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[ 日常の謎 ]
本と鍵の季節
米澤穂信 出版月: 2018年12月 平均: 6.12点 書評数: 8件

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集英社
2018年12月

集英社
2021年06月

No.8 5点 ボナンザ 2021/11/07 20:27
想像以上にブラック要素の強い短編集。結構好き。

No.7 7点 makomako 2021/08/09 09:24
 米澤氏は力のある推理作家であることは間違いないと思いますが、私にとって作品によってかなり好き嫌いがわかれる不思議な方です。
 古典部シリーズなんかは大好き。小市民シリーズは毒が強くてどうも好きになれない。
 この作品は連作で、初めのうちは古典部シリーズの味付けに似通っておりとても気分良く読めましたが、最後に行くに従い作者の毒がじわっと出てきて、ちょっと好みを外れる感じとなりました。
 とは言え、なかなか興味深い内容がしっかりと描かれており、読んで損はない作品であることは間違いないと思います。

No.6 6点 パメル 2021/07/26 08:31
堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門と当番を務めている。ある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてきた。亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、その鍵の番号を当ててほしいというのだが。図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生二人が挑む全六編。
「913」先輩女子から開かずの金庫の番号を当ててほしいと頼まれる。
「ロックオンロッカー」美容院に行った彼らが店に漂う不穏な空気を感じ取り、その事情を推理する。
「金曜日に彼は何をしたのか」テスト問題を盗んだ疑いがかけられた兄のアリバイを見つけてほしいと相談を持ち込む後輩男子。
「ない本」自殺した級友が最後に読んでいた本を探す。
「昔話を聞かせておくれよ」「友よ知るなかれ」どこかへ隠されたお金を探すことに。隠された現金は発見できるのか。
1話から4話までは、2人が本や鍵にまつわる謎に対し、異なるアプローチで推理力を発揮、時に食い違い、時に補完し合って事件を解決していく内容。5話から6話では、謎に向き合うなかで、彼らの意外な苦悩が見えてくる。内面の屈折とほろ苦さが魅力の作者らしい青春ミステリに仕上がっている。

No.5 7点 白い風 2020/01/04 16:13
高校生図書委員の二人が本にからんだ日常の謎を解決する6篇の短編集。
最初は松倉がシャーロックホームズで堀川がワトソン的な存在かと思った。
しかし、後半は堀川が松倉の過去を解く展開に・・・。
高校生の話だったけど、内容はちょっとビター味でしたね。

No.4 5点 まさむね 2019/07/28 21:00
 男子高校生のコンビでしたが、「古典部シリーズ」や「小市民シリーズ」から連なる雰囲気を感じることができましたね。コンビといっても、ホームズ&ワトソンという位置づけにしていない辺りもイイと思います。でも、ミステリーとしての驚きは少なかったかも。ちょっと無理やり感も抱いたりして。

No.3 5点 虫暮部 2019/05/28 11:25
 高校生が推理合戦に興じる状況設定に苦心している印象で、素直に読めたのは最後の“宝探し”くらい。また、私の読み方が浅いのか、二人の資質の差異があまり感じられなかった。
 “人気がない図書室”の読み方はどっちだ? (とわざわざ書くのも大人気ないが……)

No.2 7点 sophia 2019/02/25 19:23
図書委員の男子高校生二人の友情(?)物語。謎解きは基本的に松倉君が主導権を握っているのですが、堀川君の方も単なるワトソン役には収まらず、後半の話では松倉君を上回る冴えを見せます。地味ではありますが、日常の謎という括りで見ればどの話も高い水準にあって楽しめると思います。

No.1 7点 青い車 2019/01/29 08:08
 また高校生が主人公?と若干悪いマンネリも疑っていたのですが、読んでみると最近の流行に媚びず端正にまとまった良作だと感じました。『913』の暗号(江戸川乱歩短編に類例あり)の扱いや、『ない本』のシリアスで哀しみを帯びたオチが印象的です。安易にハッピーエンドで締めないのが米澤作品らしく、それは初期の頃から変わってない所です。


米澤穂信
2021年06月
黒牢城
平均:8.00 / 書評数:4
2020年01月
巴里マカロンの謎
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2019年09月
Iの悲劇
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2018年12月
本と鍵の季節
平均:6.12 / 書評数:8
2016年11月
いまさら翼といわれても
平均:6.00 / 書評数:9
2015年12月
真実の10メートル手前
平均:6.06 / 書評数:16
2015年07月
王とサーカス
平均:6.53 / 書評数:15
2014年03月
満願
平均:6.70 / 書評数:27
2013年01月
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2010年11月
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2010年06月
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2009年08月
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2009年02月
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平均:6.35 / 書評数:17
2008年11月
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2007年10月
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2007年08月
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2006年08月
ボトルネック
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2006年04月
夏期限定トロピカルパフェ事件
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2005年07月
犬はどこだ
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クドリャフカの順番
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2004年12月
春期限定いちごタルト事件
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2004年02月
さよなら妖精
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2002年07月
愚者のエンドロール
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2001年10月
氷菓
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