どれが大将の首級か分からず、村重軍でも「誰の手柄」なのかが判明しない事態に・・・
③「遠雷念仏」=村重の交渉役を務めていた僧・無辺が粗末な庵で殺害され、見張り役をしていた重鎮の配下も惨殺された。官兵衛の言葉にヒントを得た村重は真犯人を突き止めたが、その糾弾の舞台で更なる事件が発生する!
④「落日孤影」=有岡城にて援軍を待つ村重たちは、宇喜多氏の裏切り、毛利軍の援軍中止を知り、窮地に陥る。長年領地経営に苦心してきた村重だったが、思わぬ事実が突き付けられることに・・・

以上が各話の概要。天正年間の僅かな期間の物語なのだが、それでも戦国時代らしく、数多の綺羅星のような武将たちが、濃厚で深みのある人間ドラマを魅せてくれる。
そして、これは「歴史小説」なのではなく、やはり「ミステリー」そのものなのだ。村重⇔官兵衛の関係は、異形ではあるが、ミステリーではお馴染みの「名探偵と助手」の変型版だし、現場を見ることなしに推理を語るさまは「安楽椅子探偵」そのもの。
連作の各話ではそういうミステリーの伝統的なフォーマットに則り、事件や謎が解決されていく。しかし、そこは企み十分の連作形式というやつで、物語全体を大きく揺るがし、そしてひっくり返すような「仕掛け」が施されている。それが一つだけではなく、複数の「裏筋」が用意されているというのが作者のスゴイところか。
読者は一度ならず、何度も驚かされることになる。
そして迎えるラスト。ド派手で起伏の大きい中身に比べると、静かにフェードアウトしていくような感覚が逆に余韻を残すことに。ラストは史実との整合性を図ったようなので、このような形に落ち着いたのかもしれないけど、これはこれで良かったのかもしれない。

いやいや、しかしながら作者の充実ぶりはどうだろう。今最も「脂ののったミステリー作家」と呼んで差し支えないと思う。ここ最近の佳作に加えて本作。他の作家たちとは一段も二段も高いレベルに到達したような感じさえ覚えた。
直木賞受賞もある意味当然かもしれない。これからも「エンタメ」としてのミステリー作家の矜持を忘れず、スゴイ作品を出していただきたい。そう願わずにはいられない大作だった。

No.6 7点 測量ボ-イ 2022/05/28 18:57
昨年の「このミス」で1位、また直木賞受賞の話題の作品。
氏がこのような正統の歴史ミステリを書くとは少々意外
でした。
内容は、城主が城を捨てて逃亡した?という歴史的事実に
新しい解釈を加えたというところでしょうか。
数年前の大河ドラマで黒田官兵衛を見ていたので、丁度
良い予習?になりました。
採点は 6点(基礎点)+1点(作品の意外性に)

(余談)
本編の最後の方に出てくるある寺、何か聞いたことあると
思いきや、下名が通学していた小学校のすぐ近くなんです
ね!
何度も通ったありきたりのお寺がこのような由緒あるとこ
ろとは全く知りませんでした。
いつか再訪したいです(どんなところかを知って再訪する
と、また違うので)

No.5 8点 メルカトル 2022/01/26 23:00
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。
Amazon内容紹介より。

昨年の12月初旬の事。本サイトの広告欄でAmazonがしきりに薦めてくるし、評判も良さそうなので購入しようかどうしようか案じていました。そんな時行きつけの書店で単行本の新刊コーナーの隣の棚に、比較的新しい中古本が30%OFFで販売しており、その中に新品同様の本書を見つけ、数瞬ののち購入を決めました。その時はまさか、ミステリランキング4冠制覇を成し遂げるなどとは露とも思わず、又直木賞、山田風太郎賞をダブル受賞するとは夢にも思いませんでした。

