[ 日常の謎 ] いまさら翼といわれても 古典部シリーズ |
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米澤穂信 | 出版月: 2016年11月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 9件 |
![]() KADOKAWA 2016年11月 |
![]() KADOKAWA 2019年06月 |
No.9 | 5点 | 八二一 | 2020/10/23 20:34 |
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シリーズものであることを活かし切った短篇集。シリーズの世界を広げるサイドストーリーを高度な謎解き作品にしてしまう手腕に驚かされた。 |
No.8 | 6点 | zuso | 2020/09/12 19:28 |
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爽やかだけじゃない青春、その輝きは痛みを伴っている。誰もが共感できる青春時代の心理描写や作品と一緒に成長していくキャラクターから目が離せなくなる。 |
No.7 | 5点 | ボナンザ | 2020/07/28 20:34 |
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久々古典部。このペースだとアニメ二期どころかタスクオーナの漫画版もこの先厳しいのでは・・・。
いつもながら苦みと甘みがうまい具合だった。 |
No.6 | 7点 | HORNET | 2020/05/10 13:51 |
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シリーズ6作目となる本作は、短編集でありながら単なるいつものメンバーのエピソード集ではなく、古典部の面々のそれぞれの物語が進行していて通して読んでいるものとしては非常に興趣をそそられた。
特に本作では伊原摩耶花が主役となっている「鑑には映らない」「わたしたちの伝説の一冊」が面白かった。どちらも、これまで距離のあった摩耶花とホータロー、麻耶花と河内先輩の間柄が変化した様子が、シリーズ読者としては何となくうれしかった。 古典部の面々の物語が進んだという点ではタイトル作が一番なのだろうが、その行く末は本作以降に委ねられていくのだろう。ある意味、本シリーズがまだ続くことが分かり安心である。 (「小市民」シリーズの方はいっこうに動きがないが…) |
No.5 | 7点 | makomako | 2019/06/29 07:26 |
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このシリーズを読むのは久しぶりのため初めは登場人物のことを忘れていてちょっと戸惑いましたが、すぐ思い出し(なんせ古典部には4人しかいない上に、特徴のある人物ばかりですから)以後は楽しく読めました。
あとがきで作者がいずれ書かねばならない作品でしたと述べていますが、読めば納得です。 デビュー作の氷菓は古典部シリーズの始まりでもありましたが、実に素敵な作品でした。その後このシリーズを続けるとともに、同じ青春ものでも栗きんとんのような毒のあるシリーズも発表。表題だけ見て読み始めた私はこの毒に戸惑ったものです。 作者は大いなる才能があるのでしょう。同じ傾向のものだけ書いていくのでは我慢ならなくなったのかもしれません。その後も多種のしかも高レベルの作品を発表されていますが、私は古典部シリーズが最も好きです。 是非次の作品を期待します。 |
No.4 | 7点 | take5 | 2018/11/14 17:28 |
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ある高校の古典部の面々に起きる日常の謎。
それぞれの境遇にあった些細な事件が章毎に起きます。 若い人に読んでほしいですし、 若くない人にも何か感じるところがあるはずです。 表題作に代表される気持ちのよい良品が多いと感じます。 最後、千反田さんはバスに乗ったのか乗らなかったのか、皆さんはどう思われますか? |
No.3 | 5点 | 虫暮部 | 2017/05/08 14:53 |
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「わたしたちの伝説の一冊」冒頭のエピソードは不自然。雑誌の発売日が日曜日に重なったら1日ずれることぐらい、毎号発売日に買っているなら把握出来るだろう。
「走れメロス」の感想文が一番印象に残った。 全体として、ミステリ的には弱いが、文章力で読まされちゃった感じ。但し古典部の面々のキャラクターが少々鼻に付いた。 |
No.2 | 7点 | 邪魅 | 2017/03/03 01:59 |
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自由を求める人間は多いですよね、そういう作品も多い
けれど、自由であることに息苦しさを感じる人間が居ることも事実なのでしょう いままでの特異な環境で育ってきたが故にでしょう 謎解きとして見ても、箱の中の欠落と長い休日は中々秀逸 長い休日は結末も相まって鮮烈な印象を残してくれました |
No.1 | 5点 | まさむね | 2017/01/29 21:37 |
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古典部シリーズ第6作目(だと思う)。
いやー、小市民シリーズほどではないけれども、結構久しぶりですねぇ。折木奉太郎、千反田える、伊原摩耶花、福部里志の4人組に会えた懐かしさはあるけれども、ミステリとしては相当に弱めだし、表題作などは「そんなに悩むことか?」って思ってしまう面もございました。「いまさら青春といわれても」って感じか。それは単に私のおじさん度が増したからではと突っ込まれれば、何ら言い返せないのだけれども。 とは言え、結構次が気になる終わり方なので、きっと次作も読むことになるのだろうなぁ。次作をいつ読めるのかは別として。でも、その時には彼らの設定年齢と私の年齢のギャップがさらに広がっているんだよねぇ…。 |
米澤穂信
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