初っ端から圧倒的な重厚感と静謐さを兼ね備えた村重と官兵衛の対決に、心を持って行かれそうになりました。終始これが米澤穂信の手になる小説なのかという、一種の畏怖を持ちながら読みました。本作は正に時代小説の手練れが書いたものにしか思えず、その見事なまでの描きっぷりには只管平伏するしかありませんでした。この人は一体どれだけの引き出しをを持っているのか、想像も付きません。
ただ言えるのは、間違いなく本作は『折れた竜骨』と並ぶ米澤の代表作となるであろうということであります。戦国の世に生まれた男たちの生き様と本格ミステリの見事なまでの融合などは、どんな読書の達人をも唸らせるに十分なポテンシャルを持った、堂々たる歴史ミステリの結晶であると言えるでしょう。
畢竟、評判通りの傑作だったと思います。

No.4 6点 虫暮部 2021/10/28 14:44
 歴史小説にも時代劇にもあまり縁が無い私にとって、天正年間に関する最も身近な資料は重野なおき『信長の忍び』なのである。しかも本書を読んだ時にちょうど雑誌連載が荒木村重の謀叛の真っ最中。種々の予習になったのは良くもあり悪くもあり(史実なのでネタバレは如何ともしがたい)。折に触れてぎゃぐまんがのきゃらくたぁが頭に浮かび参ったでござる。
 歴史小説としての重厚なりありてぃは、みすてり的にあまり凝れないと言う弱点でもあって、第三章までは物足りなくあったが、くらいまっくすのかたるしすは流石と申すほかなく感嘆致し候。

No.3 10点 sophia 2021/10/24 18:45
わたくし日本史にはとんと疎く、どこまでが史実かも分からなかったのですが、それが却ってよかったのでしょうか、フィクションと割り切って楽しむことが出来ました。行き詰った捜査員が囚人の知恵を借りて事件を解決するなどというのは映画などでもままあるパターンですが、本作は囚人の官兵衛からの働きかけもある点が新しいです。いや、壮大な遠望です。この戦乱の時代の武士道や死生観が四つの大きな事件と絡み合っており、ミステリーとしても時代小説としても抜群の読み応えです。この作品を著者名を伏せられた状態で読んでいたとしたら、米澤穂信だとはまず分からなかったと思います。まさに新境地です。
そしてこの作品には優れた点がまだあります。私は先述の通り日本史に疎いがゆえに、ラストの「×××は実は~」のくだりで驚くことが出来ましたが、恐らく歴史に詳しい人とそうでない人で異なる楽しみ方ができる作りになっているのだと思います。個人的に著者の最高傑作は「折れた竜骨」でしたが、これはあるいは超えたかもしれません。

No.2 8点 文生 2021/08/29 18:50
織田信長を裏切った荒木村重が立て籠る有岡城で次々起きる怪事件の謎を、幽閉中の黒田官兵衛が解き明かす連作ミステリー。

いわば戦国版日常の謎というべき作品ですが、ここで用いられている仕掛けは小粒なものばかりなので、もし現代を舞台にしたミステリーでそれらのトリックを採用していたとしたら凡作に終わっていたでしょう。しかし、そこに歴史的背景を重ね、なぜそのような謎が生じたのかを追求していくことで物語としての深みが加わり、非常に面白い作品に仕上がっています。

歴史小説としても良くできており、個人的には米澤穂信の最高傑作に推したいほどです。

No.1 8点 makomako 2021/06/26 17:44
 歴史推理として力作と思います。
 以前より荒木村重ほどの男が妻子、部下を残して城を放棄して逃げてしまい、その後妻子も部下も殺されたのにひとり生き延びて晩年をけがしてしまったことについてもう一つ納得がいかないところがあったのですが、これは一つの解決ではあります。
 勿論これが歴史の真実か否かは別でしょうが。
 お話は荒木が信長に背いて兵をあげ、それをいさめに黒田官兵衛が単身有岡城へ乗り込み、説得は失敗し村重により土牢へ閉じ込められてしまったところから始まります。
 有岡城内で不可能と思われる事件が次々と起こります。解決がなかなかできない村重は囚われの身である官兵衛に謎を持ち掛ける。すると菅兵衛はあっさりと謎を解いてしまうが完全な回答は発しない。村重も有能なので謎かけでけで答えを見つける。といった出来事が4つほど起きる。ちょうど連作長編といったかたちです。最後は意外な結論となりますが、これはまた読んでのお楽しみです。
 歴史が好きで推理が好きならかなりのおすすめです。


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